日本に帰国して早くも2回目のお正月である、2007年元日、家族で初詣に行きました。
自宅から近い所では成田山が有名ですが、ここは全国的に有名な初詣の名所です。
昨年は何と全国二位の265万人も集まったというので、とても怖くて行く勇気がなく、どこへ行こうかネットで調べました。そこで発見したのが、成田市の隣町である多古町にある「日本寺」(にちほんじ)が意外に由緒あるお寺であるというので、そこへ行ってみることにしました。
事前調査では、この日本寺は中山法華経寺(千葉県市川市)の三世日祐上人が元応元年(1319年)に開基した日蓮宗の古刹であり、仏教史上有名な檀林(学校)のある寺として知られ、全国から学僧たちが集まりこの地で学んでいたそうです。
しかもこの檀林、開設は慶長4年(1599年)で、関東の三大壇林(日蓮宗教学の学校)の1つに数えられた「中村壇林」という非常に由緒あるもので、最盛期には1000人もの僧侶が学び、明治5年まで存続していたとのことです。我が家の近くにそういう所があるとは初めて知りました。そこで早速そこへ行ってみることにしました。自宅からは車でわずか15分ほどの距離です。
到着した駐車場には、いきなり「檀林公園案内図」とあり、このあたり一帯があじさいで有名な公園であることが分かりました。今年のあじさいシーズンには来てみたいと思います。さて、車を止めて歩きます。
檀林公園案内図
参道は両脇に高い木が並ぶ砂利道で、少し歩くと先に山門が見えます。そこには「謹賀新年 正東山 日本寺」と書いてあります。ここは本当に人が少なく、初詣にはぴったり。混雑無縁でゆっくりお参りすることにしました。
参道から見る山門
山門を抜けるとまた木に囲まれた参道が続き、その先には本堂が見えてきます。あまり大きなお寺ではありませんが、うっそうとした木に囲まれているせいか、何となく趣のある本道です。右側には「四恩の鐘」と書かれた、ちょっと背の高いお堂があります。しばし周囲の写真を撮って、お参りしました。
本堂に向かう参道
今年拝んだのは 「家族全員、皆、健康で幸せになりますように」 です。まあ、毎年同じことを拝んでいるのですが(笑)。
本堂
拝んだ後、左側を見ると、テーブルの上に、おみくじや交通祈願などのお札がおいてありました。人がいませんが横に賽銭箱があり、そこにお金を入れてセルフで買うみたいです。こういう所が観光地ズレしておらず、とても感じが良かったと思います。
おみくじやお札を無人で売っていました
また、この本堂も良く見ると左右に「日本寺」と書かれた白い提灯があり、なぜかソテツの木みたいな木があります。意外とカラフルで綺麗な本堂でした。
日本寺の提灯
綺麗な本堂前
本堂の前の広場には、大きな薪がくすぶって放置されていました。まだ煙を出しています。これはきっと、大晦日からお参りに来た人たちが暖を取るために燃やしていたのでしょう。ついでなので、しばらくそこに手をかざして温まっていました。その後はまた来た道を戻っていきます。
くすぶったままの大きな薪
駐車場に戻る直前に気づきましたが、道の脇に何やら木の碑が立っています。見ると「道を求むる道」と書いてあります。何だか意味不明ですが、これも何となく由緒ある言葉なのでは? と思いました。
「道を求むる道」の碑
駐車場に戻って、久しぶりに愛車「オデッセイ」の写真をパチリ。このオデッセイも帰国後すぐに購入して早くも1年9ヶ月もたち、既に27000km走りました。本当にお気に入りの車で、末永く乗っていきたいと思います。ここで交通安全のお守りを買うのを忘れ、買いに戻ろうかと思いましたが面倒くさいのでそのまま帰りました。
(こんなことで大丈夫かな?? 安全運転しましょう!)
愛車 オデッセイ
今年も皆で幸多い年になりますように。
(2007年1月3日)