〈2009年5月3日〉
今年2009年のゴールデンウイークも仙台に3日間帰省しましたが、その中日の5月2日に仙台北部の大崎市(旧 岩出山町)にある有備館(ゆうびかん)へ行ってみました。
有備館とは旧仙台藩の学問所ですが、1691年に伊達家三代敏親が開設した日本最古の学問所であり、その庭園とともに国の史跡名勝に指定されています。場所は東北自動車道 古川ICから車で15分の所にあります。
有備館の入口
駐車場に車を止めて中に入ります。入った所には見事なつつじが植えてあり、その奥に見えるのが有備館の主屋です。
主屋の中には、伊達家のかごとともに鎧を着た侍の人形が飾ってあります。なぜかウインクしています。
有備館の主屋
母屋の中にいる鎧を着た侍の人形
主屋の前には大きな池が広がっており、お約束の鯉もたくさん泳いでいます。池の周りは遊歩道になっています。ここをのんびりゆっくり歩くと、空気もうまく自然の中を歩いている感じがして、とても気持ちがいいです。少し奥まで歩くと小さな祠があります。
母屋の前に広がる大きな池
更に進むとちょうど主屋の正面に出ますが、そこから見た主屋は古いわらぶき屋根の日本家屋で、とても趣のあるものでした。
更に先の方には竹林が見えます。竹は孟宗竹で、その近くには樹齢300年以上と言う杉の大木もあります。池の奥の方には見事なつつじがたくさん咲いていました。これで池の周りをぐるりと一周した所で、有備館を出ます。
孟宗竹
見事なつつじ
有備館の向かい側にはJRの有備館駅がありましたので、そこへ行ってみます。これはJR東日本の陸羽東線の有備館駅であり、単線ののどかな駅で東北の駅100選に選ばれています。
駅前広場には以前JR仙台駅に設置されていたのを最近移設した伊達政宗の騎馬像があります。伊達政宗の騎馬像と言えば青葉城にあるのが有名ですが、ここにあるのはその二代目の銅像のようです。
JRの有備館駅
ここまで見て帰りました。
有備館は日本最古の学問所の割には意外と知名度が低く、見に来る方も少なかったです。もっと全国的にPRすればいいのにな、と思いました。
(2009年5月3日)