シンガポール最後のゴルフ

*** そう言えば、私のシンガポール最後のゴルフについて記述していなかったので、今、思い出しながら記載しようと思う。***

私が3年9ヶ月のシンガポール駐在を終え日本に帰国したのは2005年3月23日である。大抵の場合、家具などの荷物を日本に送り返すときは運賃の安い船便で送るので帰国の1ヶ月前に送り返すが、日常生活で必要な小物などは帰国直前まで持っておいて、飛行機便で送り返すのが常である。
私の場合は帰国直前までゴルフをしたかったので、ゴルフセット一式は飛行機便で送り返すべく、帰国直前まで持っていた。
さて、帰国前の最後の休日は、2005年3月19日(土)と3月20日(日)であったので、ここでシンガポール最後のゴルフをしたのである。

3月19日は、シンガポールの中でも美しいコースであり、かつ運河超えなどチャレンジングなホールのあるラグーナ/クラシックコースをラウンドした。同伴は、これまで何度もご一緒させていただいたグループ会社の社長さんとその会社の方々であり、ありがたいことに私の送別ゴルフを開催してくれたのである。ここの運河は何度も池ポチャ(運河ポチャ)した思い出があり、しみじみ味わってラウンドさせていただいた。
昨年の2004年9月には、日本から来られた小田美岐プロともラウンドした思い出のコースである。小田美岐プロとのラウンド

ラグーナ/クラシックコース

翌日3月20日は、いよいよシンガポール最後のゴルフであった。
最後は、初めて100切りを達成した思い出があり大好きだったセントーサに行った。
しかも、1日でセラポンコースタンジョンコース2ラウンドをすることとしたのであった。
同伴は、これまた良く一緒にラウンドしたM物産のAさん、S保険のEさん、そして同じ会社のBさんが付き合ってくれた。
この暑いシンガポールでの1日2ラウンドはかつて一度やったことがあるが、もう倒れそうなくらいキツイものであった。しかし最後ということで再チャレンジすることとしたものである。

海沿いに回るセントーサGC(これはセラポンコース)

まず回ったのはセラポンコースである。ここは美しいが海沿いでとても難しく、しかしなぜかその面白さにハマってしまうコースである。ふかふかの芝生の感触を味わいながら、幸せ気分で1ラウンド完了とし、一旦クラブハウスに戻りランチをとった。

さて次はいよいよ本当にシンガポール最後のラウンドとしてタンジョンコースを回ることとした。

ここは初めて100切りの偉業を達成した、本当に思い入れのあるコースである。
流石にもう、いい加減暑くて疲れ切った中でのラウンドであるが、最後と思うと一打一打かみしめるように打って回った記憶が残っている。最終スコアは残念ながら残していないが、最後はスコアは関係なく、しみじみ回ったのである。

そしていよいよ最終ホールの18番グリーンの上で、50cmのパットが残った。
いつもならOKの距離であるが、皆さんが「最後のパットなのでしみじみ打って下さい」と言ってくれた。
「これがシンガポール最後のパットか」と思うと感極まってきたが、こらえてコン、と打ってカコーン、と入った瞬間、
皆が「パチパチパチ」と拍手をしてくれたのである!

これは流石に嬉しかったですね。
こうして私のシンガポールの最後のゴルフが終了したのである。

調べたらシンガポールでゴルフを始めて約3年間、ほぼ毎週のようにラウンドし、数えたら何と191ラウンドもしていた!
ベストスコアは90であり80台は達成出来なかったが、今から思うと本当に幸せなゴルフ生活を送ることが出来たと思う。

その後シンガポールでゴルフをする機会はないが、この3年間のことは生涯忘れえぬ良き思い出になるであろう。

(2024年2月29日)