明治神宮(東京)

〈2007年6月3日〉

6月に入り明治神宮へ行ってきました。
これまでこの有名な明治神宮へ行ったことがなかったことと,菖蒲が見事と聞いたからです
先週の城ヶ島と同じく曇っており写真撮影には好ましくありませんでしたが,思い立ったが吉日ということで行きました。
場所はJR原宿駅の裏手に位置し,周囲には無料駐車場が3つほどありますので,一番奥のP3へ車を止めて歩いていきます。

◆拝殿と本堂◆

駐車場から人気がなくうっそうとした北参道を少し歩くと,すぐに拝殿への入り口が見えましたので,そこへ向かいます。鳥居をくぐると,そこは拝殿前の広いスペースになっていました。周囲の塀なども趣がある造りになっていたので,喜んで写真撮影にいそしみます。

拝殿入り口の鳥居

周囲を見ると,ここは外人さんが非常に多くいます。浅草も多かったのですがどちらかと言うとアジア系が多かったのに対し,明治神宮には西洋人の方が多くいました。中を歩いている人の半分が西洋人ではないかと思うくらい,多くいたのには驚きです。
向かって右を見ると,そこにはよくテレビなどに映る外拝殿があります。結構神社らしい造りであり,しかも重みがあり,他の神社とは流石に違うなと感じさせます。それもそのはず,この明治神宮は,明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする由緒ある神社なのですから。う~ん,素晴らしい,と感動です。

拝殿前の広場

外拝殿

しばしその周辺を見ていたら,何やら前方に人だかりがしています。
「何だろう?」と思って見に行った所,何と結婚式を挙げた(これから挙げる?)カップルが歩いているではないですか。これにも感動,周囲の外人さんたちに混じって写真撮影です。旦那さんは緊張している風でしたが,お嫁さんはとても幸せそうでした。

結婚式を挙げた新郎新婦

しばし感動した後は,拝殿の中に入って見ます。中にも人がたくさん。奥には本堂が見えます。ここに明治天皇が祀られているのでしょうか。今日はさほど人がいませんでしたが,ここは何と言っても初詣の人出が全国一の明治神宮なので,正月は驚くばかりの人ごみになるのでしょう。地元の成田山にも相当の人が集まりますが,それでも明治神宮にかなわず全国第二位ということなので,相当な人が集まるものと推定出来ます。

拝殿の中

本堂

ちなみに2007年の初詣の人出は下記の通りで,ダントツに明治神宮が全国第一位でした。

順位 神社・お寺 人出
1 明治神宮 東京都 311万人
2 成田山新勝寺 千葉県 290万人
3 川崎大師 神奈川県 287万人
4 伏見稲荷大社 京都府 270万人
5 熱田神宮 愛知県 235万人

 

 

 

 


わが郷土の誇りの成田山はず~っと二位ですが,川崎大師に抜かれそうで抜かれない微妙な位置に長年います。大阪で有名な住吉大社は従来五位でしたが,最近は凋落し熱田神宮(愛知県)や鶴岡八幡宮(神奈川県)に抜かれ,2007年は七位(231万人)まで落ち込んでいます。いずれも頑張って欲しいものです(笑)。

◆御 苑◆

さて,しばらくここで楽しんだ後は,南下して,菖蒲で有名な御苑に向かいます。再び大きな鳥居をくぐり参道を少し歩くと,うっそうとした中に御苑の入り口はありました。ここは有料で,大人500円,子供200円の別料金となります。

御苑入り口

入って歩き出してほどなく,木造の建物があります。これは隔雲亭といって明治天皇が皇后のために立てたお茶室です。戦災で一時消失しましたので,その後再建されたのが現在の隔雲亭です。

隔雲亭

隔雲亭の前の芝生の庭を下がってゆくと,南池があり,御釣台があります。御釣台とは池に突き出た木製のデッキです。そこから池の中を見ると,多くの鯉がおり,しかも亀までいました!
また池のほとりには遊歩道とベンチが並んでおり,そこでしばし休憩しることが出来ます。

のどかな池のほとり

さて今度はいよいよ本命の菖蒲田に言ってみます。
行ってみたら確かに菖蒲田です。美しい緑の葉の中に紫色の菖蒲の花が咲いています。とても綺麗なので,多くの人が途中途中立ち止まって写真撮影をしていました。ただ残念ながら少し時期が早かったのか,菖蒲の花は「咲き乱れる」にはほど遠く,少し咲いているだけでした。恐らく1~2週間遅く来れば,咲き乱れた菖蒲の花を見ることが出来たのでしょう。

菖蒲田入り口

菖蒲の花

菖蒲田の中ほどには,美しいつつじの花も咲いていました。見ていたら,何と珍しいアゲハ蝶がひらひらと飛んできて,花の上に止まったりしました。あわてて写真を撮ろうと思った瞬間,アゲハ蝶は飛び立ってしまい撮影出来ませんでした。う~ん,残念。

つつじの花

さてその奥に進むと,今度はこれまた名物の清正井(きよまさのい)があります。
もともと明治神宮の御苑は加藤清正の屋敷があった所であり,その加藤清正が掘った井戸がこの清正井だということです。これは都内では珍しい純粋な湧き水の井戸ということで,ここから沸いた水は先ほど通ってきた菖蒲田に流れ込んでいるのです。見ると薄暗い所にあるこの井戸からの湧き水は,とても澄んでいました。

清正井

ここで御苑内はほぼ見たことになります。
その後は御苑を出て,大鳥居をくぐって駐車場へ戻りました。
本日はあいにくの曇り空であまり綺麗な写真は撮れず残念でしたが,初めて訪れた明治神宮,なかなかいい印象でした。次回は初詣で来てみたいとも思いますが,あまりの混雑が容易に予想出来るので,ちょっと躊躇しているところです。

大鳥居

(2007年7月3日)