Windows VISTA の導入

今年(2007年)最大のパソコンの話題と言ったら、なんと言っても新しいOSであるWindows VISTAの発売であると思います。
従来主流のOSである Windows XP の次期モデルである Windows VISTA (以下 VISTA と略します)は、XP以来ほぼ6年ぶりの新しいOSであるので、前評判も非常に高かったものです。新しいものが大好きな私は、この VISTA 画発売されたらすぐに導入しようと思っていました。
いよいよ発売日の 007年1月30日、平日ですが、ちょうどその日は秋葉原へ外出の予定があったので、少し早めに出て、電気街で待ち望んだ VISTAを買い込んできました。グレードは家庭用の標準でもある Windows VISTA Home Premium です。
早速会社が終わり帰宅した後に、自宅の自作パソコンに VISTAをインストールしました

インストールは意外と早く30分ほどで完了します。いよいよ、VISTAを立ち上げてみます。

まず画面が、より美しくなっていることにすぐ気が付きます。VISTAの宣伝でよく見られるように、複数のウインドウを切り替える時には 3D表示にして切り替えることが出来ます。こういう操作がとても新鮮。

VISTA の特徴である 3D表示

VISTAはパソコンのスペックに対する要求が高く、動きが重いかと予想していましたが、いざ操作してみるとそんなことはなく、むしろXPより軽快に動作します特に重たい画像をたくさん格納したフォルダ操作は、XPの比ではない位、軽快にサクサク動くので、とても気持ちがいいです。そのフォルダの表示アイコンもXPの時よりも大きく表示することが可能なので、画像フォルダなどはどんな画像が入っているか分かりやすく便利です。

見やすいフォルダ表示

(ちなみにパソコンのスペックが低い場合には,このように軽快には動かないと思うので,買い替えを考えている方は,お店の人にVISTAが軽快に動く最低限のスペックをよく確認してから購入して下さい。特にノートパソコンは一般的にスペックが低いので要注意です。ちなみに私のパソコンは自作ですが,昨年末にVISTA導入をにらんで中身を一新してあります。CPUはディアルコアの Core 2 Duo E6600 (2.4GHz),メモリはDDR2で2GB,グラフィックは専用ボード,HDDは320GBを2台RAID0構成(ストライピング)としています)

標準で付いているブラウザであるInternet Explorer 7も今度はタブ方式になり、1つのウインドウに複数のサイトを開けるから、とても便利。操作にもすぐ慣れ、とても快適です。

新しくなったタブ方式の Internet Explorer 7

このようにいいことづくめのVISTAですが、パソコンを自作する人にとってはまだ問題はあります。

  • 1. XPでは動作したプログラムでもVISTAでは互換性がなく動作しないソフトもいくつかあります。これらはソフトメーカーよりVISTA対応バージョンが出るのを待つしかありません。私の場合,HDDのパーテーション操作を行なうソフト(Partition Magic)がVISTAでは動作せず,VISTA対応版もしばらく発売の見込みがないので,現在は不便を強いられています。
    これはメーカー製パソコンを買う方には影響ありません。
  • 2. ちょっと古いハードをお持ちの方はドライバーがVISTA対応となっておらず動作しない可能性がありますので,事前に確認が必要です。
  • 3. 各種プログラムの設定を格納しているレジストリの構成がXPと変わっている箇所がいくつかあり、とまどってしまいます。これも修正したい場所がどこか,探すのが大変です。また,そのため「窓の手」のようなレジストリ操作アプリは動作しません。


このようにいくつかの問題がありますが、VISTAは長所の方が多いと思います。
上記の問題は自作する方には影響ありますが、新規にメーカー製パソコンを買う方にはたいした問題ではありませんので、これからパソコンを買い換える計画のある方にはVISTAをお勧めします。今後のパソコンは時間の問題でVISTA一色になるはずです。まずはパソコンショップに行ってVISTAのパソコンを見てみて下さい。きれいな画面、操作しやすいウインドウなど、きっとすぐに気に入ることでしょう。

但し注意事項があります。VISTAのHome用には2種類あり、Home Basic と Home Premium です。このうち Home Basic は上記のような3D表示などが出来ませんので、VISTAの特徴が活かせません。ショップで見ると、安価なパソコンはこの Home Basic 搭載のものが多かったですが、値段はそんなに変わりませんので、間違わずに Home Premium を買うように注意して下さい。

(2007年3月3日)