富士山・忍野八海・鳴沢氷穴(山梨)

〈2005年4月17日〉

◆出発進行◆

帰国後、初めてのドライブらしいドライブとして富士山に行きました。4月中旬のとてもいい陽気の日でした。
富士山なんて、ほんと、しばらく行ったことがありません。伊豆などと同じく、いつでもいけると思うと意外と行かないものです。今回は新車オデッセイを購入したばかりなので、ちょっとしたドライブに行きたかったことに加え、帰国後の初のドライブは日本の象徴である富士山を是非見てみたいと思い見に行くこととしたものです。朝から早起きして家族で行きました。

まず車に乗り込み、目的地をカーナビにセットします。このオデッセイのカーナビ、画面も大きく操作もしやすく、非常なる優れもので買ってすぐにお気に入りとなりました。合わせて携帯電話をカーナビに接続します。これでタイムリーにホンダのサーバーから全国の渋滞情報をダウンロード出来るので、常に渋滞を回避し、すいた道を走ることが出来るのです。もちろん交通情報も適宜ダウンロード出来るし、電話もハンズフリーで使用出来ます。
さてさて、準備も整ったところでいざ出発進行です。

新しい愛車オデッセイ

カーナビはこんな感じで見えます

道順は成田の1つ手前の東関道の富里ICより高速に入り、あとは湾岸~首都高を抜け、東名の御殿場まで行くルートです。富里ICは自宅から10分程度なのですぐに到着しました。
さて、料金所ですが、このオデッセイにはETCをつけてありますので、早速その効果を試すこととなりました。ETCとは Electronic Toll Collection System の略で、料金自動徴収システムのことで、料金所ゲートを通過するだけでノンストップで走れるという優れものです。初期費用は少しかかりましたが新しもの好きの私は新車購入時に無条件でこれをつけていました。オデッセイの場合はカーナビ連動で非常に使いやすいというのも理由です。

早速ゲートを通過します。40kmくらいで進入するとすぐETCレシーバが反応して「ピ~ッ」という音とともにゲートが自動的に開きます。慣れないうちは「このゲート、本当に開くんだろうな?」とちょっと心配ですが、すぐに慣れます。東関道に入り、以降は快調に飛ばして行きます。

それにしてもオデッセイは本当にいい車! スタイル良し、室内広し、インパネ未来的、サウンド良し、に加え、高速走行も余裕しゃくしゃく、注目度は高いし。この車については「愛車自慢」で細かく書きますが、本当に買って正解でした。シンガポール赴任前に惚れた同じホンダの stream よりさらにいい感じです。もう、ベタボレです。


ルンルンしながら運転します。久しぶりの湾岸道路の景色を楽しみながら快調に飛ばし首都高9号線に入り、珍しく渋滞のない首都高も無事通過して東名に入ります。ここも秦野中井を過ぎたあたりから山岳ルートになり、坂道をしばらく登って行った後、前方に突然、久しぶりの富士山が見えてきました。「おお~っ! 富士山じゃっ!」と感動して思わず叫んでしまいました。やはり富士山、実に雄大で大きいですね。もう感動しまくりで、いっそうわくわくしてきました。そのまま通過するのはもったいないので、途中の足柄SAに立ち寄ります

トンネル先の公園は桜満開でした

そこでまずは富士山をバックにセルフタイマーで記念撮影。ここには小さなトンネルを抜けた所にちょっとした公園もあるので、そこで一休みし、また出発です。ほどなく御殿場ICに到着しました。
既に昼になっていたので、まずは山中湖方面へ向かい、近くでランチを取ることとします。ナビで調べたら「ママの森」という名の見晴台があるようなのでそこへ向かいました。少しでも時間を稼ぎたいので「東五胡道路」に乗りましたが、この道路を走ると時々左側に富士山がすぐ近くに見えます「おお~、富士山だっ!」と感動することしきり。ここからは大きな富士山を横から本当に近くから見ることが出来るので、感動すること間違いありません。運転しながらもチラチラ見ますがとても迫力あり素敵でした。

◆ママの森◆

ママの森とはまた面白い名前です。場所的には山中湖の北側、つまり通常、山中湖を見るのは南側なので、ぐるりと湖を半周することになります。
いざその場所へ行ってみると、高台の見晴台らしきところまでは行くのですが肝心の見晴台らしきものは見当たりません。何度かそのあたりを行ったりきたりしましたがありません。しかしちょうど一番高い所にしゃれたお店があり、そこから見るのが一番良さそうなので、その店に入っていきました。その店は「TERRASSE HOUSE ママの森」といい、もしかしたらここがママの森そのものかもしれません。

TERRASSE HOUSE ママの森

入ってみるとなかなかいい感じのお店。いわゆる観光地にありがちな、値段が高いだけのお土産や併用のレストラン、という感じではなく、とても感じのいいお店でした。富士山に向かう方面にテラスがあるので、そこに座りジュースを飲みます。
確かに、そこからの眺めは抜群でした! 山中湖を見下ろし、その向こうには雄大な富士山が見えます。ちょっと霞がかかっていたのが残念でしたが、天気もよく風が心地よい。店の方もとても感じのいい方々でしたので、富士山に行かれた方はここで休憩するといいと思います。

テラスから見た山中湖と富士山

しばらくこの店で休み疲れを取ったあとは、山中湖の南側にある峠まで行き、そこで富士山を眺めながら持ってきたお弁当で昼食を取りました。このあたりで既にして富士山だらけ、富士山ばかり眺めている状況になってきたので、次は周囲を見てみようということで、忍野八海(おしのはっかい)へ向かいます。

◆忍野八海◆

忍野八海とは透明度の高い池(沼?)が8つあることからこのような名前がついています。富士の湧き水なので実に透明度が高く、ため息が出るくらいで、昭和60年(1985年)には「全国名水100選」に選ばれているとのことです。近くには多くのお土産屋さんがあり、その店で何か買うと駐車料金無料というのがほとんどですので、その中の1件に車を止めて歩いていきます。

入っていくと中心部には小さな池が複数あり、周囲にはふるい民家風のお土産物屋さんが数軒あり、かなり賑わっています。その池を覗いてみると、確かに透明度は抜群!
鯉が泳いでいるのも風情があっていいのですし、水は実に透明で池の底まではっきり見えます。中心部には深さ20mくらいの深い池もありますが、そこに投げられて底に落ちているコインまではっきり見えるくらいです。

池の透明度は抜群で、底まで見えます

そのエリアの一角には「富士山の雪どけ水」に触れられるコーナーもありそこで手を流してみましたが、とても冷たい水でした。

富士山の雪どけ水

ここでは日本人だけでなく外国人の観光客も多く見ることが出来ました。特に多かったのはその言葉から想像するに中国人と韓国人の団体です。わいわい言いながら皆で記念撮影などしていました。

これらの池は単独であるものもありますが、中心部の池からは奥のほうまで水が流れ出ており川になっています。その先にもいくつかの池があるので川沿いに歩いてみます。
するとほどなく水車を発見。観光用に作ったものでしょうが水車なんて久しぶりに見るので写真をパチリ。

水車

また歩き出しますが、驚くのはこの川の水も実に透明で綺麗だということ。夏なんかここで水遊びできたら気持ちいいだろうな、と思わず考えてしまうくらい綺麗です。
さらに奥のほうに行くと、また別の池がいくつかあります。しばらくその周辺を散策した後、忍野八海を出発しました。

川の水も、とても綺麗

◆道の駅で一休み◆

さて、忍野八海を出発した後は、自然の洞窟を見に行く予定としましたが、その前にちょっと休もうと考え、カーナビで探した道の駅でちょっとだけ休憩しました。(こうやって望む所をすぐ探せ、案内してくれるカーナビはとても便利ですね!)

そこは道の駅「かつやま」と言って川口湖畔にあります。行ってみると湖畔の駅で、湖畔は広~い芝生の公園となっており多くの人たちがくつろいでいました。
トイレ休憩の後、子供たちはすぐに芝生の方へ向かい湖畔で遊びだしました。

湖畔公園

私は何となく疲れていたので、そのまま道路ふちで一服。湖には太陽の光が反射してとても綺麗だし、湖からの風も心地よく、非常に快適なところでした。
ふと見ると道路には桜の木が並んで植えてあります。
花はまだ開いておらず、つぼみ状態でしたが、そろそろ咲く時期なのでしょうか。この桜がいっせいに花開いたら、とても綺麗なんだろうなあ。

桜のつぼみ

◆鳴沢氷穴◆

富士山麓には、いくつかの自然の洞窟があります。
そこを探検するのは非常に楽しいので、今回もその1つである鳴沢氷穴へ行ってみました。場所的には河口湖からちょっと西へ走った所にあります。ここには数年前に一度来ており楽しかったので、今回また立ち寄ったものです。近くには富岳風穴というのもありますので、時間がある方はそこへも立ち寄ったらいいでしょう。

鳴沢氷穴は案内に従って道路から左方向に入っていきます。ここは短いですが、今時珍しい砂利道となっています。私のオデッセイは車高を落としているので、下をコスらないかとても心配でしたが、やはりデコボコ道なので時々「ガリッ!」と下をコスっていました(涙)。愛車をローダウンしている方はご注意。ゆっくり走ると、ほどなく駐車場に到着ですので車を止め中に入っていきます。

料金を払いゲートを通るとすぐ目の前を降りてゆく階段があり、洞窟の中に入っていきます。
入る前から周辺は非常に涼しく、中はとてもひんやりしますので探検気分満点です。ちょっとだけ階段を降りていって、すぐに洞窟そのものの中を歩くことになりますが、ところどころ天井が非常に低い場所があるので、注意しないと頭をゴツン!とぶつけて、非常に痛い思いをすることになります。でもこういう狭い方がいかにも自然の洞窟らしくて、気分は最高。足元も滑りやすいので注意しながら進んでいきます。

入り口です。入る前からわくわくします

狭い洞窟の内部

途中には、一度落ちたら絶対に帰ってこれない「地獄穴」、氷の壁が両側に立ち並ぶ箇所、氷の池、など見ごたえ抜群のところもあり、結構楽しめます。長さは153mもありますが、楽しみながら見ているとあっという間に出てしまいます。

出口から外に出ると、生暖かい空気を「もわっ」と感じることになります。めがねの人はめがねが曇って大変。その位、この洞窟の中は寒いということなのでしょう。久しぶりの洞窟探検、実に楽しかったです。

◆帰宅◆

さて、楽しい一日も終わり夕方になってきたので、そろそろ帰ることにします。本当は富士山の五合目くらいまで行ってみたかったのですが、まだ4月で寒いのでそれは次回としました。来た道を戻り東名高速の御殿場ICに向かいます。途中で最後の富士山の写真を撮影しました。夕暮れ時の富士山、とても綺麗でした。

夕方の富士山

夕方の富士山のアップ

高速に入って最初のパーキングで夕食を取りましたが、そのあたりで真っ暗になってしまいました。
また出発しますが、何と厚木の手前あたりから大渋滞です。20km以上は渋滞していたでしょうか。全くのノロノロ運転で2時間くらいはかかってしまったと思います。このような渋滞も、また日本らしくていいかな、などと思いつつ疲れた体で少々うんざりしながら運転しました。
でも東京料金所では再度ETCのありがたみを実感。料金所通過のために渋滞している車の脇を、ETCゲートに向かって走るときはスイスイで渋滞なし。ここだけで20分位は時間節約になったと思います。

都内に入り流れ出した首都高の運転は良かったです。
久しぶりに見るライトアップされた東京タワー、やはりライトアップが綺麗なレインボーブリッジお台場の観覧車。延々と続くテールライトが美しい湾岸道路と、浦安では右側に輝いて見えるディズニーランド。いずれも懐かしい眺めで、疲れは一気に吹き飛んでしまいました。

最後に、このオデッセイ、これだけハードに運転したにかかわらず、疲れは全く感じませんでした。また、燃費も驚くほど良くて、結構な渋滞の中を走ったにかかわらず、後日ガソリンを入れる時に図ってみたら、何と11km/L近くも走っていました。こんなに大きく重い車でスピードも結構出していたのに、驚きです。最新の車は環境対策もあり燃費が本当に良くなっているのですね。ますます惚れこんでしまった一日でした。

(2005年9月10日)