シンガポール ゴルフ場ガイド 概要

◆概 要◆

シンガポールは日本に比べるとゴルフ天国です。シンガポールは30分以内、お隣のマレーシア/ジョホール州やインドネシア/ビンタン島とバタム島へは1時間で行ける距離にあり、料金はマレーシア、インドネシアは約1万円、シンガポールでも約2万円で一日楽しむことが出来ます

私も日本にいるときはゴルフをしていませんでしたが、こちらに駐在してから始めました。まだ経験1年少々です。ゴルフをする人は多くの人が毎週やっています。これは日本と違い余暇、休日にすることが少ないせいだと思います。

コースの状態は、シンガポール>ビンタン島>バタム島>マレーシア の順でしょうか。やはりシンガポール島内はどこも最高の状態を保っていますが料金が高いのが玉にキズです。

こちらは日本と違いだらだら昼休みをのんびり休んだりしません。18ホールをスルーで回ります。最初は暑いのでまいると思いますが何度かラウンドすれば慣れてきます。むしろ中途半端に昼に休まないので、後半ハーフは体が馴染んできていいスコアとなることが多いです。但し暑さによる熱中症の恐れもありますので、ラウンド中は十分に水分をとる必要があります。それともう1つはが多いので警戒のサイレンが鳴ったらすぐに避難しないと危険です。ごくまれに雷で死亡する方も出ていますが、警告を守っていれば問題ありません。

南国のゴルフ場らしいのはコースに色々な動物がいることでしょう。
多いのはサルイグアナですが、バタム島の Southlinks では海沿いにワニを見たこともあるし、セントーサでは高台の休憩所に孔雀がいます。時々グリーンの上にヘビがいたりするのはご愛嬌。しかしラフに入ると蟻塚があり、うっかり踏むと茶色いが足に噛み付きます。これが意外に痛いので要注意です。

距離表示はマレーシア、バタム島は日本と同じくヤード表示なのでとまどうことはありませんが、シンガポールとビンタン島はメートル表示で統一されています。よってヤードに換算するには1.1倍しなければなりません。(100メートル=110ヤード)
私はシンガポールでゴルフを覚えたので、練習場のメートル表示に慣れていたためこのメートル表示には抵抗ありません。むしろマレーシアやバタム島に行った場合には、ヤード表示をわざわざメートル換算してクラブを選択したりします。一般的にはこの逆でシンガポールでゴルフをする人はわざわざメートルをヤード換算しているようです。

◆主なゴルフポイント◆

場所 行き方と時間 総 費 用
(交通費,食事代など全て含む)
シンガポール 車で10~25分 ゲスト S$300前後 (21000円)
マレーシア/ジョホール州 車で1時間 ゲスト S$180前後 (13000円)
インドネシア/ビンタン島 フェリーで1時間 S$200前後 (14000円)
インドネシア/バタム島 フェリーで1時間 S$170前後 (12000円)

(2024年2月24日追記)
為替レートは2003年当時の 70\/S$で計算しています。円安になった現在では、円建ではより高価になっていると思います。

 

 

 

シンガポール島内は近くて楽です。朝も家を出るのが7時~8時頃でよいので気分的にのんびり出来ます。ちなみにマレーシアやインドネシアへ行く場合は普通は6時、遅くても6時半には出なければなりません。

マレーシア車でそのまま行けるので気楽です。コーズウエイという大きな海峡をまたがる橋が2本あり、いずれか近い方を使います。一応海外に出るのでパスポートを忘れないように
(慣れない方でパスポートを忘れる人がいます。その場合は残念ですが国境を越えられませんので、その人のみ可哀想ですがその場からタクシーで家に帰ってもらうことになります。もちろんゴルフは出来ません)。またマレーシアのイミグレーション・カードも出発前に自宅で書いておいた方がその場で待たなくていいでしょう。これはマレーシアのイミグレで「イミグレカードをくれ」というとたくさんくれます。

インドネシアフェリーで行きます。フェリーと言っても車を乗せるわけではなく人しか乗りませんが、200~250人は乗れる大きな船です。
ビンタン島とバタム島の西部に行く場合には、空港の近くのタナメラ・フェリーターミナル(TMFT)より出発です。そこまで車で約30分、フェリーに乗って約1時間で到着です。自宅よりゴルフ場まで合計約2時間近くかかってしまうので、ちょっと遠い感じです。もちろん海外なのでパスポートを忘れないように

バタム島の東部へは、ワールド・トレード・センター(WTC)よりフェリーに乗ります。到着まで約50分です。ここはセントーサ島の向かい(入り口でもある)ですので街から10分と近く便利は非常によろしいですが、近くの CarParkの料金がちょっと高いのが難点です。日本人が多くいく Southlinks へはここから出発します。


尚、2004年よりインドネシアへ渡る場合は1回ごとにVISAを取ることになってしまいました。そうするとパスポートの1ページに大きくVISAを貼られてしまう上に、入国時にUS$10(S$17相当)もとられてしまいます!
その為、最近はインドネシアへ行くメリットが全くないので皆マレーシアへ流れてしまい、インドネシアのゴルフ場は閑散としています。いくつかはつぶれてしまったようです。インドネシアとしては観光収入を増やそうという目的でこのVISAを新設したのでしょうが、このおかげでシンガポールから渡る人は激減してしまいました。バリ島などのテロも頻発している上、バタム島では日本人がよく泊まるホテルが放火されたりしていますので、危険な面もあります。よって今はインドネシアへ行くことはお勧めしません。
かろうじてビンタン島はまだ安全で楽しめますが、バタム島は避けた方がいいです。(2005年1月12日追記)

ちなみにインドネシアは時差が1時間(インドネシアが遅い)ありますので注意が必要です。マレーシアは時差はありません。

◆ルール、マナーなど◆

特にこちらが大きく変わっていることはありませんが、日本とは若干異なります。

(1)服装については日本ほどはうるさくないようです。やはり暑いですから短パン、ショートソックスでOK。(私は格好にこだわるので長ズボンとしていますが)。半数以上の人が短パンでプレーしています。
守るべきは「襟付きのシャツ」と「シャツのすそをズボンに入れる」こと位でしょうか。でも当然ですが、女性のタンクトップとかジーンズは禁止されています。スパイクもソフトタイプのみです。

(2)18ホールのスループレーとなります。昼休みを1時間も取るなんてことはしていないので、一気に回れて快適です。大抵は途中に東屋があるので、そこでちょっと一休みしジュースを飲むことも出来ます。アルコールに自信がある方はビールもあります。
パターンは、ゴルフ場に着いたら朝食をとってそのままプレー。途中一休みしながら18ホールをラウンドすると終了は大体12時半~1時。そこからシャワーを浴び食事、ビールを楽しんで帰宅することになります。シンガポールの場合は2時半、マレーシアは4時半頃には家に到着します。インドネシアはフェリーの時間の関係でちょっと遅く、帰宅出来るのは7時近くになってしまいます。

(3)キャディーとバギー(カートのこと)の両方が揃っていることは少なく、コースにより「キャディーのみで歩き」か「バギーでキャディーなし」のケースが大半です。これはそのゴルフ場のコースにより決まっていますので、例外はほとんど認められません。唯一バタム島の日本人ご用達の「Southlinks」はキャディーとバギーが両方揃うので快適です。マレーシアのポーレシアもキャディーが余っていれば両方付けることが出来ます。暑さに慣れない方はキャディーなしでもバギーの方がいいでしょう。なお、バギーは2人乗りとなりますので、4人フライトでは2バギーになります。

(4)「あるがままに」の精神は重く見られています。日本では「6インチルール」と言って、フェアウエイでもライの悪い所にあるボールを6インチの範囲で移動自由と聞いていますが、これはとんでもないことです。ゴルフの基本精神「あるがままに」をまったく無視した邪道です。もちろんこちらではそんなのは禁止されていますので、配水管のフタやカート道に乗っていたりボールが芝生の中にめり込んでいない限りは、どんなに悪い状況にあろうとそのまま打たなくてはなりません。打てない場合はアンプレアブル宣言となります。そうしないと面白くないと思うのですが。だから日本より来られた方にはその旨を説明しています。

(5)シンガポールはメンバー同伴が必要です。マレ-シアとインドネシアは原則ビジターのみでOK。大抵の会社は会社でゴルフ会員権を持っており誰かはメンバーの方がいますので、実際にはほとんど不便はありません。

(6)お風呂があるゴルフ場は少ないです。大抵はシャワーのみですませることとなります。しかし日本人が多く集まるゴルフ場(バタム島のSouthlinksや、マレーシアのStarhill)などは立派なお風呂があります。
レストランは意外に多くのゴルフ場が日本料理も用意出来ます。テラスレストランのみでなく日本レストランを併設しているゴルフ場も何箇所かあります。逆にまったくのローカル料理しかない所もありますが、味はそんなにひどくなく許容限度に入っています。


以上、シンガポールのゴルフはなかなか楽しいものがあります。暑さが心配な方もおりますが、これは朝から3ホールも回れば慣れてきます。
多くのゴルフ場が近隣に点在していますので、私の感想を織り込んだゴルフ場ガイドをコース別に整理しましたので、目次より覗いてみて下さい。イメージがつかめると思います。

(2003年7月22日)