2回目のバーディー!

先日このコラムに1年以上前にバーディーをゲットした記事を掲載し、それが最初で最後のバーディーにならなければいいのだが、と記載したばかりであるが、本日ついに2回目のバーディーをゲットした。もともとこのコラムにはゴルフを始めてからのどたばた劇を過去に遡って記載していたのだが、今回は本日の話を書かせていただく。

本日、つまり2003年10月12日は日曜日である。私は普段はゴルフは週に1回、土曜日にしかやらず日曜日は家族と一緒にいることにしている。昨日の土曜日もポーレシアというジョホールの難しいコースへ行ったのであるが、本日は仲間との付き合いの関係上、断るわけに行かず奥さんの了解を得て、久しぶりの土曜・日曜2連チャンゴルフと相成ったのである。

昨日も朝から大雨であったが本日も朝起きると雨であった。しかし昨日に比べるとまだ少し弱い雨なので、予定通り自宅を7時に出てマレーシアのジョホール州にあるPalm Resortというゴルフ場に行ってきた。ここに行くのは久しぶりであるが、実はここのチャンピオン・コースである Cempaka Course が昨年来のグリーン改装がこの夏に完了したというので行ってみたのである。このコースを回るのは初めてであるが、チャンピオン・コースであるだけに難しいが面白く、なかなか人気があって予約を取るのが非常に難しいということ。しかし今回うまく取れたので、雨にもめげずに行っていたのであった。

到着したがまだ雨はしとしと降っている。私のように眼鏡を掛けている者にとっては雨は眼鏡が曇るし水滴はつくしで大敵。しかし仕方がない。雨の中をまずはスタートした。メンバーは仲間含め4人の1フライト。ここは歩きのコースなのでキャディーが2人つく。
雨はやみそうでやまない。しとしと降っている中でのプレーはグリップが滑ったり眼鏡が曇ったりでかなりつらいものがある。しかもフェアウエイも水がしみこんでいるのでアイアンを打ってもちょっとでもダフると「バシャッ!」という感じで泥が飛び散ったりして打ちにくいの何のって。皆でスコアはボロボロになりながらまずは前半ハーフを何とか終えた。(ちなみにスタートはINからであった)

続いて後半に入る。OUT1番からスタート。このあたりでようやく雨があがってきた。こうなると涼しいので気持ちがいいが、相変わらずフェアウエイは水だらけだしグリーンも水を吸って重たいので、苦労しながら回ってきた。

さていよいよ問題の3番ホールに来た。ここはクリーク超えの136ヤードの短いショートである。私はその前の2番でトリプルボギーを叩いていたので打順は最後。最初と2番目の人はグリーンオンならず。3番目の人がピンから5メートルくらいにつける。いよいよ私の番がきた。アイアンを握ってパシッと打ったら、ピンのちょっと左に向かって飛んでゆく。「あ~あ、左かあ」と思ったが意外と玉は伸びて、ピン左やはり5メートルに1オン。「ラッキ~」と思いながらグリーンに向かって歩いて行った。

ところがグリーンに着いてみると、かなり手前に傾いている。私のボールは確かにピン左5メートルであるが、この傾きをどう読むか、難しいラインであった。完全なスライスラインではあるが、その曲がり具合が今一読み切れず、「まあ、どうせ一発で入ることはないのだが、入れるつもりで打たないと寄りもしないな」と思い、何度か素振りをしてみた。

ふと見るとキャディーがピンを抜かないでそのまま立っている。どうせ入りっこないんだろう、とでも思っているのだろうか。でも万が一、ということもあるので「キャディー、ピン!」と言って抜かせていよいよ最初のパット

曲がり具合を直感的に読みながら少し上を狙って「コッ」と打った。ボールは少し強めに転がっていくが、ラインは全く読み通り。ころころと右にスライスしながら転がって行く。「おお、これはいい所まで近づくかな」と思って見ていたら、そのままカップに向かってころころと転がって行くではないか。
「もしかしたら」と思いながら見ていたら、そのままころころとカップに向かって転がり、カップに正面から「コ~ン!」と入ってしまった!

うわ~! バーディーだっ!!

思わずガッツポーズ。飛び上がって喜んだのは言うまでもない。なにせ1年半ぶりの2回目のバーディーである。しかも前回は仲間のマーカーに当たってラインが偶然変わってのバーディーであったが、今度のは正真正銘、自力での、しかも結構長い難しいラインでのバーディーである。

前回同様、スコアカードに「2」と書く時は、本当に嬉しかった。

ところで肝心のスコアは本日は雨のせいもありボロボロ。唯一の見せ所はこのバーディーだけであり、あとはパーさえ取れずダボやトリブルボギーの連発で、結局119も叩いてしまった。これでこのバーディーさえなかったら、きっともっと落ち込んでいただろうと思う。

(2003年10月12日)