葛西臨海公園(東京)

〈2005年4月10日〉

シンガポールから帰国したのは3月末。すぐに4月になり花見のシーズンでした。シンガポールでは桜は見れなかったので、帰国後初のお出かけはお花見に行くことにしました。行き先はどこにしようかちょっと迷いましたが、以前よく遊びに行った葛西(かさい)臨海公園に行くこととしました。葛西臨海公園は浦安の近くの湾岸エリアにあり、ここにはシンガポールに赴任している間に大観覧車も出来ていたので、それに乗るのも楽しみでした。

当日は朝から非常にいい天気のお花見日和でした。買ったばかりの新車オデッセイに荷物を積んで出発です。成田から葛西臨海公園までは湾岸道路一本で約40分のドライブですので、すぐ近くです。ルンルンしながら運転して到着したら、朝早いのにかかわらず駐車場はかなりの車が並んでいて、結構混雑していました。確かに本日は桜満開で、しかもこんなにいい天気なので混雑するのも仕方ないでしょう。それを承知で来ているのですから。車を駐車場に止めて歩いていきます。


見ると駐車場からすぐ正面に、例の大観覧車が見えます。何はともあれこの観覧車に乗ってみることにしました。この観覧車、下から見ると確かに非常に大きいです。高さは117mとのことで、はるか遠くに富士山まで臨めるとのことです。ゴンドラは6人乗りで、しかも最近は「相席廃止」、つまりカップルや家族だけで乗れるというのがうたい文句となっていました。(でも考えたら、カップルで乗り込んで相席なんかになったら、たまらないし、何のために乗るか分かりませんよね(笑)!)
しばらく並んだあと乗り込みます。こちらは、私の家族、奥さんの両親・弟、奥さんの妹家族といたので、2つのゴンドラに分乗しました。

高さ117mの大観覧車

観覧車に乗るのは久しぶり。わくわくします。乗って扉を閉められて動いていきますが、結構思ったよりも速い速度で動いていきました。外の景色が次第に下の方に移動していきます。

と、その時、一緒に乗っていた子供が、「あ! 前の観覧車、見て見て!」と言うので何だろ? と思ってみたら、前の箱には1組のカップルが乗っていました。それこそ、相席しないとのうたい文句の通り1箱に1組、2人だけで乗っています。「それがどうしたんだい?」と話したら、子供たちは「あれ、ぜ~ったいに、いちゃつくぞ~!」などと話しています。まさかこんな朝っぱらから、と思ってちらっと見たら、確かに既にぴったり寄り添っていたりして、そんな予感を感じさせる振る舞いでした(笑)。

そうしたら動いてすぐ、案の定、いちゃつき始めました。まったく・・・、もう・・・、待ちきれないのかな(笑)。子供たちはそのたびに「うわ~」とか「え~~っ」とか騒いでおり「こらこら、人を見るのはやめなさい」と諭したのですが、そう言いながら私もチラリ(笑)。「すごいなー・・・」。同乗していた奥さんの妹の旦那さんまで「すげっ!」と言いながら身を乗り出す始末。景色半分、カップル見物半分となってしまいました!
観覧車に昼間カップルで乗るときは、後ろの箱にご用心(笑)。

さてさて、肝心の景色ですが、確かにとても迫力あります。何と言っても高さ117mはめったに経験出来ない高さ。ぐんぐん高度を上げていき、視界はどんどん広まっていきます。
すぐ下には隣接しているJR京葉線と湾岸道路の葛西ジャンクションが迫力ある光景を見せてくれるし、遠くにはちょっとかすんで東京のビル群が見えます。富士山は残念ながら霞で見えませんでしたが、360度広がる景色は迫力満点。何よりも真下を見ると、人が豆粒みたいに小さく見え、とても怖いくらいでした。

湾岸道路 葛西ジャンクション付近

最頂地点より真下を見下ろす


かなり長い時間、景色を楽しんで、観覧車をおりました。今度は広場の方に歩いていきます。
目の前には菜の花(らしき黄色い花)がたくさん咲いた広場があり、その先にはが咲き乱れています。とても綺麗。このような自然の花がたくさん咲いている風景は、日本ならでは、ですね。感動です。人々がたくさん広場で遊んでいました。その脇を通り過ぎてゆっくり景色を楽しみながら歩いていきます。

花が咲き乱れた広場

人はたくさんいます。振り返ってみると、先ほど乗った観覧車をバックに桜の木が並んでいたのでまた記念撮影。なんともいい感じの絵となりました。

人がたくさん

早くもお昼になったので、広場でお弁当です。周囲の桜を眺めながらのお弁当はおいしかったですねえ。食べた後は、女性陣と子供たちは広場で遊んでいましたが、私と、奥さんの妹の旦那さん2人はビールを飲んで、いい気分でシートの上にゴロンと日差しを浴びてお昼寝。
まったく、、、男というのはこういう時、全く役に立たないものだなあ、と我ながら感じました(笑)。


しばらくしたところで、今度は水族館に行ってみます。ここも本当に久しぶりでしたが、あの丸いドームなどは以前のままでした。屋上に上がると風がとても強くて、屋上の池の水しぶきが飛んできて大変。ささっと中に入り、魚たちを見てきました。

入り口の壁は滝になっています

水族館の丸いドーム天井


さてそろそろ帰る時間となりました。正面の広場を通りがかったら何やら人だかりがしています。
見ると、誰かが何か芸をやっています
高い台の上に丸い缶を置き、その上にまた板を置いて、バランス取りながら立っています。こんな強風の中大丈夫かな、と思いながら見ていたら、そのままその板の上でボーリングのピンみたいなやつを3つ持って、交互に投げては受け取り、という芸をやっていました。ハラハラしながら見ていましたが、何度か失敗はあったものの最後は大成功。皆で拍手喝さいです。

立てるか? がんばれ!

いやいや、実に楽しい一日でした。帰りは皆でぐったり。私だけ運転なので寝るわけにもいかず厳しかったですが、久しぶりのお花見が出来て大満足でした。

(2005年4月10日)