鎌倉の紅葉 2007(神奈川)

〈2007年12月9日〉

さて2007年最後の紅葉は,やはり鎌倉で締めくくりです。天気のいい休日に行きました。
車で行ったのですが,以前紹介しました通り,JR横須賀線の北鎌倉駅前の浄智寺の駐車場が無料なので,そこへ止めました。駐車料金がとても高い鎌倉にあって,ここは本当に穴場です。

◆浄智寺◆

いつも浄智寺は車を止めるだけで見たことがないので,それは失礼と思い,本日は見てみました。
浄智寺は鎌倉五山の四位に位置する由緒あるお寺です。拝観料を払い中に入ってみます。

入るといきなり世界平和の碑があり,あたりはイチョウの落ち葉がいっぱい。とても綺麗。いきなり感動します。

世界平和の碑

奥に進むと,相当古くに掘られたという横井戸などがありましたが,面白かったのは,触ると幸せが舞い込むと言われる布袋尊(ほていさん)です。狭いトンネルを抜けると,その突き当りの洞窟の中に立っています。高さは結構高く,人間並みです。私も実際にこの布袋尊をさすってきましたので,今後いいことがあるでしょう!

触ると幸せが舞い込む布袋尊(ほていさん)

その後は境内の中の紅葉を楽しみ,次へ向かいます。

浄智寺境内の紅葉

◆円覚寺◆

次は,前にも来たことのある円覚寺に向かいます。浄智寺から円覚寺へは,JR横須賀線の北鎌倉駅をわたってすぐ目の前なので,歩いて5分もかかりません。
見覚えのある入口から既にして,見事な紅葉を見ることが出来ます。わくわくしながら石段を登っていきます。

円覚寺入口

入口脇の紅葉

石段を登りきり,そのまま正面の山門へ向かいます。手前には,これまた見事なモミジがあります。山門手前の左手には桂昌庵を見ることが出来ます。

山門と紅葉

その山門を抜けると正面には真紅に染まったモミジがあり,多くの人達が撮影していました。このあたりは今日が紅葉見ごろのようです。

山門の先にあった見事なモミジ

更に奥に進むと,頭上にこれまた綺麗なモミジを見ることが出来ます。その先には黄色い紅葉があります。このあたり,空の青さとあいまって,本当に綺麗でした。

赤いモミジ

黄色い紅葉

さて右手に古い日本家屋を見ながら進むと,その先には舎利殿がありますが,その手前の池には,お約束の鯉が泳いでいました。散ったモミジの葉の間を縫うように泳ぐ鯉,絵になります。

モミジの葉の間を泳ぐ鯉

このあたりで時間もだいぶたちましたので,引き返すことにします。
円覚寺の紅葉は,鎌倉1,2を争う見事なものでした。

円覚寺の奥の方

◆建長寺◆

さて次はいよいよ本日の本命,建長寺に向かいます。以前来た時に建長寺の紅葉に最も感動したので,今回もまた来てみました。建長寺は境内に駐車場があるので車で行くには楽です。電車の場合はJR北鎌倉駅より徒歩10分ほどの距離になります。

建長寺入口

参道を歩いてゆくと,正面には見慣れた見事な山門が見えてきます。「建長興国禅寺」と書かれたこの山門は建長寺に入って最初の見所で,私が鎌倉で最も好きな場所の1つです。

見事な建長寺の山門

山門をくぐり懐かしの境内に入ります。その両側にはちらほらと赤いモミジが見えるようになって来ました。

広い境内

赤いモミジ

境内を抜けて奥へ進むと,2年前にも感動した,石垣の上から道路の上に伸びた見事なモミジがありました。
ここは私が鎌倉の紅葉の中で最も好きな場所です。とても見事ですが,今年は急速に寒くなったせいか,赤の色付きが今一かな,という感じ。でも綺麗なことには変わりありません。

石垣の上から突き出たモミジ

更に先に進むと,素晴らしい眺望の勝上獄展望台がありますが,今日は夕刻に近づいてきたので,ここで戻ることにしました。

展望台へ向かう道

戻る途中にも,何箇所か素晴らしい見所がありました。
周囲の景色を楽しみながら,ゆっくり歩いて戻りました。

境内の素晴らしい眺め

以上で今年の鎌倉の紅葉鑑賞はおしまいです。
やはり紅葉と言えば鎌倉,郊外の山の紅葉も綺麗ですが,鎌倉の紅葉は日本古来の寺院とのコントラストがとても美しく,飽きることがありません。来年もまた時期になったら鎌倉に来てみようかと思いますが,もしお金と時間があったら,今度は京都に行ってみたいな,とも考えています。何と言っても私はまだ京都に行ったことがありませんので!

(2007年12月9日)