Sプロ レッスン 〈お勧め〉

~ 劇的な改善は本当だった! ~

以前の「15.すごい人がいるもんだ」に書かせていただいたレッスン・プロについてここでは紹介する。
レッスン・プロという言い方は失礼か? というのはその方はバリバリの現役プロで各種のゴルフ・トーナメントに出場しており、その合い間にレッスンしているからである。

その方は「Sプロ」といい日本人である。アン・モ・キオのビシャンにあるドライビング・レンジ「Asian Golf Academy」に所属している。紹介してくれた人をして「劇的に改善した」と言っているくらいなので、私も現在のヘタクソなゴルフを「劇的に改善」したいと思い、早速会社からメールしてみたのである。
「xxさんの紹介でメールしますが、私はアイアンが特にヘタクソなので真面目に治したい」と連絡したら、このSプロからすぐ返事があり、(2004年) 10月にはじめてのレッスンに行ってきたのである。

Asian Golf Academy

行ったのは10月の週末3連休の前日、木曜日の夜、会社が終わってからである。約束は夜7時からであったが道路が混んでいて20分も遅刻してしまった。

なんとか場所を探して到着。あせりながらドライビング・レンジ1階に走って行くと、そこにいた方が「streamさんですか?」と聞いてきた。そう、この方がウワサのSプロであった。初対面である。
見た感じはまだ若く、私と同じように細身でありやや小柄に見える。顔つきはちょっと鋭い感じであるが言葉使いは非常に丁寧であったので、まずは一安心(?)。自己紹介をし遅れたお詫びをして、早速レッスンに入ることになった。

「はい、まずは7番アイアンで打ってみて下さい。」
最初は誰もがそうやって私のスイングレベルを見るものである。早速7Iで2~3発打ってみた。これまで教わった2人のプロはこの段階でスイングのマズサをずばりと指摘していたので、今度も何を言われるのだろう、とハラハラしながらSプロの顔を見た。

そこで言われたことは何と!

「おっ、きちんと打ち込んでいますね。ゴルフを始めて1年くらいのビギナーでアイアンをここまで打ち込める人はいませんよ! 基本はとてもいいスイングです。」と褒めるではないか!!

いやいや、これには驚いた。レッスンを受けて褒められたのは初めてである。気分を良くししかし少し照れながらまた打ち続ける。

「いいですねー。うん、ちゃんと打ち込んでいる。」
「いやー、これで打ち込めているのですか? 単なるダフリではないのでしょうか?」
「いやいや、ダフっていたらそんなに飛距離が出ません。マットにドンッ!って当たる音がしていますよね。これが打ち込んでいる証拠です。」

という会話をしながら何発か打っていた。すると今度はSプロは、「はい、基本的にはいいでしょう。では少しグリップを直しましょうね。」とか、「テークバックはもっと真っ直ぐ後ろに引いて下さい。」などと少しずついいタイミングで教えてくれるのである。

これは非常にいい!
と言うのは、我々アマチュアはそれなりに自分のスイングというのは固まっているものであるが、それを一気に治されるとおかしくなるのも事実。Sプロはそれをちゃ~んと分かっていて少しずつ治してくれるのである。
だから知らず知らずのうちに少しずつ治されて、1時間の個人レッスンの間に10箇所くらいも治されているのである。それでいて違和感はほとんどない。

そのSプロもはっきり言っていた。
「アマチュアの方はプロではないのだから理想のフォームばかりを求めても仕方ありません。既に自分のフォームが固まっているのでそれを基本にしながら、マズイ所だけを治していきますそうすることによって自然にいいスイングになっていくのです。」と言うことである。

ここが他のレッスン・プロと違う所である。私もこれまで2人のプロに教わったが、やはり「フォームとはこうあるべきだ」ということで自分のフォームをずいぶんいじられたので、かえっておかしくなったというにがい経験を持っている。
(これも人によるのかもしれないが、私の場合はダメであった)
しかしSプロの場合は「基本フォームはいじらない」ことを前提としてるので、素直に聞くことが出来る上、その効果は絶大なものがあるのであった。

気分良く1時間のレッスンを終わらせた。いよいよ明日はレッスンの成果を確かめるラウンドである。


さて翌日ラウンドへ行った。コースは好きであるが難しいセントーサのタンジョン・コースである。
まず最初のドライバーショットはまあまあ。次はいよいよ苦手なアイアンである。いつもは朝一はここで力んでしまいダフリかトップしてしまうのである。本日は#10ロングからのスタートであるので、4Iを構えて教わったとおりにやってみた

「力を抜いて、真っ直ぐに後ろに引き上げてーー、インサイドに引かないように、フェースをシャットに」と注意しながら打ってみると・・・、

「パーンッッッ・・・!」と実に気持ちよく当たったではないか!

「おおっ! これが私の玉か!」と言うくらいのいい当たりであった。
続くショットもみな、綺麗に当たるのである。

「嬉しい! これは嬉し過ぎる!」

何と言っても苦手なアイアンがここまで綺麗に当たるとは。。驚き・桃の木・山椒の木である。

この日はとにかくアイアンのミスショットがゼロ!という快心の当たりの連続。こうなるとゴルフは実に面白い。何と言っても狙ったとおりに狙った距離でちゃんと飛ぶのだからこんなに面白いことはない。こうなったらとにかくどこからでもピンを狙っていけるので楽しいものである。
結果としてこの日は自己ベストスコアの103を、この難しいコースで達成したのである。

これ以来、私はSプロの信望者となったのであった。現在でもマメに、土曜日にラウンドした後、その反省も含めて日曜日に個人レッスンを受け続けているが、着実にその成果は出ていると思う。
特に変わったのはアイアンで従来は「払い打ち」を意識していたのが、「ダウンブローでの打ち込み」に変わったことである。これは意外と難しくなく、ちょっとした意識の差で出来るもの。真っ直ぐ上から打ち込んでやればいいのだ。最初は芝生にクラブが突き刺さりそうな感じでとっても怖いが、慣れればこの方が玉の勢いも良くなり、またミスが減るのである。ターフもバシュッと取れるので気持ちいい。

<Sプロのレッスンの成果>

2003-10-23 最初のレッスンを受ける
2003-10-24 セントーサのラウンドでいきなり自己ベストスコアを更新
 (この後しばらく安定的に100台(110以下)が出るようになる)
2004-01-10 初めての100切り! (セントーサ/タンジョン・コース)
 (以降100切りがポロポロと出る)
2004-02-07 会社のコンペで初優勝! ベストスコア更新「95」(ハンデ30=ネット65)

どうであろうか。それまで110~120あたりでウロウロしていた私がレッスンを受け始めてわずか2ヶ月半で100を切り、その1ヵ月後にはコンペで優勝したのである。これはあきらかにSプロのレッスンの成果である。

これを劇的な改善と言わずして何と言おうか!

Sプロのレッスンはかくも素晴らしいものである。スコアが改善しないで悩めるゴルファーの方々には、このSプロのレッスンを受けることを強くお勧めする次第である。

ちなみに私はこの経験を仕事の関係者の多くの方々に話し、実際に10人ほどの方がSプロのレッスンを受けている。皆、異口同音に話していることは「素晴らしい!」の一言である。私も引き続きSプロのレッスンを受け続けてゆくつもりである。

(2004年2 月15日)


(2013年7月17日追記)
私にとってSプロは永遠の師匠であるので、2005年に帰国してからもスイングがおかしくなるとメールで連絡を取り合いレッスンを受けておりました。Sプロは私のクセを熟知しておりましたので、実に的確なアドバイスをいただきました。時々帰国した際には、品川近辺でお会いして、飲みながらレッスンを受けたものです。
このSプロは2013年6月に帰国しました。よって今はシンガポールにはいらっしゃいません。
現在は新横浜におります。
シンガポール在住の方には残念ですが、日本在住のメンバ(私も含む)にとっては会いやすくなりますので、いつでもレッスンを受けられることとなり歓迎です。実際帰国してすぐの時にお会いし、久しぶりに横浜の練習場でレッスンを受けました。
Sプロの今後の益々のご活躍を祈念致します。

(2016年5月26日追記)
Sプロはその後異動し、現在は浜松でレッスンをしています。
時々レッスンを受けたくなる時がありますが、横浜ならともかく浜松ではなかなか行けないため、非常にツライものがあります。
浜松の方、ぜひともSプロのレッスンを受けてみて下さい!

(2024年2月12日追記)
SプロのレッスンのFacebookがありますので、参考にして下さい。--->https://www.facebook.com/ksaitogolf