カルガモツアー

帰国して丸の内の現在の職場に勤務して3ヶ月が経過し、たいぶ雰囲気に慣れてきた6月末、ビッグニュースが飛び込んできました。そうです、あの有名なカルガモの赤ちゃんが生まれたのです。

ある日、コーヒー好きな私がいつものようにオフィス内のコーヒーメーカーの前でコーヒーを入る時に、たまたま通りがかった同じ職場の女性のNさんと話をしていたところ、そろそろカルガモの赤ちゃんが生まれるだろう、という話になり、その時は皆ですぐに見に行こうと意気投合しました。そう、あのカルガモ君は近くの有名な総合商社のM物産の敷地内の池に、向かいの皇居のお堀から渡ってきて住んでいるのです。私のオフィスからは歩いて5~6分ほどなので、すぐでも見に行ける場所でした。

それから何日もたたない頃でしょうか。同じフロアのスモーキングエリアでタバコをふかしていたら、Nさんが走ってきて外から手招きしています。「何だろう?」と思ったら、何と「streamさん、カルガモの赤ちゃんが生まれましたよ!」とのビッグニュースだったのです。これはすぐでも見に行かなければならん、ということで、職場内の有志で見に行くこととなり、すぐにNさんから職場内の何人かにメールで案内が出ました。
ツアー決行日は7月1日の昼。私が「隊長」(何のこっちゃ?)となって皆で昼食を外でとった後、カルガモ君を見に行くという内容でした。

さてその日の昼、あいにく外は小雨です。私は残念ながら仕事の時間の都合で昼食時には外に出れませんでしたので後から現地に直接行くこととなり、その他の方々は和気藹々と出発しました。昼食が終わった頃、やはり遅れた女性のKOさんと一緒にオフィスを出てM社の前まで行き皆が来るのを待っていたら、ほどなく皆、傘をさしてぞろぞろとやってきました。

見るとNさんはじめ、Tさん、KIさん、Sさんなど女性ばかりで一緒に参加したはずの男性陣が1人もいません。どうしたのかと聞いたら、「男性の方々は昼食をとったらオフィスに戻ってしまいましたよ。」とのこと。
「えっ? じゃあ、カルガモツアーは男性は私1人で、あとは女性ばかりかいっ?!」
これにはちょっとまいりました。平日昼間に女性ばかり10人ほどを引き連れるのは恥ずかしかったですが、そのままぞろぞろと池のほとりに行きました。

見たら、いるいる! 親に寄り添ってカルガモの赤ちゃんが数羽、泳いでいます。
まだ10cmくらいでしょうか。とてもかわいらしく泳いでいます。
「うわ~、か~わいい~」
「あ! 飛んだ」 「いや、あれはすずめだ」
「ちっちゃ~い!」
「こっち、おいで~」
と実ににぎやかに皆で見ていました。本当に小さくて可愛かった赤ちゃん達です。

しばらく見ていましたが、皆すぐに戻る気配がない上に女性陣の中で男1人でちょっと恥ずかしかったので私は先にオフィスへ戻っていきましたが、女性たちはその後30分ほど見ていたようです。
その後はしばらくカルガモ君の話題しきりでした。あまり大きな声では言えませんが、オフィス内でもメールでカルガモ君の写真が飛びかったりしていました

また、続けてその後、2度ばかり同じツアーを実施しました。私はいずれも行けませんでしたが、そのたびにカルガモ君の話題がずいぶん出ていました。来年も是非ともこのツアーを実施したいと考えています。


これには後日談があります。
女性陣を私1人で引き連れて行ったことがバレてしまい、一部の方から何と「ハーレム stream」というニックネームがつけられてしまいました!
飲み会などで女性を誘いたい時など、「ハーレム streamに頼めば皆来るぞ」などと言われています(笑)。
まあ、これも、光栄なことであると思うようにしていますが・・・・・・・。む~・・・。

(2005年8月31日)