〈2007年4月8日〉
早いもので,小さい,小さいと思っていた我が家の長女もこの春から高校3年生。来年には卒業なので,その後の進路を考える頃になりました。私としては,本人の希望次第で大学進学してもよし,就職してもよし,と思っていましたが,本人に聞いてみると,大学受験したいとのこと。そこで,どこに行きたいのかと確認したら,いくつか候補あるうちの1つが立教大学とのことであったので,じゃあ,どういう所か見に行ってみよう,ということとなり,先日見に行きました。観光旅行ではないので当初はカメラは不要か,と思いましたが,せっかくなのでキャンパスの様子を写真に撮っておこうと思い,愛用の一眼レフも念のため持参していきました。
場所はカーナビで調べたら,JR池袋駅西口からすぐ,恐らく徒歩10分位でしょうか。非常にいい場所にあるようです。奥さんも含めて今回は3人で車で行きますが,自宅から1時間程度で到着しました。
大学前に着いてみると,池袋駅からすぐ,という割には周囲は人通りや車が少ない静かな雰囲気で,なかなかいい感じです。しかし肝心の駐車場が見つからず付近をウロウロしていたら,立教大学の門が開いていたので,中に止めようと思い車を入れました。
そうした所,守衛さんが走ってきて「ここは一般の方は駐車出来ません。」と言うではないですか。
「あや~」と思いつつダメモトで「いや,娘の受験の下見なんですよ。1時間ほどで帰るので,ちょっとだけ止められないですか?」と聞いてみたところ,守衛さん,ちょっと困った顔をしながら,「仕方ないですね~,じゃあ,本当はダメなんですが,ちょっとだけならあそこに止めて下さい。」ということで,無事に許可がおりました!
こういうのは,ダメとあきらめずに,まずは言ってみるものですね。ラッキーでした。
立教大学正門
さて車を止めて歩いてみます。
はじめは手ぶらで歩く気でしたが,周囲を見ると,何と! 単なる味気ないキャンパスかと思いきや,ツタのからまるレンガ造りの美しい建物が多く建ち並んでいるではないですか!
いや,これには驚き。あわてて車からカメラを取り出して,歩き出します。
奥に広がるレンガ作りの建物の並ぶキャンパス
まず正面に見えるのは,創始者の方らしい銅像とその後ろのチャペル(礼拝堂)です。そこはちょっとした広場になっており,ベンチもあって休めるようになっています。その奥には,近代的な建物も配置されています。見ると周囲には同じように建物の見学に来ている方が何人かおり,写真撮影したりしていました。
チャペル
立教大学のHPによると,このチャペルは東京都歴史的建造物の指定を受けているとのことです。本館とともに20世紀初頭に建造され,学生さんは毎日始業礼拝を行なっているとのこと。また,中にはパイプオルガンもあり,卒業生であればここで結婚式を挙げることが出来るようです。チャペルの裏側には大きな円形のステンドグラスがあり,非常に趣のある建物です。
チャペルのステンドグラス
そのチャペルを抜けると,そこには1918年に建造された本館(モリス館)があります。その正面が正門になっており,その通路には新学期だからでしょうか,新入生向けの部活への勧誘パネルが多く立ち並んでいました。
本館(モリス館)
本館の前には,やはりクラシカルな図書館旧館があります。
やはり1918年建造の歴史ある建物で,ツタがからまり前には桜が咲き,とても美しい建物でした。
正面より見た図書館旧館
さて次は本館をくぐり抜けて向こう側へ出てみます。
そうしたら驚きました。日が当たっている本館は,実に美しい歴史的建造物でした。
あまりの美しさに感動。周囲を見ると,絵を描いている人がたくさんいました。
尚,この本館時計台の時計は直径90センチ,動力は分銅式で,今でも6日に1回,学校職員によって手で巻かれているそうです。
正面より見た美しい本館
本館の奥へ進むと,そこにもキャンパスが広がっています。レンガ造りの建物や石造りの建物,近代的なビルなどが立ち並び,非常にいい雰囲気でした。こういうキャンパスであれば学生さんもやる気が出ることでしょう。実にうらやましい環境だなあ,としみじみ思わされました。
奥に広がるキャンパス
そろそろ1時間が経過したので,車に戻ります。途中途中でも建物の素晴らしさに感動し,ずいぶん写真を撮ってしまいました。
本来は娘のための下見であったはずが,私1人感動し写真撮影ばかりしていましたが,都心の大学にこんなに素晴らしい所があるとは知りませんでした。
もし皆さんも池袋方面に来られたら,立教大学にちょっと立ち寄ってみることをお勧めします。入場無料ですので(笑)。
(2007年5月13日)