〈2006年12月16日〉
先日見に行った新宿御苑は黄色い紅葉中心でしたが、やはり赤いもみじも見たくなり、近い所で横浜にある三渓園に行ってきました。関東エリアの街中ということで、時期はだいぶ遅く、12月16日です。
紅葉はピークをほんの少し過ぎたばかりで、ギリギリ間に合いました。
三渓園の入口(モデルは母親です(笑))
三渓園に来るのは本当に久しぶりです。前に来たのはまだ独身時代に、現在の奥さんと来て以来なので、もう22年ぶりとなります。見ると入り口の門構えなど当時とまったく変わらず、とても懐かしい思いをしました。
入ってすぐ目の前には大池が見えます。大池には小船が浮かんでいたりしました。また、大池を少し歩くと、その向こうの山の紅葉を見ることが出来ます。
大池
少し歩くと、日本的な伝統庭園である内苑の入り口がありますので入ってみます。
入ってすぐ御門を抜けると、左側に黄色いもみじがあり、道端に多くの葉が散っており、とても風情がありました。いかにも日本的で美しいものです。
内苑のもみじ
そこを抜けるとその先には池があり、その向こうには臨春閣などの古い建物が並んでいます。その近くには黄色いもみじや赤いもみじが多く咲き誇っていました。その臨春閣の前には、瓢箪文手水鉢というのがあり、近くの赤い小さい紅葉と相まって何ともいい絵になっていました。
臨春閣などの古い建物
実はこの内苑の古い建物の風景、とても懐かしい思い出の場所なのです。
まだ独身時代に当時の恋人とここに来て見ていたら、親切な年配の女性が「写真を撮ってあげましょうか?」と言ってくれたので撮ってもらいました。それがまた非常に良く撮れていたので、実は最近まで会社の机の上にはその写真を飾っておいたのです。今では机の上には置いていませんが、引き出しの中にはその写真がしまってあります。そういう思い出の場所なので、ここにきて当時のことをとても懐かしく思い出しました。
ちなみにその恋人は、今では私の奥さんになっています。
さてさて、更にその先では、紅葉の下をくぐりながら階段を登って行くことになります。その上にも建物があり、紅葉とのコントラストがとても綺麗、昨年見た鎌倉の紅葉に引けをとらない美しさです。この建物は天授院といいます。
天授院の紅葉
今度は登った時とは違う道を降りてきます。そのあたりも赤い紅葉が見事。見ると足元には小さな小川が流れており、その周辺には赤い葉が多く散らばっていました。これまた何ともいい風情です。
その先にある聴秋閣も、赤いもみじに飾られて見事でした。
聴秋閣
聴秋閣の前を過ぎるとまた階段がありますが、そこを登った瞬間、本当に驚きました。
そこは空をすっぽり覆うほどの多くの黄色く色づいたイチョウの木がびっしりあり、足元の通路や広場にも落ちたイチョウの葉がびっしり! いやいや、これは見事です。これほど見事なイチョウの紅葉は初めて見ました。
ちなみにこの建物は、春草廬という茶室だそうです。
イチョウに囲まれた春草廬
それにしても素晴らしい!
近くの石棺らしきあたりにも多くの葉が敷き詰められており、その向かいの井戸の蓋の上にまでもイチョウの葉が。しばらくここでうっとりと見とれていました。
さて興奮がおさまった所で、また大池のほとりに戻ってきました。途中、小さな仏像の周りにイチョウの葉が落ちているのに感動。
池のほとりにはお茶屋があり、その向こうには三重塔が見えます。そこでは暖かそうな甘酒を売っていて、飲みたくなりましたが、車ゆえ我慢我慢。
お茶屋と三重塔
ふと池を見ると、そこにはカモや鯉がたくさん集まっていました。どうやら餌付け出来ているようで、エサを与えているとその周りにたくさん集まってくるのです。本当にウジャウジャとたくさんいました。
カモと鯉の群れ
ここまでで既に三渓園の半分以上を見たので、今度は大池の反対側を歩きながら入り口へ戻ることにします。
少し歩いたらまたお茶屋があり、その前には見事に真っ赤に染まった紅葉がありました。疲れてきたので少し休もうかとも思いましたが、寒いのでそのまま先へ進みます。
お茶屋の前の真っ赤なもみじ
出口の近くに戻ってきたら、そこは湿地帯になっていました。よく見たらそこにも小さなオレンジ色のもみじが。
最後にその写真を撮って、帰ることにしました。
湿地帯わきのオレンジ色のもみじ
帰る前にまた大池に浮かんでいる小船を見たら、その上にはカモが何羽か止まっていました。とても可愛らしいので、ここでも写真撮影し、満足して帰りました。
小船に止まっているカモ
いや、この三渓園も久しぶりに来ましたが、落ち着いたいい庭園です。
もし行ったことのない方は、是非とも機会を作って行ってみることを強くお勧めします。写真を撮りながら1人でブラブラと歩くと、落ち着くし、とてもいい場所であると思います
以上、2006年の紅葉も新宿御苑といい三渓園といい、実に満足いくものでした。
来年はどこへ見に行こうか、と早くも今から考え込んでいます。
(2006年12月16日)