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デジタル一眼レフの構造
INDEX
 01.  ボディ
 
 02.  絞  り
 
 03.  シャッター


デジタル一眼レフの構造(シャッター)

「シャッター」とは,撮影時に一瞬だけ開いてレンズの光を通し,CCDに感光させる為の装置です。ボディ内のCCDのすぐ前についています。

シャッターには2種類あり,レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターがあります。

レンズシャッターとは昔からのカメラ及び現在のコンパクトカメラに付いているもので,レンズにシャッターが組み込まれているものです。普段は閉じていて,シャッターを切った瞬間だけ全開に開く構造で,絞りの羽根を兼用します。
最高速のシャッタースピードでも必ず全開になるので,デーライトシンクロ(日中にストロボをたくこと)に有利,振動が少ないので手振れしにくいなどのメリットがありますが,高速化に限界あり(せいぜい1/1000秒程度)及びレンズ毎に付けるので,レンズ交換する一眼レフには向いていないなどの欠点もあります。

フォーカルプレーンシャッターとは,スライド式の2枚の幕(前幕,後幕と言います)が開く構造です。
シャッターを切るとまず前幕がスライドし開き,設定したシャッタースピードに合わせ後幕がスライドしシャッターを閉じるようになっています。昔は布製の幕が横方向にスライドしましたが,現在は金属製の幕が縦にスライドします。(一眼レフCCD感知部はアスペクト比(縦横比)が2:3と縦が短いので,縦走りの方が高速化出来ます)
現在の世界中の一眼レフは,全てフォーカルプレーンシャッターを採用しています。
動作の仕組みは下記の図の通りです。(分かりやすいよう,横走りの図としました)

正面より見た図 上から見た図
通常時        
         
                     
           

ある一定以上の速度になりますと,前幕が開ききってから後幕が動いたのでは間に合わない(シャッタースピードが遅くなる)ので,たいていの場合は前幕と同時に後幕もスライドします。その為,CCDにはスリット状の光が横にスライドしながら映しこまれるのです。
特徴としては,かなりの高速シャッターを実現出来る事で,ちょっとした一眼レフでしたら1/4000〜1/8000秒は達成出来ています。欠点は全開になる速度が遅くなるので(ある速度以上になると前幕,後幕同時スライドになるので全開にならない),ストロボ同調速度が遅くなり,明るい日のデーライトシンクロに制約が出来てしまう(同調速度に合わせて絞り込むことになるので,絞りを開けてボケの美しい写真を撮影することが難しいことがある)ことでしょう。しかし通常の使用上は,ほとんど問題にならないものです。


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