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「絞り」とはレンズに複数枚,遠心状に付いている羽根のことで,開いたり閉じたりさせてレンズを通る光の量を調整する機能を持ちます。
絞りを開くと,多くの光がレンズを通過する為,明るくなり,反対に絞りを閉じると通過する光が減少するので,暗くなります。撮影の時には,CCDに当てる光の量は適正な量でないと,写真が明るくなりすぎたり暗くなりすぎたりするので,その調整で絞りを使うのです。
(合わせてシャッタースピードを速くしたり遅くしたりしても,光の量を調整出来ます。一般的に,絞りとシャッタースピードを組み合わせることにより,適正な光の量(露出)に補正します。これは別項で説明します)
絞りの値は「F値」で示します。
どういう値かというと,レンズの焦点距離 ÷ レンズ口径 が絞り値になります。
その表示は F2.8, F5.6, F8 などで,数値が小さいほど,絞りが開いている,つまり明るいということになります。
よくカタログなどに書いてある「開放絞り」とは,そのレンズの絞りを絞らない状態,つまり「開放」している時の値を示します。例えば,17-55mm
F2.8 とある場合には,そのレンズの開放絞りが F2.8 であることを示します。この値が大きいほど,大きなレンズで明るいレンズと言えますが,その代わり価格も高くなります。こうしたレンズでも絞りを絞ることにより,F5.6やF8で撮影することが出来ます。
標準的なレンズの場合の開放絞りは,概ね F3.5〜F5.6程度です。
具体的に絞りを絞る時はどうなっているかを示したのが下記の図です。
このように,レンズに付いている複数の羽根が閉じることにより絞り値を調整するのです。
尚,絞りは設定しても実際にすぐには羽根が絞るように動きません。そうするとファインダーを覗いた時に暗くなってしまうからです。実際にはシャッターを切る前は開放状態であり,シャッターをきった一瞬だけ,指定の絞り値まで絞られ,シャッターが閉じた時にまた開放状態に戻るのです。こう考えると,一眼レフとはかなり精密な機械なのですね。
絞りの役割は,実は非常に大きいものがあります。
単なる明るさの調整だけではなく,下記のような効果があります。
○絞りを絞る(F値を大きくする)---> 隅々までピントが合います。これをパンフォーカスと言います。
風景写真などでよく使います。
○絞りを開く(F値を小さくする)---> ピントが合う範囲が小さくなります。
ポートレートなどで使います。
女性の顔にピントが合い,バックを綺麗にボカすことが出来ます。
慣れないうちは,プログラムモードで撮影すれば,カメラが自動的に絞りとシャッタースピードを調節してくれますので,充分に綺麗写真が撮れますが,慣れてきたら自分の撮りたい意図に合わせて絞り値を調整するようにします。その時には絞り優先オートモードを使います。絞り値により,作画の雰囲気が大きく変わりますので,これも写真撮影の楽しみの1つとも言えるでしょう。
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