(1)車 |
高いものの代表はまず車でしょう。もうこれは半端でなく高く、一般庶民には高嶺の花です。政策でこの狭い国に車をあふれさせないために高額の税金が課されているからです。
概略は、輸入された車の価値に対して180%の税金、つまり約3倍にもなります。さらには「車を買う権利」を入札方式で買いますので、これが毎月変動しますが約S$3万(200万円)、その他には道路税、保険などです。車を買う権利は一度買うと10年間有効なので次回は払う必要がありませんが、10年後にはまた払わなければいけません。よって初めて新車のカローラを買うと、車代が約700万円、車を買う権利が約200万円、その他税金などで合計950万円にもなってしまいます。(最近は少し安くなってますが、それでも700万円以上)
それでもなぜか島内にはベンツやBMWがごろごろいます。これらはきっと4000〜5000万円はします。シンガポーリアンにはお金持ちが多いのでしょう。
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(2)タバコ |
これも税金が非常に高く、日本の約3倍(1箱1000円以上)の価格になります。そのせいか、シンガポーリアンでタバコをたくさん吸う人はあまりみかけません。
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(3)お酒 |
お酒はアルコール度数により税金の率が変わります。よってビールのようにアルコール度数が低いものは日本とさほど変わりません(でも少し高い)が、日本酒やワインになると、急激に高くなります。よってレストランでお酒をうっかり飲むと、かなり高い請求書が来ますので要注意。ウイスキーボトル1本でS$150〜200(1〜1.5万円)は軽く取られます。そのため、レストランでお酒を飲んでいるのは日本人や外国人ばかりで、シンガポーリアンはほとんど飲みません。
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(4)コンドミニアム |
コンドミニアムとは日本で言う所のマンションですが、これまた半端でない位高いです。シンガポールは土地が狭いせいか、分譲価格を見ていると一戸あたり1億円なんてのはザラにあります。これはお金持ちのシンガポーリアンの投機対象にもなっており、われわれ駐在員はこれらのオーナーさんより賃貸を受ける形になります。家賃は郊外の不便な所でS$3000(20万円)前後、CITYではS$5000(35万円)前後が目安ですが、最近はこの相場も下がってきているようです。一般のシンガポーリアンはHDB(公団住宅)に住んでいます。
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(5)罰金 |
シンガポールは多人種国家でもあるので、統制を保つために非常に厳しい法律と高い罰金が用意されています。とにかく何でもかんでも罰金の世界で、慣れないうちは驚きます。
特に日本人の人が注意すべきは、日本からシンガポールへ来たときのタバコの持込みでしょう。タバコは1箱から税金がかかりますので要注意。1カートン(10箱)で約S$50(3500円)の税金の支払いが必要ですが、ほとんどの人は税金を払わないで持ち込んでいると思います。しかしチャンギ空港では時々抜き打ち検査をやっており、ここで見つかるとタバコ1カートン当たりS$1000(7万円)の罰金が課せられます。同様にお隣のマレーシアやインドネシアから入国する時も注意が必要です。
ちなみにSARSがはやっている時に自宅隔離命令を受けた人が勝手に外出すると、S$10000(70万円)もの罰金が課せられていました。
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(6)電子製品 |
シンガポールにはパソコン、デジカメといった電子製品はほとんど揃っていますが、価格は日本に比べると圧倒的に高く感じます。私が買ったデジカメなどは日本の1.5倍もしましたので、日本で買ってもらってこちらまで送ってもらいました。パソコン、デジカメ、ビデオといった高額のものは日本で買って持ち込んだ方がいいでしょう。ただしシンガポールは電圧、コンセント形状が異なるので注意が必要です。トランスをかませばOKです。私のデジカメの場合は、電池の充電器だけをこちらで買いました。
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(7)日本人の塾 |
シンガポールにも日本人向けの塾があり、中学生以上はほとんどが通っています。しかしこれがまた高く、月S$800(5万6千円)もかかります。当然この分は会社より補填されず自己負担になりますので、子供さんが多い家庭は大変でしょう。
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(8)ゴルフ会員権 |
シンガポールでゴルフをやるのはちょっとした贅沢で、たいていはマレーシアやインドネシアに行きます。シンガポールのゴルフ会員権はS$10万(700万円)、外国人は2倍のS$20万(1400万円)くらいのようです。到底自分では買えず、運が良ければ会社の持っている法人会員権を使わせてもらえる、というところでしょうか。
ちなみにゴルフ代もマレーシア、インドネシアの2倍はして、1ラウンド、バギー、食事含めS$300(2万円)近くはかかります。日本が安くなった現状ではほとんど変わらない料金です。
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