歴史

シンガポールは1819年にイギリス東インド会社のラッフルズ卿が上陸し発見されました。それ以来、イギリスの植民地として自由貿易港として発展してきました。しかし第二次世界大戦以降は独立気運が高まり1955年に部分自治政府が誕生します。
その後、後世に名を残すことになるリー・クアン・ユー率いる人民行動党(PAP)が1959年に政権を取り、1963年にはマレーシアの一州に加わり植民地支配より完全に脱却します。

ラッフルズ卿の銅像(美術館前にあるオリジナル銅像)

ラッフルズ卿の銅像(シンガポール・リバー沿い、ボートキー向かいに立っている。実はこちらはオリジナルのコピーです)

その後、マレー人と中国人の感情面での対立により、1965年に分離独立し「シンガポール共和国」を名乗ることになりました。しかしその時点では単なる貧しいアジアの小国に過ぎませんでした。イギリスやマレーシアの後ろ盾が全くなくなり資源も何もない国。このまま放置しておいては近々国がつぶれるのも間近という状況です。

そこで当時の指導者のリー・クアン・ユーは、まさしく背水の陣を敷き、先進国企業の誘致、輸出入の自由の保障等、大胆な政策を取り続けることにより、現在に至る奇跡的な発展を実現いたしました

シンガポール・リバーより見た高層ビル群

シンガポールは今でこそアジアにおいて日本に次ぐ近代国家となっていますが、わずか40年もしない短期間でここまで進歩してきたのです。

(2001年12月24日)