ケアンズ旅行-2 グレートバリアリーフ

~ グリーン島とグレートバリア・リーフ ~

◆グリーン島へ向かって◆

さて2日目はフェリーに乗ってグリーン島と、その先のグレートバリア・リーフへの旅になります
ホテルで朝食を取った後、昨日と同じように朝8時に迎えのバスがロビーに来ますのでそれに乗り込みます。本日も同様バスが数台あり、回りは相変わらず日本人だらけです。フェリーターミナルまではバスで5分ほどなのですぐ到着しました。チケットを購入してフェリーに乗り込みます。
このフェリーはシンガポールからバタム島やビンタン島にへ行くときに使うフェリーと似た大きさで300人近くは乗れる大型のものです。中は冷房がきき過ぎるくらいきいていますが、あまり揺れることもなく快適でした。

フェリー

フェリーの中にはこの先でお世話になるダイビングやシュノーケリングのインストラクターの方も一緒に乗っていますので、その場でいろいろなオプションの申し込みも出来ます。
出港してデッキに出てみると回りはどこまでも青い海で景色は最高。この港にはヨットがたくさん停泊していましたが、時々こういうリゾートでヨット遊びが出来るなんて幸せだろうなあ、としみじみ思います。風も気持ちよく、タバコも吸えるのでしばらくそこに立っていました。乗って約1時間でグリーン島へ到着しましたので、いよいよ上陸です。

港にはヨットがたくさん

◆グリーン島◆

フェリーは島から海に突き出た桟橋に到着します。
フェリーを降りて海の上にかかっている長い桟橋を渡ってグリーン島に入りますが、いやあ、海が真っ青で綺麗なこと!
本当に透明で底の砂がよく見えます。ほどよく風も吹いていて気分は最高です。

グリーン島に到着したフェリー

グリーン島入り口の砂浜

グリーン島そのものはさほど大きくありません。ガイドさんによるとここでまず3時間ほど自由行動なのでまず真っ直ぐ進んでみますが、入り口の当たりは両脇に何軒かのおみやげ屋さんや簡単なレストランがあるのみです。奥に行って見ると小さな動物園がありましたが、ここまできて動物園じゃあないだろう、ということでパスし、左側の海岸へ行って見ます。

グリーン島ガイド地図

海岸はさほど広くありませんが砂浜は白く海は青く、とても綺麗でした。既に多くの人が泳いでいます。早速子供たちは水着になって海に入って行きます。私はこの後のシュノーケリングはやるつもりでおり、ここでは泳ぐつもりはありませんでしたが、あまりに海がきれいなのでやはり泳ぐこととしました。
泳ぐのなんて2年ぶりくらいでしょうか。綺麗な海に入ってみると、水は少し冷たい感じがしました。いくら暖かいとは言え、今は冬なので水温はちょっと低いようです。波もなく穏やかな海岸なので安心して子供と遊ぶことが出来ます。

グリーン島の砂浜

それにしても本当に日本人が多い。回りでは「うわ~、冷てー」などと言いながらたわむれている若い人もいたりして、隣にいた日本人の家族の人たちも「ここはまるで日本だなあ」と言っていました。
ふと見ると子供たちは砂浜でお互いに砂に埋めっこして遊んでいます。そういうのどかな光景を見ていると、思い切ってケアンズに旅行に来て本当に良かったなあ、いい思い出になるなあ、としみじみ思いました。
さて時間になりましたので今度はまたフェリーに乗っていよいよ沖合いのグレートバリア・リーフへ向かいます

◆グレートバリア・リーフ◆

グレートバリア・リーフとはご存知の方も多いと思いますが、オーストラリア東海岸に沿った非常に広大なサンゴ礁ゾーンです。有名なのはゴールドコーストですが、ケアンズのあたりもグレートバリア・リーフの最北端となりますので充分楽しめます。
サンゴ礁なので海岸線から近くはなくフェリーで沖合いに1~2時間くらい走ったあたりにあるので、ここグリーン島からも更に1時間フェリーに乗ります。そこには「ポンツーン」と呼ばれる専用のフェリー停泊場があり、そこで海に潜って楽しむのです。

とにかく綺麗なサンゴ礁の海

さて、また真っ青な海を楽しみながらフェリーに乗り、目指すポンツーンに到着です。このポンツーンは海に浮かんだ人工の島とでも言うのでしょうか、かなり大きく300人くらいの人がそこでくつろぐことが出来ます。
2階建てになっており、1階にはテーブルと椅子が並び簡単なランチが取れ、更衣室から各種の潜水用具置き場もあります。シュノーケリングダイビングはここから行きますし、小型潜水艦も出ています。2階は1階の半分くらいの面積で日光浴が楽しめるようになっています。
ちょうどお昼の時間なので、まず皆でランチを食べます。ビュッフェ形式ですがなかなか美味しかったです。海風に吹かれてのランチは最高の気分です。

ポンツーンの上

食べ終わったらいよいよ本日のメイン・イベントです。ここでは、シュノーケリング、ダイビング、小型潜水艦での海底探検が出来ます今回私たちはシュノーケリングをしましたが、ダイビングもインストラクターの方がいるので初心者でも楽しめるようです。インストラクターには日本人の方も何人かいるので安心です。またオートバイみたいな潜水器具にまたがっての水中散歩も楽しめます。

シュノーケリングで問題なのは、私はかなりの近眼なのでめがねをはずしてゴーグルを付けると何も見えない(笑)ことです。これではせっかくのサンゴ礁が見えないので困ります。
そこでもしかしたら、と思いインストラクターの方に度付きゴーグルはありますか?」と聞いた所「はい、ありますよ」と言うではないか! これはうれしかったですねえ。その度数も何段階かあり、私は最も強いのを借りましたが、はっきり見ることが出来ますので、サンゴ礁も綺麗に見えることでしょうから期待は高まります。この度付きゴーグル、意外と知られていないかもしれませんが近眼の方には本当に便利です。しかし数が少ないので早めに申し込む必要があるでしょう。

さて家族全員で着替えます。水着になりポンツーンの後部に行くとサイズ別の救命胴衣、足ヒレ、ゴーグル、シュノーケルがありますので身に付けます。いよいよ後部のデッキより海に入ります。足を入れると、うわー!冷たい!
そうです、いくら気温が30℃近いとはいえ今は冬なのですから海水の温度はちょっと低めです。でも思い切ってザブンと入って行きます。救命胴衣があるのでそのままぷかぷかと浮かぶことが出来ます。
ちなみにこのポンツーンではほとんどの人がシュノーケリングを楽しみます。やはり家族連れが多いし気楽に楽しめるからでしょう。

多くの人がシュノーケリングを楽しみます

さて家族全員が海に入ったことを確認しはぐれないように言いながら、いよいよ海に顔を入れてぶくぶくと泳ぎます。
すると、見える見える! さほど深くない海で深度20メートルくらいでしょうか。海底には山のようにうねったサンゴ礁が延々と続いています。しかもその合間には魚がたくさん泳いでいますこの美しさはとても言葉では言い尽くせませんが、初めて見るサンゴ礁の美しさに海の冷たさもすっかり忘れてしまいました。今回は水中カメラは用意していませんでしたが、是非とも写真を取りたかったですねえ。残念です。この美しさは一生忘れることがないでしょう。本当に感激です。
ひとつ気付いたのは、実際に見るサンゴ礁は白くないということ。意外なほど茶色っぽい色でした。


30~40分は泳いだでしょうか。流石に体が冷えてきたのでここで一度ポンツーンに上がります。
でも感動はまだ続いており、子供たちはもう一度海に入りたいといいますので、今度は子供だけ海中散歩をさせることとしまし、さきほど見たオートバイみたいな潜水器具に乗せることとしました。

乗り方は簡単でちゃんと日本人のインストラクターの方がいて教えてくれます。その方は海底でも一緒に行動してくれますので子供だけでも安全です。まず腰掛にまたがります。次に大きなガラスの球に頭をいれフタをします。そこには酸素ボンベがつながっているので呼吸が出来、しかも密着するので海水が入り込むことがなくゴーグルなどをしなくてもOKです。それで海にはいると、大きな浮き袋がついていてそれが海上に浮かび、そこから海底に長いロープでぶら下がっているので深度10メートルくらいのあたりを漂うことが出来ます。あとは簡単な操作で前進することが出来るのです。これで20分ほど海底にもぐっていましたが、水面に浮かぶシュノーケルとはまた違う海底の景色を楽しむことが出来て、とても良かったと言っていました。

これが潜水器具

さて楽しい時間はあっと言う間に終わってしまいまたケアンズにフェリーで戻ることになりました。帰りは約2時間ですが、もう疲れて皆で寝ている間に着いてしまいました。

◆夕食とナイト・マーケット◆

今夜の夕食はまた街中へ歩いて、シーフードの「カニーズ」へ行きます。
ここはケアンズでも有名な店で「るるぶ」などの情報誌には必ずのっている店です。

海に近いレストラン街にあり私たちは2階のテラス席へ案内されました。ロブスターやカニなどたくさん出てきてとてもおいしかったですね。ゆっくり楽しみ満足しながら出てきました。
なお、この店の「カニーズ」は日本語の「カニ」からとったようです。日本人の若い方も何人か働いていましたし、回りは相変わらず日本人が多かったのが印象的です。

 


食事の後はそのままホテルへ戻るのもつまらないので、帰り道にショッピングをすることとしました。ケアンズのお店は面白くて、土曜日と日曜日はむしろ早く閉店してしまい、7時頃には基本的にしまってしまう所が多いのですが、「ナイト・マーケット」というエリアだけは夜11時まで営業しているので、そこへ行ってみました。

ナイト・マーケット入り口

中に入ってみるとすごい人ごみで、小さなお店がたくさんあります。とてもにぎやかで活気があり、よく見るとここにも多くのお店に日本人の若い人がたくさん働いていました。オーストラリアまで来て日本語で「いらっしゃいー」とか「これ、どうですかー」などと話しかけられるのもちょっと変な気持ちです。ゆっくり見て歩き、シンガポールへの帰国後のおみやげをたくさん買ってきました。値段はちょっぴり安いかな、という感じでした。

買い物に満足したあとはホテルに戻りましたが、今日も疲れたので皆で早めに寝てしまいました。

(2003年9月7日)