空振り

先日ついにやってしまった。ドライバーでの空振りである。
ドライバーで空振りしたのは実に2年振りくらいではないだろうか。ゴルフを始めて記念すべき最初の一発目もドライバーで空振りであったが、以降は流石に空振りはほとんどなかったと記憶している。

先週、家族でマレーシアのスターヒルへ行ったときであった。ビンタンコースの15番ミドルで軽い左ドッグ。安全に行くなら正面の広いフェアウエイを狙えばいいのだが、セカンドの距離が長く残ってしまう。左の木の上を狙ってショートカットすればグリーンはすぐ目の前。しかしリスキーなのでこれまで狙ったことがなかったのだが、最近はティーショットが調子よく従来よりも勢い良く高い玉が出るようになったので、狙ってみたのである。奥さんと子供は「しっかり」と応援してくれていたのだ。

スターヒル ビンタンコース

そこで力んだのが敗因であろう。
テークバックで力んでいることは分かっていたのだが、まあ何とか当たるだろう、と思い「ブンッ」と思い切り振りぬいたら、なぜかインパクトの衝撃がない!
そういう時は両手が「スカッ」と従来以上に振りぬけてしまうのだ。あわててボールを見ると、何とティーの上に「チョコン」と残っているではないか!

うわ~~! 空振りだ!

奥さん、子供もあまりのことに驚き「お父さんでも空振りするんだね・・・」と言って黙り込んでしまい、次には腹をかかえてキャディーと一緒に大笑いされたのである。
まいった。非常に恥ずかしかった。
次は慎重に狙い何とか木の上を超えて面目は保ったのであるが、ショックは隠せなかったのであった。

この空振りというやつ、実にイヤなものである。チョロやトップなら何とか許せるが、空振りだけは純粋に1打損する上、何とも恥ずかしいものである。

でもドライバーでの空振りは滅多になくても悪いライでのアイアンでの空振りは時々やらかしてしまう
特に多いのは45度ほどの急激な前上がりのラフから打つときである。この時はボールを良く見て打たないとボールの上や下を「ブンッ」と空振りしてしまう。
次には深いラフ。これも力んで振りぬくと時々空振りするのだ。

また私は最近、通常80台前半で回り300ヤードは平気で飛ばす上手な人がドライバーで思い切り空振りしたのを見たことがある。あの時はボールの手前10センチくらいの所を振っていた。要するに空振りとはゴルフのスキルではなく、力みなど別要因で発生するものであろう。

いずれにせよ空振りの大きな原因はヘッドアップでボールを見ていないことと、力みにより両手が縮んでしまうことなどであろう。次回以降、如何なる状況下でも空振りしないよう充分注意する所存である。

(2004年9月2日)