百発百中・一球入魂

百発百中というと何事においてもとんでもなく難しいことのように感じるが、ことゴルフにおいては、これまでのゴルフ2年4ヶ月の経験で、百発百中が必要であると最近切実に感じる。

もちろんここで言う百発百中とは、コースラウンドにおけるミスがゼロであるべきだ、などと言うのではない。そんなことはプロでさえ出来やしないのだ。
意味する所は、「練習場においては百発百中であるべきである」ということなのだ。

マリーナサウスの練習場

皆さんも経験があろう。練習場でいかにいい玉が出ようとも、実際のコースラウンドでそれがどれだけ再現されているか、ほとんどないのではないだろうか。練習場で50%ナイスショットが出たとしても、実際のラウンドでは1回か2回程度しか自分で満足出来るナイスショットの玉は出ていないと私は思う。かように実際のラウンドは地形、風景、メンタル、風などを考慮すると難しいものなのである。

ではどうしたら実際のラウンドでも100%とはいかなくても80%くらいはナイスショットが打てるようになるのだろうか。もちろんそれには単純にショットのスキルを高めるだけではダメで、傾斜地でのショットの経験、メンタル面を常にいい状況においておく訓練など複雑な要因が関係してくるのではあるが、ここではそれらが揃っていたという前提でいいショットの頻度をいかにして高めるかについて言及したいと思う。

先の経験より、練習場で50%ナイスショット出来たとして実際のラウンドでのナイスショットは1~2回がいいところ。その他は大きなミスではないとしても、ほんのちょっとヒール気味であったり先っぽに当たったり、一応そこそこには飛んでいるのだが芯を食った当たりではないのである。現在の私がそうである。
そう考えると、実際のラウンドで80%ナイスショットを出すには、練習場では100%ナイスショットが出ていない限り極めて困難であるとの恐ろしい結論に達したのである。
これこそ百発百中である。

本当にそんなことが出来るのだろうか。仮に練習で200発打ったとしてミスゼロで完了出来るのだろうか。まあ最初の数発は体が温まっていないのである程度のミスは仕方ないとして、以降はミスゼロを続けなければならない。こう考えると、とてつもなく難しいようであるが、しかし練習場で良く回りを見ていると、たまに本当に上手な人がいて、その人はほとんどミスショットをしていないことに気付くのだ。
これは多分にスキルの問題だけではなく、練習においても「一球入魂」の気迫で緊張感を持って取り組んでいることにもよるのではないかと思う。

私もこれからは漫然と玉を打つのではなく、一球入魂の精神により緊張感を持ってミスゼロ、つまり百発百中を目標に練習に励んでゆく所存である。そうすればいつか必ずや実際のラウンドにおけるヒット率が向上しスコアも改善され、ますますゴルフが楽しくなってくると思うのだ。

(2004年8月28日)