〈2010年3月20日〉
天気のいい3月下旬、「東洋のドーバー」と言われる屏風ヶ浦へ行ってみました。
屏風ヶ浦は、千葉県銚子市名洗町から旭市の刑部岬(ぎょうぶみさき)まで高さ40~50mの断崖絶壁が屏風のように10kmにわたり続いており、水郷筑波国定公園に属しています。イギリスとフランスの間にあるドーバー海峡の崖に似ているため、東洋のドーバーと呼ばれています。この景観は、「海食(波による浸食)」により形成されてきたそうで、「海食」により、過去40~50年の間に陸地が50mほど後退したそうです。(鎌倉時代には2~6km先に陸地があったとも言われています。)
同じ千葉県に住んでいながらまだ見たことがなかったので、ブラリと行ってみました。
最初に飯岡町の刑部岬(ぎょうぶみさき)へ行きます。岬には展望台があり太平洋を広く見渡すことが出来ますが、本日は非常に風が強く、飛ばされそうになりました! それに耐えながら写真撮影したりしましたが、海が丸いことを実感出来る雄大な眺めです。今日は少し霞んでいましたが、晴れた日にはここから遠くに富士山と筑波山が見えるようです。
刑部岬の展望台
刑部岬より見下ろす港
このあたりの丘には風力発電設備が多くあり、ゆったりと回っており、雄大な眺めです。ざっと15機ほどでしょうか。
後から調べたら、銚子に初めて風力発電が出来たのは2001年で、以降順次増やしてきています。本体はドイツ製で発電能力は1基当たり1500kw、高さは65m、羽根の直径70mもあるので、最大高さは100mにもなります。遠くから見るとそれほど大きく見えませんが、後ほど車で近くを通り下から見上げると、その大きさに驚きました。
遠くに見える風力発電設備
続いていよいよ屏風ヶ浦へ行ってみます。飯岡町から銚子の方に向かい、銚子ドーバーラインという道(無料)を走ります。
これは屏風ヶ浦の海岸線に沿った道ですが、残念ながら途中で海岸におりる場所はなく、終点まで行くと屏風ヶ浦の最東端で海岸線に降りることが出来ます。そこには銚子マリーナや千葉科学大があります。マリーナは分かりますが、こんなところに大学があるの?と思わされました。しかしこの絶景の中のキャンパスもなかなかいいものではないでしょうか。学生さんが羨ましくなりました。
千葉科学大
さて車を止めて歩くとすぐ目の前に広い砂浜が広がり、右手に延々と断崖絶壁が続くのが見えます。これが屏風ヶ浦で、手前には遊歩道もあります。屏風ヶ浦は実に雄大な眺めです。はるか遠くまで延々と断崖絶壁が続きます。
見ると風が強い中、ウインドサーフィンをやっている人がいました。気持ち良さそうです。
屏風ヶ浦
ウインドサーフィンをする人
海岸に下りて歩いてみますが、引き潮のせいか砂浜がとても広く、砂紋が綺麗に出来ていました。風が吹くと砂が低く舞い上がり、砂浜の上をサーッと流れてゆきます。それがとても綺麗で感動しました。
美しい砂紋
手前のあたりは遊歩道になっているので歩いて見ます。すぐ脇には断崖があり、地層がくっきり見えます。
遊歩道脇の地層がはっきり見える断崖
いやいや、素晴らしかったです。銚子方面にドライブに来た方は、是非ともこの屏風ヶ浦へ立ち寄ることをお勧めします。
(2010年4月7日)