2005年3月末に帰国してからは、しばらくの間、ゴルフクラブに触れてもいなかった。触れるどころか航空便で送った梱包さえ解いていなかったのだ。シンガポール時代はあれほどゴルフに熱中し、毎週ラウンドをこなし週に2~3回は練習していたため、帰国後もゴルフだけはすぐに出来るよう、わざわざゴルフバックを高い航空便で送り返していたにかかわらず、である。
なぜかは実は自分でも良く分からない。しかしなぜかゴルフクラブを振ろうという気に、しばらくの間、全くなれなかったのである。帰国後の生活立ち上げで忙しかったこともあろうし、以前の趣味であるパチンコを久しぶりに楽しんだせいでもあろう。
とにかく帰国後1ヶ月半もの間はクラブに指一本触れていなかったのである。
それを打開したのは5月上旬である。
その時に帰国後初のラウンドが予定されていたので、重い腰をあげてクラブを出し、練習に行ってきたのだ。流石に1ヶ月半ぶりの我がクラブには懐かしいものがあった。車に積み込み、いそいそと近くの練習場へいったのである。
さて練習場へ到着し軽く準備体操をした後、久しぶりにクラブを握る。最初は軽く素振り。うん、悪くない。
1ヶ月半のブランクを心配していたが、素振りした感じでは以前の感覚はまだまだ残っている。そこでまず最初のボールを置いて7番アイアンを打つ。軽~くテークバックして打ってみると・・・
ゴシッ!うわ! モロにダフリだ。おかしいな? もう一発。
ペシッ!今度はモロにトップかいっ! なんかおかしいな・・・。もう一発。
ドフッ!うわわ、またまた大ダフリだっ!
全く当たらないのである!
これにはまいった。素振りでのいい感触は何だったのか??
あせって何発か打っているうちに何とか当たるようにはなってきたが、それでも以前のナイスショットにはほど遠く、こすった玉が弱々しく前に飛んでいくに過ぎない。とにかく意地になって200発近くは打ち込んだであろうか。ようやく以前の当たりが何発か出るようになったので、ぐったりしながら自宅に帰ったのである。
やはり1ヶ月半ものブランクは大きかった。
こんなことでは来週の初ラウンドはどうなることやら・・・。
実に悲しい日本での初練習であった。
(2005年8月29日)