アイアンが当たらない

私は最初からなぜかアイアンがヘタクソである。ゴルフを始めて1年くらいはトップが多く、その後はダフリに悩まされている。いずれの場合も上半身の上下動によるものと分かっているのだが、どうしてもコースに出ると緊張するせいか力んでしまい、トップまたはダフリが良く出ることとなる。まあでも気分があまり良くないだけでスコアは少しずつまとまってきているので、徐々に治して行こうと思う。

ところでこのアイアン、ゴルフを始めて半年ほどたった2002年10月頃より、しばらくの間、練習場に限って全く当たらなくなってしまったことがある

私は基本的に会社の帰りに毎日練習場へ行って150発ほど練習しているのだが、その大半はアイアンの練習をしていた。しかしある時、練習を始めてしばらくしたら急に右にフケる玉しか出なくなってしまった。シャンクというほどではないが、どうもクラブの根っこに当たり、ガキッというイヤな感触とともに右に低い玉が出てしかもスライスするからたまらない。

一度こうなると、もうどうやっても治らなくなってしまう。あせればあせるほどにひどくなり、最後にはボールの頭を叩く始末。
最初は気持ちよく当たるのだが、調子がいい時で10発、ひどい時は2~3発目からこの現象が出てきて、あとは絶対に治らない。どうやっても原因が分からない。根っこに当たるのだからきっと体が前に突き出ているだろう、と考え色々試して見たがダメ。試しに意識的にクラブヘッドの先っぽで打つようにするとちゃんと当たるが、これでは違和感があって練習にならない。

これには本当にまいった。

練習好きな私が練習出来ないのだからどうにもならない。そういう場合は仕方ないのでウッド系、特にドライバーばかり打つこととなるが、これでは疲れてしまい仕方がない。

しかし面白いことに、この現象、本コースでは滅多に出ないのである。コースではトップしたりすることはあっても、このような右へフケる玉は出ないので、なぜ夜の練習場でのみ出るかがさっぱり分からず、本当に悩んだのである。

この現象は長く続き、半年以上も悩むこととなった。
しかし面白いことに7ヵ月後の2003年3月、前述のJ.Oプロのレッスンを受けてから、ピタッと治ってしまった。これもどうして治ったのか分からずしまいであった。

今考えるに、きっと以前は大根切りの大振りで力みまくって打っていたので、クラブはアウトサイドインの軌道で外から入ってきて、しかもフェースが開いていたのではないか、と思う。それがJ.Oプロのレッスンで大根切りを徹底的に治されたおかげで、この現象は治ってしまったものと思われる。

いずれにせよ、アイアンでのこの不思議な現象は今では全く出なくなった。でもその時期は本当に悩んだのである。これもきっと後から思い出したら、いい思い出になるのであろう。

(2003年12月01日)