HONDA Thanks Day 2006

先月のモーター・スポーツ・ジャパン2006に引き続き、今度は2006年11月23日にまた長男を連れて「HONDA Thanks Day 2006」に行ってきました。場所はホンダのサーキット「ツインリンクもてぎ」(栃木県茂木町)であり、ホンダのファン感謝デーということで、F1からGTカー、インディ、更にはオートバイまで集まり、当然ホンダ契約ドライバーも来るという、夢のような企画です。
自宅からツインリンクもてぎまでは結構遠い距離です。一般道と常磐道の組み合わせで、片道2時間半もかかってしまいました。本日は朝から曇り空ですが、何とか雨は降らず天候はもちそうだったので、朝からのんびりと出かけました。

◆ツインリンクもてぎ へ◆

一般道→高速→一般道と走り、2時間半も過ぎてようやく到着しました
入り口は少し渋滞。入場券を提示して中に入り車を止めます。周囲を見ると、車だけでなく若い人々のバイクも多く止められており、午前中から熱気にあふれた雰囲気でした。まずは歩いてサーキットの方向に向かいます。

ツインリンクもてぎ へ到着

もう少しでサーキットという所で、左側にカートコーナーがありました。そこではカートを運転する若い方々が数人おり、結構なスピードで運転しています。見たら何と髪の長い女性までいたので驚きです。

カートコーナー

そこを過ぎるといよいよサーキットです。このあたりから急速に人が増えて、熱気が激しく伝わってきます。
ゲートの向こうでは時折、レーシングマシンのサウンドが聞こえてくるので、イヤでも気分は高まります。わくわくしながらゲートに入りました。

◆サーキットでのデモ走行◆

サーキットでは、F1マシンなどのデモ走行を見ることが出来ます。まだ時間があったので、サーキット手前に展示してあった車を見たり、色々な小物を売っているお店を見たりしました。もうお昼なので数多くある露店で何か買おうかとも思いましたが、どこもものすごい行列なのであきらめ、コンビニでポテトチップなどを買うことで我慢しました。

サーキット入り口ゲート

さていよいよサーキットに向かいます。初めて見るサーキットは予想以上に大きく感動です。正面スタンドには既に人がたくさんいます。ここでこれからF1やオートバイのデモ走行が始まるので、ポテトチップをボリボリ食べながら待っていました。
正面のパドックにはオートバイやF1マシンが並び始め、次第に雰囲気が盛り上がってきました。そのうち、ライダー達のトークショーなども始まり、まもなくデモ走行が始まります。

サーキット全景

待つことしばし、いよいよ轟音とともにまずF1マシンがサーキットに飛び込んできました。我々は混んでいる正面は避けて右側の第一コーナーあたりに席をとっていましたが、正面より走ってきたF1マシンはあっと言う間に目の前を通り過ぎて行きます。その轟音と迫力たるや、テレビで見ているのとは違い、ものすごい迫力です!
みるみるサーキットを1周して、またすぐ目の前を通過していきますが、その迫力に感動しまくりです。

疾走するF1マシン

そうすると今度はオートバイも飛び込んできます。通常のレースでは見ることが出来ないF1とオートバイの併走も見れ、とても嬉しく思いました。

F1とオートバイの併走

しばらくこのデモ走行を見て感動。ドライバーはホンダ契約ドライバーなので、懐かしの中島悟なども出ていました。楽しいショーもあっと言う間に終わり、次はサーキットの外に出てみます

◆ホンダ名車・旧車 博物館◆

お次に立ち寄ったのは、ホンダの名車・旧車を集めた博物館です。その名の通り、昔からの名車と言われた車とオートバイが多数展示されているとのことで行ってみました。同じツインリンクもてぎの中にあります。

名車・旧車の博物館

中に入るといきなり懐かしの初代シビックダックスホンダ(超小型の50ccの原付バイク)などが並んでいます。これらは昭和40年代の車やバイクで、とても懐かしいものです。(年がばれてしまう??)
そして正面には一世を風靡したスポーツカーであるホンダS500昔のF1マシンが展示されており、その横にはこれまた名車と言えるスーパーカブが展示されています。これらの車は今見ると、とてもチャチな感じがしますが、昔の人は高いお金を出してこういう車に喜んで乗っていたんだな、と思うと、現在がいかに幸せか、しみじみ感じることができます。

ホンダの名車 S500

S500の運転席

さてこの博物館は4階建なので、ゆっくり先に進みます。別の部屋へ入ると今度は本当の名車が並んでいました。まず見かけたのは、幻の名車と言ってもいいトヨタ2000GTです
ホンダなのにトヨタの車を展示しているとは、ある意味さすがです。私はこの車は子供の頃に、新宿近辺で走っているのを一度見ただけなので、本物をこれほど間近で見るのは初めて。感動です。トヨタ2000GTはかつて「007」の映画でボンドカーとしても使われた実績あり、今見ても、実に美しいスタイルです。

トヨタ2000GT

その奥には、初代日産フェアレディZや、これまた希少価値のあるイスズのベレットGTなどがあり、更には初代すばるやホンダZ(軽自動車)などが展示されていました。いずれも今では全く見ることが出来ない、過去の名車たちです。


そうしてぐるりと見て歩いていたら、何と! 日本最初のナナハン(750ccの大型バイク)であるホンダCB750Fがあるではないですか! 実はこれ、私が学生時代に中古で買って(お金がなかったため)乗り回していた、非常に懐かしいバイクなのです
青春の思い出です!

CB750F

いや~、これは懐かしい! 嬉しい!まさかここで見ることが出来るとは。
あまりの嬉しさにその周りをウロウロしながら、何枚も写真を撮っておきました。
このバイクは750ccで69馬力(だったかな?)、バイクで初めて4気筒エンジンを搭載し世界的にも有名なバイク、加速はポルシェ並みで最高速も軽く200kmを超えるモンスターマシンでした。


さて、しばし感動したあとは上の階に上がっていきます。
まず最初に目に入るのは、古~いオートバイです。ホンダが一番最初に作ったバイクはエンジンを自転車に取り付けたもので、とてもシンプルな構造です。

左がホンダが一番最初に作ったバイク

その近くには、何と木で出来たオートバイがあります! これは1885年に作られたダイムラー製の世界最初のバイクであるとのことですが、実際に実物を目の前で見ると驚きます。

木で出来た世界最初のバイク

次に目に入ってきたのは、やはり昔有名だった陸王とメグロです。
陸王は、アメリカのハーレー・ダビッドソンを模倣した、日本初の大型クルージングマシンです。メグロも一世を風靡した名車です。いずれも今では全く見ることが出来ない名車です。


さてバイクコーナーはここまでにして、お次は四輪車コーナーに行ってみます。
いきなり出てきたのは、1924年に本田宗一郎(当時18才)が初めて製作したレーサー カーチス号です。エンジンはとても大きくV8の8237ccもありますが、馬力はたったの90馬力で最高速も160kmしか出ません。しかしこれでも当時は超高性能のレーサーであったのでしょう。

本田宗一郎製作のレーサー「カーチス号」

その他には、ホンダの昔の名車が多く並んでいます。やはり一世を風靡した軽自動車のホンダN360ホンダクーペ、スポーツカーであるホンダSシリーズホンダシティなどなど。写真を見たら、昔見たことがあるなあ、と思う方も多いでしょう。それこそ年齢が分かってしまいますが!
あとはお決まりのF1マシン、GTカーなどのレーシングカーが並びます。
一部は11月に行ったお台場でのモータースポーツ・ジャパンでも展示されていた車でした。


いやいや、この博物館、充分に堪能することが出来ました。本日はレーシングマシンのデモ走行を見るつもりだけで来ましたが、こんな博物館があるとは知らず、本当に良かったと思います。もちろんデモ走行も迫力あり楽しかったです。
ツインリンクもてぎは山の中にあるので、行くには非常に遠いのが欠点ですが、たまにはこういうのもいいな、と思った次第です。

(2006年12月31日)