レッスン (2) <J.Oプロ>

さて最初のNプロのレッスンを受けたあとは順調にスコアを伸ばし、2002年の年末にはようやく103というベストスコアをスターヒルで出し、もうすぐ100切りか、と自分で期待していた。しかし相変わらずアイアンのトップやダフリは多く苦手なクラブでもあった。

そして年明け2003年の3月初旬、会社の仲間たちと「Ria Bintan」へ行きコンペをやった。ここは「ゴルフ場ガイド」にも紹介している通り、ビンタン島の海沿いにある非常に綺麗なコースで、私の大好きなゴルフ場である。

しかしこの日は非常に調子が悪く、140もの大叩きをしでかしてしまった。その詳細については、本コラムの「最悪の思い出 (2)」を参考にされたい。

完全にぶち切れた私はもう悔しくて仕方がない。冷静に考えるとスイングがかなり壊れているのが自分でも良く分かっていたので、再度レッスンを受けることとした。しかし前回受けたNプロの所にのこのこ行くのも何なので、今度はシンガポールでもラジオなどに出演していて有名なやはり日本人プロの「J.Oプロ」に依頼することとした

J.Oプロは自宅からすぐ近くのクイーンズタウンの練習場に普段いるので、早速ラウンド後の夜に携帯に電話し、翌日の日曜日の昼から個人レッスンを受けることとした。

いざ行って、有名なJ.Oプロに初対面。若くてやはり大柄なプロであった。なぜか手にはいつも黒いバットを持っている。これで素振りをしているらしい。

Nプロの時と同じようにまず数発打ってみる。今回はあまり当たりは良くない。
そうしたらJ.Oプロいわく、

「ダメ! だめだめ。全くスイングになっていない!」

といきなり厳しいご指摘。ウワサ通り口が悪い。
「む~~」とうなっていると今度は「スイングを全面的に変えるつもりはあるか」と聞かれたので「もちろん」と答えたら、そこから1時間実に厳しい指導が待っていた。

ティーアップして8番アイアンでレッスンに入る。
J.Oプロの指導は、以前のNプロとは全く異なり、とにかく上に上げるな、なぜそんなに上に上げるのか、真後ろにクラブを引け、というもの。これは非常に違和感があり苦労したが、何とかヒイヒイ言いながら1時間のレッスンが終わった。要するに私のスイングは「大根切り」であったらしく、それを矯正するためにそういわれたのだと思う

その後は1週間、毎日会社の帰りにこのスイングの練習。とにかくこれまでタテ振りで上に上げていたのを後ろに引かなければならないので、違和感があることこの上ない。しばらくは全然当たらなかった。

その後はコースに行き、違和感を持ちながらプレー。次第に当たるようになってきたが、数回ラウンドしてもどうしても違和感があるので、いつの間にかまた元のタテ振りに戻ってきた。
しかし不思議なことに、同じタテ振りでも以前とは異なり、当たりがだいぶ良くなってきたのである。
結局J.Oプロのレッスンは1回しか受けなかったが、スイングを変える、いいきっかけになったと思う。

(2003年11月25日)