バンコク旅行-2 バンコク市内観光

~ (2日目) バンコク市内観光 ~

翌日は日本語ガイドさんとともに市内観光なので朝7時半にロビー集合です。
朝食は1階室内のレストランにて食べますが、これもビュッフェ形式で食べたい放題でおいしかったですねえ。毎朝この朝食を取るのが楽しみでした。
ロビーで待っているとガイドのリンさんが迎えに来たのでマイクロバスに乗り込みます。本日は我々4人の他、日本より観光に来ている日本人の若い女性2人組が一緒です。

◆水上マーケット◆

まずは水上マーケットに行くということで船乗り場に向かいますが、ウワサに聞いていた通りバンコクの渋滞はものすごいものがありました。通勤時間帯ということもあるのでしょうが、車やバイクがうじゃうじゃいて道路はどこもかしこも大混雑。しかもマナーも良くなく平気で割り込んでくるし、バイクは車の間を縫ってたくさん走っています。そのバイク、こちらは3人、4人乗っているのも目立ちます。ひどいのはお父さんが子供を抱っこして運転し、後ろにお母さんがやはり子供を抱っこしている、という4人乗り。ヘルメットもかぶらずに乗っているので見ていて危なくて仕方ありません。

バンコクの渋滞

何とか渋滞を抜けて船乗り場に到着です。
流石にここは観光客でごったがえしています。多くの船がしょっちゅう発着していました。
我々の乗る船は、と見ると、メロンのような先がとがった小さな船。これで大丈夫か、と思いながら乗り込みます。この船は木で出来ていて後ろに車のエンジンそのものを改造してつんでいるもの。音がうるさくてたまりませんが風がとても心地よい感じでした。
しかしこの川は結構波が高く、そこを乗り越える時は船はグンっと持ち上がってドンッ!って水の上に落ちるのです。これが木の椅子なのでお尻にひびいてかなり痛い。しかも水しぶきが飛んでくるし、ちょっと慣れるまでは怖いものがありました。

メロンの形をした舟に乗る

子供たちがわーわー騒いでいる間に30分位で水上のお土産屋さんに到着。ここで30分くらいいろいろと買い物をした後、またもとに戻ります。
川の両側には多くの寺院があります。皆伝統ある綺麗な寺院なので、私は1人、写真をとりまくっていました。このチャオプラヤ川はかなり幅の広い大きな川です。良く見ると寺院のみでなく川の両側に古い家が突き出して建っています。聞いたら実際に人が生活しているみたいで、川の上のテラスで洗濯物を干したりしていました。

◆寺院巡り◆

次はバスに乗り込んで寺院見学です。まずは暁の寺(ワット・アルン)に向かいます。この寺院は川沿いに建てられており船からも見ることが出来ます。真ん中に高くそびえ立つ大きな塔が目印です。この寺院は三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台にもなっています。
中に入るとこの塔の周りを階段を使って登っていけるようになっていますが、危険なためか2階までしか登れません。そこをぐるりと回ってみると、この外壁は小さな陶磁片やガラス片で覆われており非常に綺麗でした。

暁の寺(ワット・アルン)

次はメインの王宮(エメラルド寺院)に向かいます。これは現王朝の開祖ラマ1世が即位した翌年の1783年に首都をバンコクに移した際に建立された王宮ですが、現在は使われておりません。
中に入ってしばらくは塀の外を歩きますが、そこで王宮の建物を外から見ることが出来ます。手前が広い芝生になっており非常に綺麗なので、観光客の人たちはまずここで記念撮影をしています。真ん中に目立つ金色の建物が本堂で回りは金箔で覆われており、大変に豪華なつくりになっていました。

塀の中に入ると流石は王宮、大変な人ごみです。 建物は多くが金箔や綺麗な陶磁片で覆われており、キラキラ光ってとても綺麗でした。また、いかにもタイらしい魔人の像もあったりしました。このあたりではもう皆で写真とりまくりです。

内部をぐるりと見た後は中庭のあたりに向かいます。ここは芝生の綺麗な公園があり回りには伝統的な建物が建ち並んでいます。流石に豪華な王宮だなあ、という感じです。近くには見張りの兵隊さんもいて、その兵隊さんと並んで記念撮影も出来ました。

それにしてもバンコクは朝晩は涼しいのですが昼間は暑い! シンガポールとは違って肌にぎらぎらと突き刺すような暑さです。このあたりで少しへばってきました。

さて王宮を見終わるとお昼になったので昼食です。街中のホテルのバイキング・レストランでタイ料理を食べたあとは、観光ガイドお決まりの買い物です。街中のお土産屋さんを2軒ばかり回りましたが、いかにも観光客向けという感じで結局そこでは何も買いませんでした。午後3時頃にコースが全て終了しホテルに戻りました。

◆ホテルでの休憩とマッサージ、夕食◆

まだ明るいのでホテルの部屋のベランダで一服しながらくつろぎます。このベランダからはチャオプラヤ川を真下に見下ろすことが出来、景色は最高です。船がたくさんいます。しかし残念ながらすぐ下の大通りの橋がかかっており、そこを走る車やバイクの騒音が結構響いてきました。これさえなければ眺めは最高で文句ありません。

さて夕食までまだ時間があるので、せっかくなのでタイの名物のマッサージを試みてみることとしました。ホテルの紹介で隣のビルにあるマッサージ店に4人で行ってみます。長男はまだ小さいので私と奥さん、長女の3人でマッサージにトライです。
まず椅子に座って足の先を丁寧に洗ってもらいます。その後は6人分くらいのベッドがある部屋に皆で移動。薄いマッサージ着に着替えてベッドの上に3人並んで寝ます。マッサージをする人は訓練されたタイの若い女性3人で時間は2時間たっぷりあります。
足から初めて手や体中やってもらいましたが、思ったほどは痛くなく非常に気持ちのいいものでした。しかしエビ固めみたいに背中をそらされたときは痛かったですね。「いてて! いてて!」と叫んでしまったので回りは大笑いです。恥ずかしい。。。

マッサージも無事終わり夜になりましたので夕食に行きます。昨夜はホテルで食べたので今夜はガイドを調べて街中のふかひれが安くておいしい店「福ふかひれレストラン(Hok Shark Fin)」へ行きます。この店は繁華街シーロム通りの近くにあり「るるぶタイ」に掲載されていましたので行ってみることとしました。

さてバンコクの街中の移動はタクシーを使うと何となく危険だし常に渋滞しており時間がかかるので、最近出来た便利な「スカイトレイン(BTS)」を使うといいでしょう。これは市街地中心部の高架橋を走る電車で現在は南北、東西と2系統あります。駅はシャングリラ・ホテルの目の前にあるので早速使ってみました。
料金をしらべて1回きりの乗車カードを買います。駅は3つ先なので1人20バーツ(60円)と安いものでした。改札はシンガポールのMRTと良く似ています。3両編成の短い電車に乗り込むと中もMRTそっくりです。これはきっとシンガポールのMRTを見習って同じ会社で作らせたのでは、と思います。

スカイトレイン(BTS)

さて目指す駅で降り、少し歩きます。暗い夜道はちょっと怖かったですが無事に到着です。バンコクはスリが多いと聞いていましたので、財布などは尻ポケットに入れず横ポケットに入れ手を入れて歩いてきました。
さてこの「福ふかひれレストラン」、中に入ると2階に案内されます。中はさほど広くなく4人テーブルが10個くらいでした。メニューは日本語でも表示されており写真付きなので迷うことはありません。

当然メインのふかひれとカニやエビなどのシーフードを注文したら、確かにおいしかったです、とっても。これで満足して料金は4人で4000バーツ(1万2千円)くらいなので安いと思います。尚、今回は行けませんでしたが、隣のシーフード・レストラン「ナーウイー・シーフード」も評判のいい店で満員でした

ホテルに戻り酔い覚ましにロビーで休憩します。グランドピアノを弾いている優しそうなおじさんの演奏を近くで聞きながら4人でジュースを飲みます。流石にホテルで演奏しているだけあって、非常に上手な演奏でした。このおじさん、愛嬌がよくてリクエストはないか、と聞いてくるので、子供たちがクリスマスソングやタイタニックのテーマをリクエストしていました。

途中で色々と話しかけてくるので、我々は日本人だがシンガポールより来たんだよ、というような会話をして、気分良く夜10時まで演奏を聞いていました。夜の10時でこのロビーは閉まるので、おじさんと記念撮影をした後、今日も疲れたのですぐ寝ることとしました。

(2003年1月5日)