新型肺炎(SARS)の蔓延 (2003-03-26)
最近急速に香港・中国より蔓延している新型肺炎(SARS)ですが、ここシンガポールでもじわじわと蔓延してきており、イヤ〜な雰囲気になっています。おとといの3月24日にはとうとう750人もの人々が自宅隔離を強制的に受ける羽目になってしまいました。下記はこちらの新聞記事です。
感染症で自宅待機−750人に命令(3月26日)
保険省は3月24日、全国の児童生徒など約750人に対し、原因不明の感染症「重症急性呼吸器症候群(SARS)]に罹患している可能性があるとして、10日間の自宅待機を言い渡した。感染症法に基づき、これに違反した場合、最高5,000Sドルの罰金が科される。
全国のほとんどの学校で2学期を向かえた同日、各校では休暇中に香港や中国、ベトナムに旅行した者、また現在熱の症状がある者に自宅待機を命じた。また同省も、感染者と接触するなどして罹患の疑いがある感染者の知人や同僚などに同様の措置を取った。
自宅待機者は感染の疑いがないことが判明するまで、外出禁止となる。
このほか、現在入院中の患者への面会も禁止された。感染者数は25日以降4人増え、69人となった。このうち重体は11人、退院者数は13人となっている。
750人もの人を一斉に自宅隔離させるのもすごいですが、違反して外出したら罰金S$5,000(35万円)というのもすごいですね。流石は厳しいシンガポールです。
またこういう時は色々と根拠のないウワサが流れるものです。昨日もアンモキオにある某大手メーカーの工場で新型肺炎が蔓延したので急遽工場閉鎖した、とのウワサがありました。そのあたりにはうちの会社の従業員も多く住んでいるのであわててその会社に真偽のほどを確認しましたら、結果的には根も葉もないウワサでした。
でもこの新型肺炎は空気感染するので、もし1人でも従業員で罹患した人がいたら会社の中に蔓延するのはほぼ間違いなく、現在そうした場合の対応を検討していますが、打つ手がないのが実態です。取りあえず「風邪気味なら病院へ行け、会社を休め」との通達は流しましたが気休めにすぎないでしょう。
イラクの戦争と並行してこの新型肺炎、本当にやっかいなものです。早くワクチンが見つかって完全に解決することを望みます。
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