香取神宮(千葉)

〈2006年11月18日〉

先日の土曜日(2006年11月18日)、朝から秋晴れのいい天気であったので、午前中からまたカメラを持って出てきました。
今回行ったのは、千葉県北部の佐原にある香取神宮です。佐原は昨年の秋にも街中の古い街並み(この「旅行・ドライブ日記」に記載済)を見てきた所で、今回は同じ市内ですが結構有名な香取神宮へ行ってきたものです。
(2006年現在、この佐原市は付近と合併し、香取市に変更になりました)

◆香取神宮入り口◆

さて、成田の自宅から30分ほどで到着し、車を止めて歩いていきます。本日は天気も良かったので、七五三の子供たちが多く賑やかでした。駐車場が無料というのも嬉しいポイントです。
参道に向かう入り口には大きなゲートがあり、両側にはお店が立ち並んでいます。見ると「草だんご」や「草もち」と書かれた看板が多く、それがこのあたりの売り物なのでしょう。帰りに食べてみることとし歩いて行きます。

香取神宮入り口

◆朱塗の大鳥居と参道◆

ほどなく大鳥居が見えます。この鳥居、真紅に塗られた大きい鳥居でとても見事でした。右側には「香取神宮」と書かれた大きな石碑が建っており、左側には神社の中に車馬を乗り入れてはならない、魚鳥を採ってはいけない、などと書かれています。
背景の紅葉になりかかっている木々と青い空がとても綺麗でした。

香取神宮の大鳥居

鳥居をくぐるとそこは参道です。うっそうとした木々に囲まれ、玉砂利の参道の両側には多くの灯篭が立っています。参道はゆるい登り傾斜になっており、左右を見ながらゆっくり登っていきます。今日は紅葉にはまだ早かったですが、ここは左右はもみじが見事だとのこと、春は桜が咲き乱れて、これまた美しいとのことでした。

灯篭が立ち並ぶ参道

参道を過ぎると前方に石で出来たような鳥居がまた見えてきます。鳥居の正面には「香取神宮」と書かれています
また、その鳥居の左には神池と言う池があります。のぞいてみると「お約束」の赤い綺麗な鯉がたくさん泳いでいました。

参道の上の鳥居

鯉の泳ぐ神池

◆総 門◆

その鳥居を抜けると正面には赤い美しい門が見えています。その手前には左右に狛犬が立っています。これは総門といいます。赤く塗られているのがとても美しいのですが、近くに寄って見上げると、空の青さと赤い総門と左右に立つ紅葉がかった木のコントラストがとても綺麗で、心底感動し、何枚も写真を撮ってしまいました。

総門

こういう風景を見ると、ああ、やっぱり日本古来の伝統美はいいもんだなあ、としみじみ感じることが出来ます。あまりに綺麗だったので、この総門の写真は少し多めに掲載しておきます。どうですか、美しいと思いませんか?

◆楼門前の菊祭りと御本殿◆

さて感動を残したまま総門を抜けると、そこには大きなイチョウの木が立っていました。イチョウは紅葉するのが早いのでしょうか。モミジがまだ紅葉していないのに、このイチョウの木は見事に黄色く紅葉していました。
その脇を進んでゆくと、左右に美しく飾られた菊の花がたくさんあります。そうです、この時期は香取神宮では菊祭りをやっているのです。これらの菊は一般の方々が献上したようで、花の脇には作者の名前が掲示されていました。

菊祭りの菊

しばし菊の花に見とれたあとは、すぐ横にある楼門をくぐります。
この楼門の前後左右にも、恐らく一般の方が飾りつけたと思われる菊が飾られていましたが、見事なものでした。

楼門

楼門を抜けるとそこは広いスペースになっています。右手には祈祷殿御神木があり、正面には御本殿があります。但し、御本殿の手前には拝殿があるので、御本殿はその影に隠れて見えません
御神木は上部が切れた感じの大きな木でした。拝殿は一見古い建物ですが、良く見ると漆塗りのような彫刻がとても美しいまま保存されていました。そこで家族の幸せと健康を祈願してきました。

大きな御神木と祈祷殿(右側)

御本殿の手前にある拝殿

さてここで引き返しますが、戻り道の途中、先ほど通った楼門の手前の参道で上を見上げたら、イチョウの紅葉がとても見事でした。赤いモミジはまだですが、黄色い紅葉は早く色づくのでしょうか。下から空に向かって見上げた時に透けて見える黄色い葉の美しさにしばし感動です。

イチョウの紅葉

◆狛犬と灯篭◆

来る時は紅葉や建物の美しさに心を奪われていましたが、帰りは冷静に(?)周囲の景色を見ることが出来ました。
まず先ほど通った総門の前には左右対で狛犬がありました。土台には「皇尊」と書かれています。

狛犬

そこを過ぎて参道を下りますが、左右に本当に数多くの灯篭が並んでいました。1つ1つに「奉献」と書かれて名前が入っていますので、信者の方が寄付したのでしょう。参道の下の方までいくと、その周囲はまだ緑のままのカエデでしたが、この緑も光に透けて綺麗でした。この時期、本当に何を見ても綺麗なので感動します。

立ち並ぶ灯篭

◆草だんご◆

さて、また大鳥居を抜けて駐車場へ向かいますが、両側には多くのお店が立ち並んでいます。今更ここでお土産という気にもなれませんでしたが、よく見ると「草だんご」と書かれた看板がいくつかありましたので、つい近くの店にフラリと入ってしまいました。
頼んだのは草だんごと抹茶のセット。これを屋外のテラスでゆっくり食べました。この草だんごはこのあたりの名物のようですが、意外とおいしかったので立ち寄って正解でした。これは特に年配の方にはお勧めです。

名物「草だんご」と抹茶のセット

香取神宮はしみじみ見たのは初めてでしたが、予想以上に美しいものでした。
モミジの紅葉には少し早かったのが残念ですが、桜も綺麗だというので、今度はお花見の時期に来てみたいと思います。

(2006年11月18日)