以前このコラムで「禁パチした」と書いているが、その禁パチは5週間も守ったのであった。
禁パチしたのは、あまりに大きく負けた後の2005年9月4日のことであった。
その週末は土曜日と日曜日で全く出ず、土曜日は4万ばかり投入し大当たり(今はデジパチをやっている)を7回も出したにかかわらず全部呑まれてパー。続く日曜日は6万円ほど投入したにかかわらず何と!大当たりが1回も来ない!!
流石にキレて「禁パチ宣言」をした次第である。その後は平日はもちろん休日もパチンコをしないで家にいる生活を送っていたのだ。
さてさて、いざ禁パチしてみると最初の2週間ばかりは禁断症状に苦しんだ。とにかくパチンコ屋の前を車で通るたびに、寄りたい気持ちを抑えるのが大変であった。特に苦しかったのは休日である。
以前は休日は午前中は買い物のお付き合いなどで時間をつぶし、たいてい午後から出かけ夕方まで4~5時間はゆっくりパチンコを楽しんでいたものだが、そのパチンコが出来ないとなると、時間を持て余すのだ!
これにはまいった。が、しかし、昼間からビールを飲んでパソコン遊びをすることにしたら、何とか夜になり、無事に禁パチを守った一日が終わる。そういう生活を続けていた。
何とか耐えて無事に1ヶ月が経過した。しかし1ヵ月後、ということは10月の初頭である。
そう、給料が入ったのでお金に余裕が出来たのである!
そうなると話は別である。
もともと大負けしお金がなくなったので禁パチしたのだが、お金が入ったらどうしてもついフラフラとやりたくなってしまう。
そこで、とうとう10月第1週の日曜日に禁パチの掟を破ってしまったのであった。
残念ながらその日は負け。しかし久しぶりのパチンコをやったことで気分はスッキリした。
しかし「これではいかん!」と自らを戒め、翌日からまた禁パチをすることとした。
さてその翌週であるが、一度破ったものはなかなか守れないもの。ついまたフラフラとパチンコをしてしまい、今度はまた6万円近くも負けてしまった。「こんなことでは本当にいかん! 人間がダメになってしまう!」と再度強く決意して、またまた翌日から禁パチ生活へ戻る。
しかししかし! もう既に戻れないことは自分が一番良く知っている。翌週の週末も懲りずにまたパチンコしてしまった。
そうしたら三度目の正直とは良くぞ言ったもの。
この時は何とメチャクチャに出まくり、10万円近くもの大勝ちをおさめたのであった!
「うん、やっぱり私はパチンコのセンスがあるじゃぁないか!」
こうして結局またズルズルとパチンコに没頭する生活に戻ってしまったのであった。
その後は相変わらず従来通りの生活。休日は欠かさず午後から出かけパチンコし、平日も早く帰れた時には家に帰る前に近くのパチンコ屋にちょこっと立ち寄る生活を続けている。
しかし一時的なものであるとはいえ、5週間もの禁パチを続けたのは過去最高記録である。10年ほど前にやはり禁パチをしたことがあったが、その時は4週間しかもたなかった記憶がある。
尚、同時期に禁パチした私の禁パチ仲間の方は、何とその決意した週末の2日間しか禁パチせず、結局翌週の月曜日からまたパチンコしているそうである。それに比べたら私の5週間の禁パチとは、ものすごい決意、意志の固さであったのではないかと思う。
我ながら良く頑張った、その気になれば出来るのだ、と改めて自信を付け、自分を褒めたいと思う。
(2005年12月5日)