マレーシア/ジョホール州にある、日本人ご用達のゴルフ場。シンガポールからは車でちょうど１時間の距離。
コースはキャディー付き・歩きのBintangとバギー付き・キャディーなしのBukitと２つあり、いずれも楽しめる。さほど難しくなくそこそこのスコアで回れるのが良く、日本人のコンペが毎週多く開かれている。シンガポールのトリッキーなゴルフ場に慣れると、簡単に感じて退屈と思うこともあるが、それだけに調子が悪い人がスイング調整用に来ることもある。
経営はシンガポールの日本料理店「星岡（ほしがおか）」なので、星と岡を英語にして「Starhill」という名称になっている。そのため特にお勧めはレストラン。ここの味はピカイチで朝食、昼食とも最高。もちろん日本料理のオンパレードで食べることも大きな楽しみとなる。設備も非常に良く、大きなジェットバスのお風呂が人気。料金は他のマレーシアのゴルフ場に比べると１割近くは高くなってしまうが納得出来る。
Bukit course（HPより）
| コース | PAR | 距離 | コースレート | キャディ | バギー | 難易度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Bintang | 72 | 6,205 ﾔｰﾄﾞ | 69.1 | ◯ | ✕ | 易しいがバンカーが増えた |
| Bukit | 72 | 6,218 ﾔｰﾄﾞ | 69.0 | ✕ | ◯ | 少しトリッキーで楽しめる |
（距離とコースレートはホワイトティー）
| 総合評価 | ★★★★ | 設備は非常に良い。コース状態はまあまあだがグリーンは遅い。全体的に易しいが最近バンカーが増えている。コンペ慣れしているので、コンペの幹事にとっては楽チンで大変ありがたい。日本人だらけのゴルフ場。 |
| コース状態 | ★★★★ | 芝の状態は良好だがシンガポール島内に比べると劣る。ディポット跡も目立つ。 |
| グリーン | ★★ | 全体的に遅いので、思い切り強く打たないとショートしてしまう。強すぎるか、というくらい打ってもカップ手前１０cmでブレーキがかかって止まってしまうことがある。しかも芝が強いせいか、どう見ても曲がるラインであってもなかなか曲がらずライン読みは難しい。あまりグリーンの状態はいいとは言えないのが難点。 |
| 設備 | ★★★★★ | クラブハウスの設備は良い。大きなジェット付きのお風呂が気持ちいい。 レストランはピカイチ。朝定食（和定食）とウオーターメロン・ジュース（すいかジュース）が人気。食べるのが楽しみなゴルフ場はここをおいて他にない。 |
（５点満点で評価）
■名物ホール■
< Bukit course / #3 / PAR 4 / 335 ﾔｰﾄﾞ >
短いミドルだがセカンドは右ドッグの池超えになる。大きく打ちおろすティーショットは250メートル以上飛ぶ人は奥の林に突き抜けてしまうのでドライバーは使えない。右に曲げたら池ポチャ、助かっても池沿いのバンカー、左に行ったら深いラフにはまるのでティーショットはとにかく曲げないように慎重に。セカンドは池を超えてもグリーン周りにはバンカーが多く苦労する。その代わりティーショットをうまく池の近くの右サイドに落とすことが出来たらセカンドは池超えの100メートル程度なので楽である。
< Bukit course / #8 / PAR 5 / 483 ﾔｰﾄﾞ >
右ドッグで降りて行くロング。セカンドは右の林と小高い丘の上を超えて打つ。グリーンは池に浮かんでおり、しかもドッグしたあとはずっと下がっていくレイアウトなので、セカンドを近くまで寄せていないとグリーンを直接狙うのがちょっと怖い。そのグリーンは「Starhill」の名前にちなんで星型なのがGOOD。（ちなみに
Bintang Course の #16 池超えショートのグリーンも星型）
< Bukit course / #15 / PAR 3 / 125 ﾔｰﾄﾞ >
短い池超えの何のことはないショートだが、なぜか池ポチャする人が多い。このホールの前に東屋があり大抵の人はそこで少し休憩しジュースを飲んで一休みするので、待ちチョロと同じ状態になるのかもしれない。かくいう私もこのコースを１０回以上回っていて無事に池超えしたのは２回ほどで、あとは皆トップしたりダフったりして池ポチャの憂き目に遭っている。怨念のこもった池なのかもしれない。
< Bintang course / #1 / PAR 4 / 360 ﾔｰﾄﾞ 及び #10 / PAR4 / 394 ﾔｰﾄﾞ >
ＯＵＴ，ＩＮ各々のスタートホールは広いフェアウエイのミドルなので、結構朝一から気楽に発進出来るのが良い。しかし易しいコースとの評判をくつがえす試みか、最近はグリーン回りにやたらとバンカーが増えた。グリーン手前に３つも４つもあるので、セカンドでグリーンを狙うのがちょっと憂鬱になる。しかし朝一のティーショットは気楽に打ててセカンドは緊張感の中で打てるので、なかなかいい組み合わせだと思う。
< Bintang course / #8 / PAR 4 / 379 ﾔｰﾄﾞ >
打ちおろした後は左ドッグになり登ってゆくミドル。INDEX１。ティーショットは広々しており、左の高い木の上を超えてゆくのがショートカットでベストコースだが、左に行きすぎるとそこには池がある。それを嫌い無意識に右側に打ち込んで林の中に入ってしまうケースも多い。
< Bintang course / #17 / PAR 4 / 410 ﾔｰﾄﾞ >
右ドッグで、右にほぼ直角に曲がってゆく。安全策で行くならまっすぐ打つことだが距離が少ないので220～230メートルを超えると奥の林に突っ込んでしまう。右は深い林、左はOB。しかもセカンドが長い距離が残ってしまうので苦しい。チャレンジングに行くなら当然右の林の上を狙う。しかし木は結構高く、しかも奥のフェアウエイまで結構距離があるので、高いボールで230メートル近く飛ばさないと、結局林の中に落ちてしまう。
■streamの感想■
シンガポール在住の日本人に最も愛用されているゴルフ場。設備良し、コースまあまあ、食事最高、と揃っている上にコンペ慣れしているので、毎週多くのコンペが開催される。かく言う私も会社のコンペの万年幹事であるが、ここでのコンペは本当に楽チンであるので最近はいつもここで開催している。
コースは基本的に簡単で「世界で二番目に簡単なコース」と言われており（ちなみに世界で一番簡単なのはバタム島の Southlinks）OBも１コースに４つくらいしかないが、その割にはなぜか良くバンカーやら数少ないOBやら池にハマるのが不思議。でも私のこれまでのベストスコア更新はいつもこの Starhill なのでやはり簡単なのでしょう。
とにかく食事は最高。朝食は和定食（RM30=S$15)が人気。待たずにすぐ出てくる。シャケと納豆が泣かせる。味噌汁付き。
プレー後の昼食は色々選べるが、マーボーラーメンはボリュームもありおいしい。単身赴任者にはしっかりした定食もたくさんあるので、晩御飯代わりにここで思い切り食べて行く人が多い。帰る直前の酔い覚ましにはウオーターメロン・ジュース（すいかジュース）が逸品。最高においしい。更にはウエイトレスも皆短いスカートなのが嬉しい。
ちなみに昨年（２００２年）の私のゴルフ初デビューを飾ったのはこの Starhill の Bintang course。１６８も叩いたが思い出のゴルフ場であり、ここに来るといつもデビューの時の何とも言えぬ不安感を懐かしく思い出す。
（2003年7月27日）
（2024年2月24日追記）
私がシンガポール駐在中にゴルフをしていた期間は３年であり、その間にうちの会社のコンペは11回行なっています。その内10回はこのスターヒルで実施していました。40～50人が参加する結構大きなコンペになるので、結局は対応の良いゴルフ上を選ぶことになったわけです。幹事は私が行なっていましたがコンペの設定対応や参加者の満足度は非常に良く、本当にいいゴルフ場でした。また、私が会社の万年幹事であることをスターヒルも知っているので、プライベートで家族で行ったときなどはサービスで料金を割引きしてくれました。私のゴルフデビューのコースでもあり本当に懐かしいです。