バンコク旅行-3 アユタヤ観光

~ (3日目) アユタヤ観光 ~

今日はいよいよ遺跡の町アユタヤ観光に行きます。アユタヤは昔の王朝で400年以上にわたり栄えた街です。バンコクから北に車で約1時間の距離ですので、行きは車で行きました。

◆遺跡めぐり◆

着いてまず行ったのはワット・プラ・マハタートです。ここは1374年に建立された伝統ある寺院でしたが、今はすっかり廃墟になっています。

廃墟となっているワット・プラ・マハタート遺跡

まず驚くのは大きな首だけ切り取られた仏像が入り口にあります。また、中に入ると木の根に埋め込まれた仏の顔もあります。これは顔より高い位置より撮影すると見張りの人に怒られて罰金とフィルム没収になりますので、しゃがんで撮影しなければなりません。実際に立ったまま撮影しようとした人がいて、警備の人に叱られていました。

奥に進むと大きな塔がたくさん建っています。かなり壊れかかった感じですが、塔によっては途中まで登れるものもありました。また近くには再現された礼拝堂もあり、中には金箔の仏像などが多くありました。このあたりは本当に古い遺跡の集まりであり、1つ1つに名前があるようですが良く分かりません。とにかくたくさん写真を撮ってきました。

このアユタヤ遺跡、本当に遺跡らしい遺跡ですばらしいものでした。もっと時間があればたくさんゆっくり見られたのですが、残念ながら2時間ほどしか時間がとれませんでしたので、次回来るときにはアユタヤに一泊してゆっくり見たいと思います。もしこういう遺跡に関心ある方は宿泊して丸1日かけて見るのがいいでしょう。

次は場所を変えてゾウを見に行きます。そこでは背中に人を乗せて歩くゾウがたくさんいましたので、子供たちを乗せてあげることにしました。ゆっくりノッシノッシと歩きますが子供は楽しそうに乗っていました。よくぞ落ちないものです。大人は怖くて乗れないでしょう。また裏手に行くとゾウがたくさんいてエサを与えることが出来ます。

ゾウの背中に乗る

お次は日本人町へ行きます。ここは17世紀には日本との貿易窓口として栄え、町頭としてタイ国王の信任の厚かった山田長政がいたことで有名です。

入り口には大きな石碑がたっていました。良く見ると「アユチヤ」と書いてあります。その奥は日本人町跡ですが、現在はただの広い公園に過ぎず当時の街並みの痕跡は全くありませんでした。
園内には小さな博物館があります。中には当時の日本の御朱印船や山田長政の銅像、お土産屋などがあります。
こんな山の中に昔は日本人がたくさんいたなんて今では信じられません。

 

続いてこれまた有名なバンパイン宮殿に行きます。この宮殿は1632年にアユタヤ王朝の離宮として建立され、現在でも王室の夏の離宮として利用されている広い宮殿です。
中は広く歩くと相当に疲れるというので、ゴルフ場にあるような電動カートを借りました。それにガイドのリンさんを含め5人乗ってゆっくり園内を走ります。ここには多くの建物があり、しかもそれらは中国風やイギリス風などの建物が混在していました。いくつかの建物は実際に中に入れますが、現在でも王室の離宮として利用しているので一部区間は立ち入り禁止になっていました。中をのんびり回ると水と緑がすがすがしい感じの園内でした。

◆川下り◆

この後は川に向かい、片道3時間のバンコクまでの川下りです。山の中をしばらく走ったところで船着場に到着しました。そこには予想以上に大きい船が待っており、中に乗り込みます。

船でバンコクまで下ります

早速船の中でのブッフェ形式の昼食を取ります。私はビールを飲みながら昼食ですっかり満足でした。

食後は2階のデッキに出ると、そこにはいくつかの椅子が用意されており喫煙可能であったので、そこで長男と2人でくつろぎました。

 

 

川の両側には相変わらず川の上に突き出た古い家が建ち並んでいます。しばらく風に吹かれていると非常に気持ちよく、いつのまにかついうとうととしてしまいました。

沿岸の風景

◆バンコクでのクリスマス・イブ◆

しばらくしてバンコクに到着しそのままホテルへ戻りました。
まだ午後の3時頃でしたが皆疲れていたので、しばしお昼寝をしました。

目が覚めたのは夜の7時近くです。
今夜の夕食は昨夜行ったふかひれレストランの隣のおいしいと評判のシーフード・レストラン「ナーウイー・シーフード」に行くつもりでしたが、タクシーの運転手に聞いたら今夜はクリスマス・イブなので満席であいていないはず、というので仕方なくホテルの中で食べることとしました。

しかし確かに今夜はクリスマス・イブホテル内のイタリアンレストランやタイ料理レストランに行ったら満席で予約なしでは食べることが出来ませんでした。仕方ないので初日の夜に食べたホテルのテラスレストランにまた行き、テーブルを1つあけてもらいそこで食べました。イブということで生バンドが入っており、周りは正装した西洋人の人が多くいました。でもお勘定にサインする時にびっくり、イブということで初日には5000バーツ(1万5千円)だったのが今夜は8000バーツ(2万4千円)も取られてしまいました。

食後はまたロビーに行きピアノのおじさんの演奏に聞きほれていました。
明日でシンガポールに帰るんだよ、と話したらおじさんと子供たちは寂しそうにしていました。

夜は早目に10時頃寝てしまいましたが、突然「ド~ン!」という大きな音でびっくりして目が覚めてしまいました。何事か、とベランダに出てみたら、何と目の前のチャオプラヤ川で大きな打ち上げ花火をやっています!
これもイブの演出なのでしょう。久し振りに見る花火の美しさにしばらく見とれてしまいました。まさかバンコクまで来て花火を見ることが出来るなんて予想もしていなかったので感激、子供たちも大喜びでした。バンコク最後の夜にいい思い出が出来ました。

チャオプラヤ川の花火

(2003年1月5日)