〈2008年8月14日〉
今年(2008年)の夏休みも実家のある仙台に帰省しました。一昨年秋より成田に引き取った母親と2人での小旅行です。お盆になると道路が大変混みますので,その少し前,2008年8月13日~15日に二泊三日で帰省しました。
◆仙台へ◆
実家は空き家にしており泊まるには手入れが面倒なので,昨年同様,ホテル仙台プラザに宿泊しました。このホテルは今となってはちょっと古くなっていますが,サービスがいい上に繁華街の一番町まで歩いてすぐなので,とても便利がいいのです。実際,ボーイさんたちもいつもにこやかで,とても感じのいいホテルです。
ホテル仙台プラザ
8月13日は夕方仙台に到着,夕食は一番町の北側,隣の通りである稲荷小路にある与五郎寿司に行きました。ここは生前,父が仕事の関係でよく使っていたらしい店で,昨年帰省した時にも来ました。創業は1921年(大正10年)という由緒ある店で,仙台でも有名なお寿司屋さんです。実際,本当においしい店なのでお勧めです。
お店のマドンナのT美さんは昨年は働き出したばかりの新人でしたが,お店に入ったら私たちのことを覚えてくれていました。1年たったせいか,大人っぽくなっていました! 色々話して帰る時に来年もまた来るよ,と言って去りましたが,私たちが見えなくなるまでお店の外で手を振って見送ってくれたのが嬉しかったですね。
◆松 島◆
さて,一夜明けて8月14日,朝からまずは父の墓参りです。流石に14日ではまだ混雑しておらず,ゆっくり墓参り出来ました。
その後はせっかくなので母親とドライブです。昨年は宮城蔵王へ行きましたが,今年は2年ぶりに日本三景の松島へ行ってみることにしました。
今回は高速を使わずのんびり国道45号線を走ります。
途中,塩釜では,松島遊覧船が停泊しているのを見ました。そう言えば私も仙台で生まれ育ち22年間いましたが,この松島遊覧船に乗ったことはありません。いつかは乗ってみたいと思います。
塩釜に停泊している松島遊覧船
塩釜を過ぎると,ほどなく海沿いを走ることになります。晴れていれば道路から美しい松島が見え隠れします。今回は途中で見晴台の1つの「双観山」へ立ち寄ってみました。車を止めて見晴台に登ってみると,眼下に松島の海が望めます。今日は生憎の曇でしたが,晴れた日であればとても綺麗だったと思います。
双観山より見下ろす松島
双観山の見晴台の東屋
双観山を過ぎると,間もなく松島海岸に到着です。あまり天気が良くないので,重要文化財の五大堂だけを見ることとし,車を止めて歩きました。五大堂は小さな島になっていて,赤い橋を渡って入ります。お盆休みのせいか,人がたくさんいました。一応何か拝まなければ,と思い,家族平和を拝んでおきました
橋をわたり五大堂のある小島に渡る
五大堂
◆青葉城◆
さて,松島も見たことだし,再び仙台へ戻り,今度は青葉城へ行ってみます。青葉城へはほんとうに久しぶりに行きます。
また,青葉城は仙台城とも言います。仙台市外の西の郊外の青葉山の上に,青葉城址があります。既に夕方になっていましたが城址を見てみます。青葉城址に入ってすぐ護国神社がありますが,今日は時間がないので拝まずパスします。
青葉城址の神社
その先には広~い展望台があります。
ここでの一番の見所は,何と言っても有名な伊達政宗の銅像です。黒くて馬に乗った精悍な銅像,多くの人がその下で写真を撮っていました。
伊達政宗(1567~1636)は独眼竜正宗とも言われ,NHKの大河ドラマでもやっていたので記憶に残っている方もいると思います。
伊達政宗の銅像
しばらく銅像を見た後は,展望台より景色を見ます。ここからは正面に仙台市街の西半分が見え,左方向(北の方向)には通称七つ森と言う仙台近郊の低い山々が見えます。
仙台市街
はるか遠くに臨む七つ森
眼下には広瀬川のせせらぎも見えるので,結構いい眺めです。夜来れば美しい夜景を見ることも出来ます。
やはり我が故郷はいいものですね。
仙台は杜の都と言われますが,街中も郊外も緑が多く,とても美しい街であることを再認識しました。
眼下に臨む広瀬川
◆瑞鳳寺◆
さて最後は,伊達政宗の菩提寺でもある瑞鳳寺(ずいほうじ)に行ってみます。
実はここは,私の母が長らくお茶を習っていた場所(途中でお茶の師範免許も取りました)で,私も学生時代,よく母を車で送り迎えした懐かしのお寺なので,母と2人で行ってみました。
場所は,仙台市青葉区の霊屋(おたまや)という変わった地名の所にあります。このお寺の中には瑞鳳殿(ずいほうでん)という名の国宝指定の拝殿があり,そこに伊達政宗が眠っています。
瑞鳳寺の山門
瑞鳳寺の本堂
母と2人で懐かしそうに境内の中を歩いていると,向こうから来たがっしりした体形の年配の男性がこちらを見て「おお~っ!」と言うではないですか。「ん?」と思っていると母もまた「あらあら~」と。
聞いたらその方は何と瑞鳳寺の和尚さんで,夕方なので私服で境内内を見回りしていたとのこと。母から見ると昔からそこでお茶を習っていた関係上,その和尚さんが子供の頃から知っていたそうです。今回の偶然の再会は数年ぶりだそうで,2人で手を取るようにして懐かしがっていました。
母に言わせると「この和尚さんは今では立派になっているけど,子供の頃はいたずらっ子でね~。」ということらしく,和尚さんが照れていました。こんな由緒ある有名なお寺の和尚さんをちゃかしていいのだろうか?と思いつつ,しばし話しをしたあとは,2人のツーショットを撮影し,帰って来ました。
瑞鳳寺の和尚さんと母のツーショット(顔はぼかしています)
さて翌日は朝から母の友人を訪ね,そのまま帰ってきました。
1年ぶりの仙台,母にとってもいい思い出になったと思います。
やはり生まれ育った故郷はいいですね。私も定年後は仙台でのんびり暮らしたいなあ,と思いつつ,成田へ帰りました。
頑張って走ってくれた愛車オデッセイ
(2008年8月20日)