2006年 初詣(浪切不動)

2006年を迎える年末年始は、シンガポールより帰国してから初めて日本で過ごす年末年始となります。
私は2001年にシンガポールに赴任してから4回の年末年始をシンガポールで過ごしていたので、今回の日本での年末年始は5年振りとなります。それだけに感慨深いものがありました。
うちの会社の正月休暇は、12月30日~1月3日までの5日間とちょっと短い休暇でしたが、それでも1月1日しか休みにならないシンガポールに比べたら大変ありがたい連休です。

◆年末(2005年)◆

最終出勤日の12月29日の朝、いつものように電車に乗ったら、何と乗客がいつもの半分しかいません!
どうも多くの会社が本日より休暇に入っているようで、これは私の利用する総武線だけに限らず会社のメンバーに聞いたら、埼玉、神奈川、茨城エリア、どこもそうであったとのことでした。何だかこれでは仕事をする元気が出ませんが仕方ありません。
1日仕事して最後は職場で納会を行ない、その後は二次会で夜まで飲んで、本年の会社生活はこれにて終了でした。思えば2005年の4月にシンガポールより戻ってきて今の職場に来てから、早くも9ヶ月が経過したことになります。月日が過ぎるのは、本当にあっという間であるなあ、としみじみ思った次第でした。

年末の12月30日~31日は久しぶりにのんびりと過ごしました。家や庭の掃除を簡単に行ない、晴れた合間を縫って近くに写真撮影に行ったりし、あとは半日は好きなパチンコをしていました。しかし正月休みは出ない、というのは本当で、連敗街道を突っ走り、結構大きく負けてしまいました・・・
(大負けしたのは当時凝っていたCR大海物語という台です)

 

 

 

 

 

もう1つショックだったのは、大晦日の日、愛車オデッセイでちょっと出かけたあとすぐまた出かける予定があったので、車庫に入れずに自宅の塀に沿って道路に止めた時のことです。塀にピッタリ寄せるために一度前に止めてから、左側のミラーを見ながら塀に寄せながらバックさせていたのですが、ちょうど午後の太陽がミラーに入ってきて良く見えませんでした。そこでカンで寄せていたらなんだか「メコメコッ」という音がするではないですか!
「あれれ?」といや~な予感をいだきながら車をおりて見てみたら、見事に後部バンパーの左側を塀にコスっていました! これまでいつもピカピカに磨いて大事にしていたオデッセイ君も、ついに傷がついてしまいました・・・。これは大ショックです。仕方ないので、正月休み明けにでもホンダへ行って修理してくるつもりです・・・。

まあ、そんな感じで最悪の年末となったわけですが、大晦日の夜は紅白を見たりして結構楽しく過ごせました。シンガポールの場合は時差が1時間(日本より遅い)あったので、シンガポール時間で夜11時にはNHK衛星放送で「新年、明けましておめでとうございます!」などと言っていたのですが、ここは日本なのでちょうど0時に新年の挨拶がテレビで流れていました。
当たり前のことですが、今年は日本に帰ってきているんだなあ、としみじみ思った瞬間でした。

◆初詣(2006年)◆

さて新年になりました。いよいよ2006年のスタートです。せっかくなので今年は初詣に行くこととしました。しかし問題はどこへ行くか、です。と言うのは我が家の近くの神社はどこもかしこも結構混雑するためです。

まず「成田山」ですが、これは明治神宮に次いで全国でも2番目の人手で昨年は265万人も来たとのことなので、大混雑するのは目に見えています。よってパス。少し時間がたった1月下旬頃に行ってみようと思います。
次に有名なのは千葉県北部の佐原市の「香取神宮」ですが、ここもかなり混雑すると聞きましたので、仕方なく付近の穴場的な神社をインターネットで探してみました。そうすると付近にも結構いろいろな神社があるのですね。その中で、成東町に感じのいいお寺があったので、そこへ行ってみることとしました。

そのお寺は「浪切不動」といい、正式名称は成東山不動院長勝寺です。成東町は成田から車で30分ほど九十九里浜方面に走れば着くので結構近いのです。しかも調べたらその浪切不動、ご利益がたくさんありそうです。ネット情報では、「厄除け」「家内安全」「交通安全」「合格祈願」「縁結び」「子宝祈願」「商売繁盛」「安全祈願」「豊作大漁」とずらずらと並んでおり、全部が全部、関係ないのですが、何となく良さげなので早速元日の午前に行ってみました。

浪切不動 正面の山門

カーナビ便りに走ります。確かに40分ほどで付近に到着。心配した渋滞も全くなく境内の駐車場に車を止めます。人出もさほどでなく、こんな近くにこんないい初詣先があったなんて、いい発見でした。駐車場も境内に止められ、しかも無料、全然混雑なくすぐに止められる、という環境でした。
正面には赤い大きな山門があります。中に入って見てみると、正面の山の上に同じく赤い建物があり、人がたくさんいました。きっとそこが本堂なのでしょう。早速階段を上ってみることにしました。

山の上にある本堂らしきもの

下から見ると非常に高そうに見えますが、上ってみると意外とすぐにてっぺんまでたどり着きます。そこで簡単に拝んで一応本年の初詣は終わりです。
良かったのはそこからの眺望です。成東町を下に広く見下ろすことが出来るだけでなく、遠くには太平洋まで望めるのです。今日は曇っているのであまり綺麗ではなかったですが、晴れた日であったらきっと青い空と海がとても綺麗であったことでしょう。

遠くに太平洋まで見えます

それと本堂の後ろには「出世庚申尊」という小さな仏像もありました。拝んだら出世するのでしょうか。何だかアホらしいので拝まずに帰ってきましたが、拝んだ方が良かったかな?? 若い人が「出世するぞー」と言いながら拝んでいたのが印象的でした。
また、本堂までの中腹には小さなお堂があり、そこには「ぼけにかつ」と書いてあったのが笑わせられました。

出世庚申尊

「ぼけにかつ」

さて拝み終わって下に降りてきたら、今度は車の前でお坊さんが拝んでいます。
「何だろう?」と思ってみたら、どうやら車の安全祈願のようです。何人かの方が拝んでもらっていましたが、ご利益はあるのでしょうか。私は子供の頃、やはり新年に車の安全祈願を父がやったんですが、その後すぐにその車で父が事故を起こした経験があるので、そういうのは信用しておらず、本日は拝まなかったのですが。でも拝まれている方は非常に真摯な感じで頭をたれていました。ご利益あるといいのですが。

車の安全祈願

そこまで見て、その後は帰路につきました。
5年ぶりの初詣、ちょっぴり感慨深いものがありました。今年もいい年になればなあ、と思います。

(2006年1月10日)