禁パチ仲間

さて私は先週より「禁パチ」しているが、今週より私のパチ仲間も禁パチすることと相成った
その方を「仲間」と呼ぶには失礼か。
なぜならその方、Mさんは私よりも10才以上も年上の方で、現在はある会社の堂々たる社長さんであるからである。

そのMさんは仕事の関係の取引先の方である。付き合いは長く、もう15年位になろうか。
私が以前、千葉県のある工場に勤務している時の取引先(結構大きな有名会社です!)の営業部長さんであったが、たまたま互いにパチンコが趣味であることが分かった時からの長い付き合いなのである
仕事上は私と同じGrの担当者との取引であり私とは直接の取引関係はなかったのであるが、Mさんは工場に来るといつもまず私の所に来て、一緒に応接に入りコーヒーを飲みながら1時間は最近のパチンコ状況を話していたものであった。面白いのはその後、本当の担当者と仕事の話をするのであるが、それはわずか5分で切り上げ、さっさと帰っていってしまったことである。
いったいMさんは何しに工場までわざわざ来たのか、と思う位のパチンコ好きな方である。

そのMさんはその後、大阪に転勤になりしばらく連絡を取れない状況にあったが、風の頼りにまた東京の本社に戻り何と事業部長まで勤め上げ、最後は関連会社の社長になったと聞き、「すごいな~」と思ったものだった。

そのMさんとの付き合い復活のきっかけは感動的なものであった。
昨年、私がまだシンガポールに駐在している頃、Mさんが出張でシンガポールに来られその時に私がシンガポールにいると聞きつけ、わざわざ会社まで電話をくれたのである。しかし残念ながら私は会議中で電話に出ることが出来ず、その事実を知ったのはMさんが帰国後、そのMさんからメールをもらい初めて知り、非常に悔しい思いをしたことを今でもはっきり覚えている。
その時に、私が帰国したら東京で必ず再会しよう、とお互いに固く誓ったのだ。
パチンコで結ばれた友情は、海よりも深いのである!

さて、今年の4月に帰国しMさんに帰国報告のメールを差し上げたら非常に喜んでくれ、すぐに会い一緒に飲んだのだ。その後も時々会うようになり、そのたびにパチンコの戦果を報告し、夜更けまで徹底的にパチンコの話題だけを語り合ったいたのである。
その流れで先週もそのMさんと会い飲む機会があった。
その時に「実は私は禁パチしたのです。」と話したのであるが、Mさんは「まあ、経験的に1ヶ月続けばいいでしょう。まあ頑張って下さい。私はやめませんよと冷たい対応であった。それでも私は既に1週間以上も禁パチを守っているので、自分としても「頑張っているなあ」と思っていたのだが・・・。

今週の月曜日、恒例の休日のパチンコ戦果報告のメールがMさんから来た。「どれどれ」と思いつつ読むと、何と!
「この休日はボロ負けで1回も当たりがなかった。ボロボロです。よって悔しいので私も「禁パチ」します」という内容ではないか! それを会社で見た瞬間、私は、

「わ は は は は !」

と本気で笑ってしまったのである。

こうして私の禁パチ仲間が増えてしまった。問題はお互いにいつまで続けられるか、、、である。
ここは「男の真価、我慢強さと意思の強さ」を問われる局面なので、決してMさんに負けないよう、禁パチを継続する所存である。

(2005年9月13日)