〈2006年4月1日〉
今年は梅が咲くのが非常に遅く3月になってようやく咲きましたが、逆に桜の花は例年より早く3月末には咲き出しました。そこで関東地区で桜満開となった4月1日の土曜日に思い立って花見に行くことにしました。
いつも千葉県の近場に行っていたので、今年はちょっと趣向を変え、花見ポイントとして全国的に有名な、皇居のほとりの千鳥ケ淵へ行くことにしました。成田からは約1時間のドライブです。
最近は薄曇りの日が続いていましたが、当日はちょっと晴れお花見には絶好の天気となりました。
千鳥ケ淵のすぐ近くで首都高をおりると、既にそのあたりには人がうじゃうじゃとたくさん歩いており、流石は日本有数のお花見ポイントだなあ、と思わされました。駐車場は北の丸公園に隣接している科学技術館の近くに大きいのが2つあるのを思い出しましたのでそこへ向かいますが、もう昼過ぎであったことから車がたくさん並んで待っており、かなり時間がかかりそうでした。しかしこれから他を探すのも面倒なので、我慢して並んでいましたが、結局入るのに1時間近くも待たされてしまいました。
北の丸公園に入ったところ
やっと車を止め、まず北の丸公園の方向へ歩いていきます。
入ってすぐ前方に桜がたくさん見え、わくわくしながら進んでいきますが、予想通り、と言いますか予想以上の人出です。周囲を見ると昼ということもあり、多くの人が歩いている脇でこれまた大勢の人たちがグループ単位で広場に座ってお弁当を食べています。都心のこういう場所でこんなにのんびり出来る所はあまりないでしょう。皆、気持ち良さそうにくつろいでいます。
池のほとりにも人がたくさん
桜はちょうど満開で実に見事でした。しばらく北の丸公園の中をぶらぶらした後、千鳥ケ淵の方向へ進んでいきます。
そこは思った通り淵に沿って多くの桜が立ち並んでおり、しかも皆満開なので、とても見事でした。あまりの美しさに感動し、ずいぶんたくさんの写真を撮りました。
千鳥ヶ淵の桜
見ると淵の中を首都高が走っており、その向こうにはビルが立ち並んでいます。場所によっては、桜の絨毯の上にビルがあるように見えます。普通、お花見というと郊外の山や公園となるものですが、こういう都内でのお花見というのも通常見られない光景ですので、なかなかいいものです。
桜の絨毯は見事
千鳥ケ淵を見下ろすと、いくつかのボートが漂っていました。桜の枝の間に見えるボートというのも結構いい構図で、絵になるものです。乗っている人はさぞかし気持ちいいのだろうな、と羨ましくなりました。
ボートが気持ちよさそう
しばしそこを見た後はまた北の丸公園に戻ってきて、公園内をゆっくり歩きます。
とその時、奥さんが突然すれ違った女性に話しかけて、その人も「あれ~?」などと言っています。誰だろう、と思って聞いたら、何と昨年までシンガポールに一緒にいた駐在員の奥さんだそうです。その人も既に帰国し、久し振りの花見として見に来ていたとのことですが、こんな所で再会するとは、あまりの偶然にびっくり。案の定、奥さん通しで長々と話がはじまりましたので、私はあきらめて近くをぶらぶらして時間つぶしをしていました。
北の丸公園の桜
その後は桜の花をアップで撮影したりして、カメラ好きの私にとっては至福の時でした。見事な枝垂(しだれ)桜もありました。ソメイヨシノの薄いピンク、枝垂桜の濃いピンク、いずれもとても綺麗で感動しまくりでした。お次はすぐ近くの武道館や靖国神社の周辺へも行ってみたいと思いましたが、既に夕方に近くなっていたので本日は帰ることにしました。
見事な枝垂桜
久し振りのお花見、写真撮影しまくりの楽しい2時間でした。昨年の鎌倉の紅葉もそうでしたが、日本のこういう四季折々の情緒を味わえるのは幸せですね。日本人に生まれて本当に良かった、としみじみ思えた一日でした。
(2006年4月15日)