iPhoneの購入

2005年4月に帰国してから携帯電話はずっと Docomoを使っていましたが、この10月に話題のiPhoneに買い換えました

きっかけは子供のK太郎が買った iPod Touch、これは iPhoneに電話機能がないものですが、その薄さと意外と大きくないサイズ、画面タッチによる処理が面白そうなことで関心を持ちました。加えて Docomoの契約がちょうど10月で2回目の更新月に当たる為、電話を乗り換えても違約金が発生しないこともあり、近くの Softbankショップへ行ってみました。

聞いたらちょうど最新版のiPhone 3GSが発売されたところで、Softbankでキャンペーンをはっているところ。見てみると電話機能以外のアプリが非常に多く、とても面白そうだったので、迷わず買い換えてしまいました
機種はメモリ32GBと大きい「iPhone 3GS」で色は白にしました。
標準では裏面が鏡面仕上げで美しいのですがツルツルと滑るので、シリコン製の市販のカバーを付けました。iPhoneは市販でオプション品を多数売っているので、自分だけの iPhoneに仕上げる楽しみがあります。この点も従来の携帯とはちょっと違ういい感じです。

iPhone 3GS

気になる価格は、端末価格のみで定価は7万円もしますが、実際には Softbankより補助がでるので、24回分割払いの場合で月当たりわずか960円ですみます。(頭金はゼロです)
Docomoの携帯は定価5万円、24回払いで月当たり約2000円ちょっと払っていたので、それに比べても半額です。


早速持ち帰り充電して使ってみます。
画面には写真のようにアプリのアイコンがたくさん並んでおり、それを指でタッチすればアプリが立ち上がります。よく使うのはインターネットやメールですが、画面のスクロールも画面に指をのせてスライドさせればスクロールします。インターネットでリンクを見る場合は、リンクを指で軽くタッチすればその画面に飛ぶという具合です。このタッチオペレーションは、まるでパソコンのマウス感覚で使えるのが非常に使いやすく、一発でお気に入りになってしまいました。

メールやGoogle検索などでの文字入力の時には、画面上にキーボードが表示されます。入力方法は独特のものですが、携帯と同じ方法での入力も出来ますからとまどうことはありません。必要な時だけキーボード表示がされるので、普段は本体いっぱいの大画面をそのまま使えますから非常に見やすいです。
本体を横にすれば、画面も横長表示に自動的に切り替わるのも、いい工夫です。

メールはパソコンとまったく同じ、サーバを介した e-Mail が使えます。そのメールを自宅のパソコンでも見れるのが便利です。
また、インターネットは携帯の i-modeと異なり、パソコンとまったく同じコンテンツをそのまま見ることが出来ます。(フルブラウザといいます) このフルブラウザは携帯でも見れますがパケホーダイ対象外のため、見ると非常に高額な料金が発生しますから実際には使えませんが、iPhoneの場合はフルブラウザ前提での設定なので、同じパケホーダイで見ることが出来ます。そのためたくさん見ても月額料金はむしろ従来の携帯よりも1000~2000円安価になりました

また、屋外では携帯と同じように無線で閲覧しますが、自宅などパソコンの無線LANが使える場所では、簡単な設定で無線LAN(Wi-Fi)で閲覧出来ますので、早いスピードでのインターネットを楽しむことが出来ます。
更には、大画面なので、YouTubeなどの動画サイトは非常に見やすいです。
iPhoneの最大の特徴は、どこでもインターネットを快適に閲覧出来ることと言えるかも知れません。

カメラは300万画素で十分な写り。写真だけでなくビデオも手軽に撮影出来るのが便利。

面白いのは Googleマップ。現在地の検索はGPSで出来るし場所指定して検索も出来ます。目的地には赤いピンが刺さるので、非常に分かりやすいものです。
また、マップに限らずインターネットもそうですが、画面は簡単に拡大・縮小出来ます。親指と人差し指を画面に当てて、広げるようにスライドさせると拡大、その逆で縮小します。そのため地図の拡大、インターネット画面の拡大も自由自在で、非常に使い勝手の良いものです。

更には、各種アプリと他アプリの連携もいいのが特徴です
たとえば「ぐるなび」でレストラン検索し、その住所をタッチすれば Googleマップが開きお店の場所にピンが刺さる、現在地からのナビも出来ます。また、電話番号をタッチすればすぐ電話できます。このあたりの使い勝手は携帯よりはるかに良く、非常に満足ゆくものです。

携帯の場合は十字キーをいちいち操作しリンクをクリックする必要がありましたが、iPhoneは指を画面にタッチしスライドさせ画面をスクロ-ルしてリンクを軽くタッチするだけでいいので、これは使ってみると非常に心地よいもので、もう携帯には戻れません
なんと言っても大きな美しい画面は魅力的。ここが携帯とは異なる大きな特徴です。

もちろん iPodもありますので、音質の良い音楽を楽しめます。音楽はインターネットの専用サイト「iTunes」で、簡単に購入・ダウンロード出来ます。標準のイヤホンはコード付きですがコードが邪魔なので、無線(Bluetooth)のヘッドホンを7000円で買いました。これは非常に使いやすいものです。

アプリも標準以外に非常に多くあります。有料と無料があります。これも専用サイト「App Store」を通じていつでもどこでもダウンロードして使うことが出来ます。私の場合は、「駅探」や「ぐるなび」、ゲームなど無料で使用しています。


でも欠点もあります。

  • (1) ワンセグが見れない:別売りチューナを付ければ見れるが、あまり使いやすくないよう。
  • (2) おさいふケータイ機能がない。
  • (3) 電池のもちが悪い:最新型で改善されたようですが、特にインターネットを見ると1時間で20%は消耗する。そのため車にも専用充電器を置いて、常に充電を心がけています。自宅では毎晩充電が必須。
  • (4) 赤外線が使えない:これは最近の携帯に慣れた人には不便かも。でも実用上、問題はまったくない。
  • (5) やはり携帯よりは大きい:胸ポケットに入れるとちょっと大きめ。普段は背広の内ポケットに入れるので問題ないが。
  • (6) Softbankゆえ、電波のつながりが郊外に行くと弱い。市内ではまったく問題なし。
  • (7) 基本的に両手でのオペレーションとなる:慣れれば問題なし。でも片手でメール出来ないのがつらい場合も。

というところでしょうか。
全体では長所が非常に大きいので、こうした欠点も気になりません。
毎日通勤時に電車の中で、iPodの音楽を聴きながらメールして、インターネットを閲覧するという使い方です。

そう考えると、iPhoneとは、携帯というのではなく、むしろスマートフォンと呼ばれる「電話も出来る小型パソコン」と考えればぴったりします。そのため、携帯になじんだ高校生・大学生くらいの年代の方には使いにくいかもしれませんが、パソコンに馴染んだ30才代以上の方には、とても使いやすいと思います。事実、iPhoneは若い方よりも年輩の方にずいぶん売れているようです。

久しぶりに見つけたいい「おもちゃ」のiPhone、大事に使ってゆきたいと思います。

背面も美しいiPhone

(2009年12月27日)

(2024年5月4日追記)
今ではスマホが当たり前となっていますが、ガラケー主体の当時はスマホのはしりであるiPhoneはとても衝撃的でした。