家族でゴルフ

最近は1ヶ月に1回、家族でゴルフに行くようになった。
もともとゴルフは私がシンガポールに来て始めたものであったが、すぐに小学生の長男も興味を持って練習のみ一緒に行くようになった。流石は子供、すぐに要領を覚えて実に綺麗なフォームでパシーン、パシーンと打っていたものである。中学生の長女は一時関心持って一緒に練習していたが、ほどなくやめてしまった。

その間、奥さんは私と長男で何度もゴルフを始めるように勧めたが、なかなか関心持たず、しばらくやっていなかった。しかしなぜか突然1年前より急に関心を持ち出して、一緒に練習を始め、案の定、思った通りに当たらないことが悔しかったのか、1人で昼間練習場に通うようになっていた。そうして我が家は私と奥さん、長男と3人のゴルファーがいることになり、自然とラウンドへ行きたいと相成り、以降1ヶ月に1回程度、一緒にラウンドしているのである。

ラウンドに行くのは大抵ビジターだけでもOKのマレーシア/ジョホールにあるスターヒルレジェンドである。

スターヒル

レジェンド

スターヒルは日本人だらけの日本人向けのゴルフ場で私がゴルフデビューを果たした思い出のゴルフ場であり、レジェンドはシンガポールから少し遠いが、ジャック・ニクラウス設計の実に楽しめるスリリングなゴルフ場である。ラウンドは私はホワイトティー(レギュラー)より回り、奥さんと長男はレディースティーから回るようにしている。それでこれまでに既に11ラウンドをこなしてきた。

奥さんは全くの初心者らしく、最初は200近くを叩いていたが、最近は何とか120近くで回れるようになってきた。パワーはないが、女性らしくポーン、ポーンと置いてゆくゴルフである。

驚くのは長男である。初ラウンドからショットのミスはほとんどないのだ。ドライバーは真っ直ぐ、アイアンもダフリ、トップはほとんどなく、実にクリーンに打っているのだからたまらない。大抵はミドルで2オンするか、もしくはグリーン近くまで持って行くのである。これには私もアングリである。そのため、これまでに長男は初ラウンドから一度も120を叩いたことがない。
それで、何と7ラウンド目で早くも100切り達成、98で回ってしまったのである!
毎週ゴルフしている私が100を初めて切るまで1年半もかかったのに、である。

しかも、しかもである!
この間の11ラウンド目で、とうとう夢の80台である89を叩き出してしまったのである!
これには私も本当にびっくり。私のベストはいまだ90なので80台は未達成であるが、長男は11ラウンドで80台を出したのだ。もうこうなると、アングリを通り越してあっぱれ、という気分である。

この長男、私の師のSプロに言わせると「才能がある」「シンガポールにいたらプロになれる」らしい。
しかも「中学生になったらシングルになれますよ」ということで長男は喜んで練習に励んでいるが、その時
「私はいつシングルになれるのでしょうか?」
とSプロに聞きたいが、答えを聞くのが怖くてグッとこらえたのを覚えている(笑)。

いずれにせよ家族でのゴルフというのは、あくせくしないでのんびり楽しめるものである。
なぜか私は家族で行くといつも大叩きするのだが、ラウンド中は「あ~、幸せだなあ」としみじみ感じるので、これからも定期的に続けていきたいと思う。

(2005年2月13日)

(2024年2月29日追記)
この長男も今では成人し会社員となっており、定期的にゴルフをしているようだが、安定して80台で回っている。先日などはついに「78」というスコアをマークしたのである! ドライバーは300ヤード飛ばすし、もう全くかないまへん(涙)。