リア・ビンタン ゴルフ・クラブ ( Ria Bintan G.C ) インドネシア/ビンタン島

ビンタン島にあるあまりにも有名なゴルフ場。コース状態は非常に良く、フェアウエイの芝生の状態、速いグリーンの状態、いずれも最高。シンガポール島内の名門コースと互角である。
コースは海沿いの Ocean course (18ホール)と山側の Forest course (9ホール)とあるが、絶対的に人気があり素晴らしいのは海沿いのOcean course#7 のグリーンより海が見え出し、#8 は海に突き出たグリーン、続く #9 は断崖海超えのショート、#10 は砂浜に沿ったミドル、と続き、実に気持ちよくプレー出来る。
一度行ったらやみつきになること間違いなし、これぞ南国のゴルフ場、という優良コース。
価格はバタム島、マレーシアに比べると少し高目だが、いつも混雑しているので予約は早目にする必要がある。

Ocean course

コース PAR 距離 コースレート キャディ バギー 難易度
Ocean 72 5,619 m 69.1 トリッキーで難しい
Forest 36 2,632 m 68.2~68.5 意外と平坦

(距離とコースレートはホワイトティー)

総合評価 ★★★★★ コース状態、景色とも最高。特に Ocean course は文句なし。何度でも来てみたいと思わせ、たとえスコアが悪くても満足出来る優良コース。こういう素晴らしいゴルフ場でプレー出来る幸せをしみじみ感じる。
コース状態 ★★★★★ 芝生は良く整備されている。少しふかふかなのでグリーン近くでショートアイアンを持つと下をすくってしまう危険あり。
グリーン ★★★★★ シンガポールと同様、非常に速く打ちやすい。芝目がきついせいか、曲がりを読むのが難しい。
設備 ★★★★ クラブハウスやシャワー室は広くて良い。風呂はない。レストランはローカル料理のバッフェしかなく、あまりおいしくないのが難点。Ocean course 途中の東屋はOUTとINの間に一箇所しかないので、スタート前に水を買うのを忘れずに。フェリー発着場へのバスの送迎あり。白とグリーンのツートンカラーのバスなのですぐ分かる。

(5点満点で評価)

名物ホール

< Ocean course / #1 / PAR 5 / 490 メートル >
出だしからハードなロングホール。ティーショットは池超えでやや打ちおろし、正面には2つのバンカー、右は林、左へ飛びすぎると池。正面バンカーのやや左がベストポジション。セカンドは先にカート道が横切り、その右サイドはまた池になるので、カート道を避けながらまっすぐに狙ってゆく必要あり。サードは右ドックの池超えで結構距離が残るので、果敢に池超えでグリーンを狙うか左に刻むか悩むところ。グリーンは広くうねっているので3パットを平気でしてしまう。朝一から連チャン池ポチャ、3パットの大叩き危険大の難しいホール。PARであがれたら最高。

Ocean course #1 のティーショット

< Ocean course / #4 / PAR 4 / 295 メートル >
打ちおろしの短いミドルだが右は池、左は林とバンカー、フェアウエイはアンジュレーションが強い。グリーンは池に突き出ており、たとえ短い距離であっても狙うのがかなり怖い。うっかり右に曲げたらグリーンを目の前にして池ポチャの憂き目にあう。

Ocean course #4

< Ocean course / #8 / PAR 4 / 315 メートル >
大きく左ドックするミドル。海沿いコースの最初のホールとなる。
ティーショットは正面の林まで180mしかないのでドライバーは使えない。左前方の木の少し右を狙うのがベストだが、左に曲げすぎると林に突っ込んでしまう。打ち終わってセカンド地点に立つと、左側の海に向かって大きく打ちおろしてゆくフェアウエイと海に突き出たグリーンを見下ろすことが出来、初めて来た時はその景色の美しさにしばし感動し、続いてはっと現実に戻り、難しそうなのでどう打とうか、と悩んでしまう。左足下がりの難しいショットとなり、左右に曲げたら林。グリーンの周りにはバンカーが配置されているので慎重に。セカンドやグリーン周りで苦労し詰まってしまうので、ここのティーグランドでは大抵1~2組待たされることとなる。

海に突き出たグリーンを狙う Ocean course #8 の 2ndショット

< Ocean course / #9 / PAR 3 / 126 メートル >
断崖海超えの短いショート。距離はたいしたことがないが、本物の海と断崖に圧倒されてしまう。
目の前と左は海、グリーンの左はバンカーがありその先は急激に海に向かって下がってゆく。右はそそり立った崖となっており、その脇にカート道、少し手前右には大きな岩がある。海を嫌って右に行きやすいが、その場合跳ね返ってカート道におちてしまい、下までボールが転がって戻ってきてしまうこともあり、がっくりくる。
グリーンは手前より奥に非常に長く、ピンの位置によりクラブ選定は3番手くらい平気で変わってしまう。しかも奥に向かって3段の段差あり登ってゆくいやらしいグリーンなので、手前に落としたら1オンなんて喜んでいられない。平気で3パットしてしまう。

海超えの Ocean course #9 ティーグランドは写真の左側

< Ocean course / #10 / PAR 4 / 290 メートル >
軽い左ドックの短いミドル。東屋で一息ついたあと、左側に続く白い砂浜を眺めながらのティーショットは気持ちいい。正面に飛びすぎると池があり、左にはバンカーが待ち構えている。ここの芝生は特にふかふかの感じを受け、短い距離のセカンドでのショートアイアンでいつもボールの下をすくってしまい半分しか飛ばないという情けない思いをする。
ここを終えると楽しみの海沿いホールは終了。でもこの後も結構難しいホールが続くので気を抜けない。

Ocean course #10 のグリーン


streamの感想

とにかく素晴らしいの一言に尽きる。
今年正月(2003年)に初めて行ったら、途端にその素晴らしさにハマってしまった。もう最高。
予約は絶対に Ocean course にすべき。ここを回らずして Ria Bintan を語るべからず。シンガポール近辺のゴルフ場は、やはりシンガポールが圧倒的に綺麗で素晴らしいが、この Ria Bintan は例外的にシンガポール以外で最高、と思わせるコースであり、何度行っても何度大叩きしても満足感が残る。#7 を終えこれからいよいよ #8 ~ #10 と続く海沿いのホールか、と思うときが最もわくわくして楽しい。(しかし大抵その後は大叩きしてしまうという悲しい現実が残るが。。。)

海に近いため風も結構吹いている。しかしボールが大きく曲げられるほどではなく、暑い中での風は非常に心地よい。しかし天候に恵まれず雨が降ったら非常に寒く、半そででは鳥肌がたってしまうほど。そうなったらゴルフどころではなく、早く終わらせたいと思ってしまうので、晴れることを祈るばかり。唯一の難点はシンガポールからやや遠いこと。フェリーはシンガポール東部のタナメラ・フェリーターミナルからの出発なのでCITYより車で30分近くかかってしまい、そこから更にフェリーで1時間フルにかかるので、朝から行っても帰りは夜の8時過ぎになってしまう。

尚、私はゴルフを始めて1年目の今年(2003年)3月にここで140もの大叩きをしてしまい、あまりの悔しさに翌日早速プロの個人レッスンを受け、フォームを改善した。そうした意味でも思い出に残るコースである。

(2003年8月3日)