正月の成田山(千葉)

〈2008年1月20日〉

成田山新勝寺と言えば,やはり初詣が最も有名です。
2008年も例年同様,明治神宮(317万人)についで全国2位の人出(298万人)を記録したようです。当然のように大晦日から新年3ケ日は付近の道路は交通規制が入り車では近くに行けない状態が続いていました。地元にいながらこの人出があまりに恐ろしくて,初詣はいつも別の神社などへ行っていたので,正月の成田山には行ったことがなく,今回ふと思い立って行ってみました。そろそろ人出が減っただろうと思われる1月20日です。

さすがに交通規制はだいぶ解除されていましたが,まだ近くの道路は車では入れません。車も多くかなり渋滞していましたので,少し奥の駐車場に車を止めて歩いてゆきました。いつも入る正門ではなく,初めて東門というところから入ります。

東門の前

入ってみると予想通り多くの出店があります。目に付いたのは,ダルマ屋さんです。目が入っていない赤く鮮やかなダルマが多く並んでいました。とりあえずここは素通りして境内に登ってみます。

ダルマ屋さん

正面の山門の手前に境内に向かう階段がありましたので,そこを登ります。入口には「二宮尊徳翁開眼の地」という碑が立っていました。何に開眼したのでしょうか。
途中には,「永代御膳料 金参百円」などと書かれた石碑が多くたっています。明治時代の300円は,現在に換算したらいくらになるのでしょう? かなりの大金ではあると思いますので,300万円位かな。

混んでいる山門

二宮尊徳翁開眼の地の碑

上に登り境内に入ると,すぐ右に鐘楼があります。赤く塗られた綺麗な鐘楼で,説明書きによると鐘は1068kgもあるそうです。
その隣には三重塔があります。

鐘楼

三重塔

さていよいよ本堂でお参りです。周囲には人がずいぶんいました。いつもの見慣れた本堂ですが,正面に「謹賀新年」と大きく書かれており,初詣の雰囲気が盛り上がっています。中に入りお賽銭を入れ「今年も家族全員,健康で幸せになりますように」とじっくり拝んできました。

本堂

本堂の金の扉はとても重層な感じがします。そこから境内を見ると,確かにいつも以上の人が歩いていました。しかし正月3が日の人出はこんなものではなかったのでしょう。やはり今の時期に来るのが正解でした。

本堂入口と金の扉

人出の多い境内

続いて本堂の奥の方にある光明堂へ行って見ます。その向こうには屋根の美しい平和の大塔が見えます
こちらも人が多かったので,遠くから見るだけで戻ってきました。

光明堂と右奥に見える平和の大塔

では最後に本堂に向かって左手にある,お土産屋さんが並ぶ広場へ行ってみます
いきなり目に付いたのは「成田山開基1070年祭」という垂れ幕でした。なんか中途半端な年数という感じがしますが,このお祭りに合わせて先の光明堂などを改装していました。お祭りは今年の5月に開催されるようで,何か催し物もやるのでしょう。

成田山開基1070年祭の垂れ幕

広場の周囲には多くのお店が並んでいます。おでん屋さんなどの食べ物屋とお土産屋です。
地元の私はここで休もうとは思いませんが,ちょっとくつろぐにはいい感じです。

お土産屋や食堂が多く並ぶ広場

さて,ここいらで帰ることにしました。
山門の方に向かって歩く途中,「明治天皇成田行在所(あんざいじょ)」の碑が立っていました。見ると,明治14年と15年に明治天皇が成田へ来られた時に成田山に滞在したとのことでした。これは初めて見ました。
あとは山門の混雑を見ながら帰りました。

明治天皇行在所の碑

今年はしっかりお参りしたので,いい年になればいいな,と思います。

(2008年1月20日)