ホールインワン、なんていい響きの言葉なのだろうか。
ゴルファーなら一度はやってみたい夢のホールインワン。
私も知人でホールインワンをやった、という話は2~3人聞いたことがあるが、実際にやった瞬間を見たことはなかった。
また私自身もシンガポール時代にショートホールで惜しくも20cmの距離に止めたことはあるが、実際にやったことは未だにない。
ところが先日ついに目の前で見ることが出来たのである!
成田の我が家の近くに会社の先輩が住んでおり、その方はもう70才を超えているが、少し前まではパワフルなゴルフをする方であった。残念ながら数年前に少し大きな病気をし、以降は往年のパワーは落ちてしまったが、それでも私よりはずっと上手な方であり、近くに住んでいることもあって、月に1回位その方と2人でラウンドを楽しんでいる。
少し前だが2022年11月にも2人でラウンドに行った。
場所は千葉県北部の佐原CC。#9と#18の池に沿ったロングホールが名物の面白いコースである。
佐原CC 名物の#9と#18ホール
天気もよく2人で気分良くラウンドし、これまた名物の#13ショートに来た。距離は149ヤードの若干打ち下ろしとさほど長くはないが、ここのグリーンは池に突き出ており、見ただけでプレッシャーがかかる。私はよく緊張してダフって池ポチャの悲しい思いをしているホールである。本日のピンの位置は陸側の右手前であるので、距離さえショートしなければ池ポチャしない位置であった。
佐原CC #13ショートホール
本日は時間的にちょうど逆光になる時間であったので、グリーンが光って細かいところはよく見えない状況にあった。
そうした中、まず先輩よりショットを打つ。
ボールは高く上がりピン方向に飛ぶが、逆光でよく見えない。しかしピンの手前にドンと落ち、コロコロ転がってゆくのが見えたが、そこでまたグリーンの反射によりボールを見失う。
その時である。かすかに「カシャッ」という音が聞こえたのである!
思わず先輩に「今のボール、ピンに当たりませんでしたか?」と聞いたが、先輩には聞こえなかったようである。
しかし、確かに音は聞こえたのである!
とにかく気になって仕方がないので、自分の玉をさっさと打って、急ぎグリーンに向かってカートを走らせた。先輩は「そんな、入っているはずないよ~」と気楽なものであるが、私は確かに音を聞いていたので、ピンに当たって近くにあるのか、もしかしたら入っているのか、気が気でなかったのである。
グリーン脇にカートを止めてグリーンを見ると、少しはずれて私のボールはあるが、先輩のボールが見えない!
ピンに当たり跳ね返ったとしても、グリーン上には止まる程度の弱い勢いであったので見えないはずはない。慌ててカートよりグリーンに向かっていった。
それで恐る恐るカップの中を覗いてみると、、、
確かに先輩のボールがカップの中にあったのである!!
あまりのことに興奮して先輩を大声で呼び、ボールを確認していただいたら、間違いなく先輩のボールであったのである!
これは素晴らしい。私としても初めて見るホールインワンであったが、一番驚いたのは先輩であろう。生まれて初めてのホールインワンということでとても喜んでおられた。
ボールは見事にカップに収まっていたので記念撮影
いやいや、その後は2人とも興奮して18ホールを何とか終わらせたが、実にいい記念日となったと思う。
私もいつかはホールインワンをやってみたいと改めて思った1日であった。
(2024年6月21日)