爬虫類パーク

この (2002年) 3月28日に家族をシンガポールに呼び寄せ、ようやく9ヶ月にわたる単身赴任生活より開放されました。

生活関係の立ち上げを行いつつ本日(2002年3月31日)、爬虫類パークに行きました。ここは昨年1人で見に行き、そのワニやヘビの迫力あるショーが印象深かったので再度見に行ったものです。

場所はシンガポール西部、バードパークの向い側にあります。バードパークが人気があるせいかこちらは意外と人は少なくゆっくりと見ることが出来ます。

 


目玉は何と言っても「ワニとヘビのショー」でしょう。これは暴れるワニやヘビに人間がからむという極めて危険なショーでありはらはらどきどきします。実際にも以前にはワニに頭をかまれたりヘビに顔をかまれたりした事故があったようなので、もう見る前からどきどきです。よって今日も午後のショータイムの午後2時に合わせて行きました。

入り口を入ると建物の中は冷房が効いていて非常に涼しく感じます。両側にはお土産屋さんやレストランが何軒かありました。
その奥まで行くと料金所です。入場料は大人2人、子供2人で約30S$(2100円)と結構高いです。そこから園内に入るとすぐ屋外になりまた暑くなります。

爬虫類パーク入り口

ショーを行なう場所は入り口を入って右側にあります。待っている間はかなりうるさい音楽が流れていて、それがまた期待感をそそります。2時ジャストにショーが始まりました。出てきたのは3人の陽気なインドネシアンです。しばらく何やら話した後、いよいよ水槽のワニを引っ張り上げます。

このワニ、良く見るとかなり大きいことに驚きます。長さは4mはありそうです。しばらくは大人しくしていますが、棒で前足をつつくと(よせばいいのに・・・)「ガオッ」とばかりに口をあけて上半身を振り向かせて暴れるから、もうわっくわくです。
ここからショーが始まりますが、最初はワニの背中に人が乗ります。これははっきり言ってそんなにスリルはありません。

ワニの背中に乗ったところ

それで次はいよいよワニの口をあけて人間の頭を突っ込むショーです。
これで以前に頭を突っ込んだ所、ワニが「バクッ」と口を閉じて人が大怪我をしたことがあるようなので、期待感と怖さではらはらしながら見ていました。
流石に慎重に慎重に口を開けて頃合を見計らったところで一気に頭を口の中に突っ込みました!
期待とは裏腹に(?)無事成功。拍手喝さいです。
続けてワニの口をあけさせたまま、正面からキスをしたりしました。

この後は子供のワニ(と言っても2m近くありますが)を抱き上げたりしてしばらくは楽しませてくれます。また一般の人より1名募集してワニの後ろから触ることもさせてくれました。ショーマンは「100%安全」と言っていましたが、これは流石に手をあげる人がなかなかおらず、しばらくしてからある女性がやり、その勇気を皆でたたえました。ちなみにうちの女の子もやりたい、と言いましたが、流石に「ダメ」と言いました。

ワニで最後に見せてくれたのは、ワニの口をあけてそこに観客から集めたお金をそ~っと入れ、またそれを取り出す、というショーでした。これは頭を突っ込むよりも危険なようで、「ワニは非常にセンシティブになるので観客は動かないで下さい」とのアナウンスがありました。これも無事終了です。

ワニの口に頭を突っ込んだところ

次はヘビのショーです。
まずは直径1m位の入れ物を引っ張り出してきて、そこからヘビを出します。これまた長いヘビで4~5mはあるでしょうか。非常に気持ち悪いものです。

しばらくヘビをうねうねさせたあと、人が床にはいつくばってヘビにキスをします。このショーは以前にヘビに顔を噛まれて血まみれになったのを見た人がいたので期待(?)したのですが、無事に終わってしまいました。
ワニのショーが刺激的であっただけにちょっと拍子抜けですが、それでも日本ではまず見られないスリルはありました。

ヘビを持ち上げたところ

以上で45分にわたるショータイムは終了ですが、その後は外に出てヘビや子ワニとの記念撮影が出来ます。
自分のカメラで撮影すると料金は2S$(140円)です。尚、ポラロイドで撮影してもらうことも出来ますがその場合は5S$(350円)です。

これは人気があり我が家も子供たちを座らせて撮影しました。
ヘビを首に巻き子ワニをひざの上に持ちます。
流石にちょっと気持ち悪そうで、特に首の辺りはヘビがうにょうにょ動いて気持ち悪かったようです。


この後は園内の見学です。
まず見たのはワニの池。ここには大きなワニがうじゃうじゃいます。
でもワニは昼間はじっとしていてほとんど動かないので見ていて面白くありません。ただその大きさと迫力に見とれるばかりでした。

次に見たのはイグアナ王国です。
良く見ると英語・中国語に並んで日本語での案内板もあるので、日本人観光客も多く来るのでしょう。
ここは柵で仕切られていて二重ドアを通って中に入れます。すると通路の上にイグアナがいるので気持ち悪い上、恐る恐る歩きますが、人間を襲うことはありません。子供などはイグアナのシッポを平気で引っ張りますが大人しくしています。

その次はヘビの洞穴です。
ここは暗い建物の中に色々なヘビがいて非常に気持ち悪いものでした。一般的な大蛇や白いヘビ、迫力満点のキングコブラ等です。
ガラスが割れてヘビ達が逃げ出したら、きっと大変なことになるでしょう。

その隣には爬虫類の館があり、やはり暗い室内に入ります。ここには赤い照明に照らされる白いカエルや異様に首が長いカメとか本当に気持ち悪い生き物がたくさんいました。
こんなに気持ち悪いなら見なければいいのでしょうが、つい見てしまいます・・・。

ここを出て園内の真ん中に行くと池があり、大きな変な魚が泳いでいます。
ちょうど餌付けをしている時間なので見ていると、エサを投げた瞬間「バクッ」とばかりに喰らいつき、非常に迫力あるものでした。
また、ヘビの洞穴の前に戻るとそこにはカメの池がありカメがうじゃうじゃいます。その近くには1mくらいの化け物カメもおり非常に迫力があります。

大きな魚にエサを与えているところ

以上、小さな園内を見るのは1時間もかかりませんが非常に気持ち悪く、しかし楽しいものでした。
帰りには出口のところにあるレストランにさきほどのショーマンが休憩していて、うちの子供の名前を覚えていて「ハ~イ、A子!」と声を掛けてくれたので子供は上機嫌でした。
外に出た所に小さなカウンター式のミニバーがあったので、そこでジュースを一杯飲んで帰りました。

この爬虫類パーク、ハッピーなアトラクションが多いシンガポールには珍しく気持ち悪く、少し恐ろしい、アジアの雰囲気を感じさせるものがあり、なかなか楽しめます。
よほど生き物が気持ち悪いという人以外にはお勧めです。

(2002年4月1日)