ようやくSARSがおさまりそう (2003-05-24)

あれだけアジア全体を騒がせたSARS、シンガポールも例外ではなく一時は大騒ぎになりました。特に4月がひどかったですねえ。政府も業を煮やして、感染者を入れない、出さない、家族もろとも強制隔離、と色々手を尽くしてきました。

それでも常識のない人がいるもので、SARSの疑いがあり自宅強制隔離命令を受けているにもかかわらず外へ毎日お酒を飲みに行っていた人や、熱があるのに無理して働きにいってタクシー運転手や家族にSARSを移しまくって自分はさっさと死んでしまった人、などずいぶん事件がありました。当地の
ゴー・チョクトン大統領も流石にキレて「アホなシンガポーリアンがいるからいつまでたってもSARSが治まらないんだ!」という発言まで出たりしました。

早く賑やかな街に戻ってもらいたいです
でもここにきて感染者は本当に少なくなってきており、おそらく間もなくシンガポールでも制圧宣言が出されることになると思います。これまでは街に出るのがちょっと怖かったのですが、やっと以前のように自由に出歩けることになるでしょう。

それでもシンガポーリアンはのんびりしたもので、香港や北京みたいに街中でマスクをしている人はほとんど見かけませんでした。しかし政府の力が圧倒的に強いこの国では、SARSの感染は病院と患者の家族の範囲にほぼ限定されていましたので、ある意味安心していたのかも知れません。

うちの会社もこれまでは日本よりシンガポールへの出張は事実上禁止していましたが、昨日やっとそれを解禁しました。あと少しで平和な日々が戻るかと思うと、制圧宣言が出るのが待ち遠しいと思います。


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